フロイドローズ付きギター向け(?)の便利グッズ。

 

 前回Floyd Roseだったので……。

 

 ってことではなくて。

 ギターやベースを始める方から「最初にどういう道具が必要か」と聞かれた際、いろいろ答えた内容の備忘録です。

 

 

 ギター/ベースを弾き始める際、用意しておくと捗るのは「アンプ本体、ギターケーブル、チューナー」ですが、他だと

  • あれば良いよね、楽器スタンド(安いのでよろし。ただしラッカー塗装など一部楽器の仕様によってはゴム部分などがダメージを与えるので、対策か対応スタンドを)
  • あれば良いよね、クリーニングクロス(ウエス。ボロ布でも伝線/破けたストッキングやパンストでもいいぞ! リサイクルだ! 弾いた後の弦も拭こう!)
  • あれば良いよね、指板オイル(と言っても適切な使い方が必須です。また種類もいろいろあるのでギターショップの方に訊いてみよう!)

 あとはピックだけれども、これは指弾きする人やコインを使う人、他その辺に落ちている何かを使う人もいるのでお好みで。ええ。わたくし、一時期よく分からないもの使っていました。小さな樹脂の板状パーツとか、薄い木の板を切り取ったやつとか。だってピック買いに行くのが面倒くさくなったんだもん。今は通販って手段があるので、こんなものぐさでもピックを使うようになりました。

 

 そしてここからが本題。

「まあなくてもいいけど、あれば便利かな」グッズを紹介します。

 微妙にFloyd Rose付きギター向けが多いかも。

 わたくしがチマチマ使って感じたことをそっと添えておきますのでよろしく。

 

 

 

ストリング・アクション・ゲージ。

 

 

 

 はい。D'Addarioの「String Action Gauge」で御座います。

 使う弦はD'Addarioじゃないけれど。

 

 ミリ/インチ単位で弦高が計測できる優れものですね。現行モデルは更に便利機能が実装されていますが、まだこれでいいや!

 各ギターの1弦/6(8)弦を12フレット上でそれぞれの高さを測り、自分に合った弦高に調整していくために使います。もちろん12フレット上ではないやり方もありますので、それはそれぞれの方法でお試し下さい。

 Floyd Rose付きギター以外にももちろんお役立ちアイテムです。

 

 で、金属製(錆びないからステンレスかしら)なので、武器にもなります。いや、ホントに。正しく投げると手裏剣が如く段ボール箱や発泡スチロールにブッ刺さりますので。あと角部分を上手く使うと切断/刺突にも用いられますし、平面部分で防御も行えないこともない、かも知れません。スプリガンのプレートみたいに。掌に隠せるので暗器としてもイケますなー。研げば切断力も上がります。そういやテーブルナイフを散々研いだらサクサクいろいろなものが斬れるようになりましたが、斬れ味はすぐ鈍りますねぇ……って何の話だ。メーカーが推奨する正しい使い方をしましょう。はい。こんな武器的使用はダメです。やっちゃいけません。言いましたからね。やっちゃダメ。ホントに。止めましたからね? わたくしは責任持ちませんよ?

 

 

 

シュレッドネック/トレムブロック。

 

 

 

 トレムブロックでいいのかな?

「Trem Block」という名称ですが、シュレッドネックという商品名でも流通しております。Floyd Rose付きギターの弦交換時に使うアイテムです。

「フローティング・トレモロのギター弦を交換するときにアームをダウンさせてブリッジを浮かせ、TremBlockを挟むことによってブリッジを固定。フローティング・トレモロの煩わしい弦交換時間を大幅に短縮できる便利ツールです」って説明のとおりなのです。そしてフローティングしたFRTブリッジから弦を外したとき、ユニットのお尻部分が沈み込んでギターのボディに傷を付けさせないようにしてくれます。っていうかそっちの目的で使っているのです。ただこのアイテムを使わなくても布を巻いた割り箸など他の方法でも同様の効果があります。いや、このTremBlockをポイントでゲットしたのはナイショ。……言うてるやんけ。

 

 このトレムブロックをギターに挟みっぱなしにして、弦テンションを緩めた状態でスタンドに立てておいたことがあります。ほら、ギターは弾かないとき弦を緩めろって話があるじゃないですか? それを擬似的に行えないかと思ったのです。が、トレムブロックに曲げ癖が付きそうなのと、ネック&ギターそのものに負荷を掛けている気がしましてね。ひと晩で止めました。腰が引けたとも言う。はははは。

 

 

 

ストリング・ワインダー。

 

 

 

 ギターのペグを回す道具。

 8、7、5、6弦は指で回してもいいのですが、4~1弦をペグポストへ巻き付ける際にこのストリング・ワインダーがあると楽です。グルグルーって即巻きできますから。

 

 これは一番安いモデルですね。メーカー忘れた。バリとかランナー痕がありましたが、速攻削ってやりました。あと見えないところに手を加えています。道具なんてものは、使う人間が使いやすいようにしてナンボです。

 

 ストリング・ワインダーを使ってペグを回す際、隣り合ったペグにぶつかることがあるので丁寧に回しましょう。これ大事。ぞろっぺえのわたくしはよく忘れてストリング・ワインダーを隣のペグにゴリゴリ当てております。ええ。

 長い間使っていますが、トラブルなし。壊れるときは樹脂の劣化で崩壊ってパターン、かなあ。その兆候はありませんけれど。

 

 一度に数本の弦交換(多弦ギター含む)をする方にはお薦めグッズ。安いし。あとお仕事の打ち合わせ電話中に空いている手に持って、ペグを入れる部分を遠心力でグルグル回すと楽しい。偏荷重挙動をしますので制御しつつ回すべし。

 

 こちらもFloyd Rose付きギター以外にも使えますので、ご一考を。

 

 

 

六角レンチ。

 

 

 六角レンチ、という工具です。

 キャップボルトやイモネジの締め/緩めに使います。※イモネジのはもっと細い奴を使います。写すの忘れてたっす。

 

 このストレートタイプのこれがギター向けでしょうねぇ。

 というのも、ギターに使うキャップボルトとボルト穴って結構脆いんですよ。特に某C国やK国製のパーツは金属そのものが柔らかいので。そのような脆弱きわまりない(言い過ぎ)金属部分に対しT型六角レンチで締め付けると、想像より強いトルクが掛かってしまって壊しちゃうんです。ええ、壊しました。

 ところがこのストレートタイプは締め付けトルクをある程度調整しやすい、というか。T型より微調整が可能です。ま、それでも注意が必要ですけれども。

 

 FRTブリッジなど、キャップボルトが採用されている部分が多いギターにはこのストレート六角レンチをお薦めします。

 

 

 

アキュロケーター。

 

 

 ACCU-LOCATOR。

 各種ギターパーツを出しているメーカー「RedBishop」謹製の、ダブルロッキングブリッジ(FRT)用イントネーション・アジャスターです。

 見た目チョイとした拷問器具っぽいですが、これがかなりの便利アイテムなのですよ! マジで。

 

 詳細は以下の通り。

 

 

 こんな馬鹿耳のわたくしでも、ギターのオクターブチューニングが合っていなくて「気持ち悪いッ」って感じられるのですから、楽器のイントネーション管理は大事だと思います。コードを弾こうが、音源に合わせて単音を弾こうが、イントネーションがズレているとぞわぞわしますし、そのギター/ベースが持つポテンシャルも発揮できていない感覚に襲われますしねぇ。

 

 でも、FRTタイプだと結構面倒なんですよね、調整が。

 そんなときにコイツの出番だッ! てな感じっすわ。

 兎に角FRTギターのオクターブチューニングが激烈に楽になります。もうこれなしじゃオクターブチューニングできない。そんなレベルです。おまけに組み替えることにより様々なFRTブリッジユニットに対応できるのもポイント高し。

 

 因みにRedBishop様はとても親切なメーカーであることを書いておきます。

 

 

 

便利グッズを使う意味。

 

 便利グッズを使うと、ギターやベースのメンテ、セッティングを手短に終わらせられます。的確に適正な調整を行うための助力アイテムですからね。

 それでさっさと弦交換や各種調整を済ませたら、あとはガンガン弾くべし。

 プラクティスをタップリ、っていうことではなく、ギターやベース、楽器は弾けば弾くほど「いろいろな意味で上手く」なりますから。弾かなきゃ始まらないですし。

 ……お前も弾けや、だから下手糞なんや、と言われそうですが。

 

 とはいえ最初からグッズを集めろってコトではありません。

 徐々に必要なものから、でいいと思います。

 それに自分に合ったアイテムがありますからね。それを選ぶ楽しさも味わって欲しいところです。

 

 とりあえず季節も移ろいゆきますから、わたくしも楽器メンテしないと。

 ってことでよろしく。

 

天安河 ―― 天地に流れる境の河。

 

 天安河。

 あめのやすかわ、と読みます。

 古事記で言う神々の世〈高天原〉に流れる河です。

 

 高天原へやって来た建速須佐之男命(須佐之男命/スサノヲノミコト)が悪心を抱いていないか、その真偽を問う〈うけひ〉の場面で出てきます。

 天照大御神と建速須佐之男命がこの天安河を挟み、問答する部分です。

 

 もちろん他の所でも出てくる天安河。

 今回は神様そのものではなく、神々の物語の舞台について書いてみます。

 

 

 

天安河とは。

 

 天安河の「天は天/高天原を、安河は〈八州(多くの州)〉があるを指す」と同時に「安河=八瀬で、多くの瀬をもつ河」という解釈もされているようです。

 高天原を流れる河、とお考え下されば大丈夫と思います。

「八州」を見て、日本神話の国産みで出てきた「大八洲」を思い出します。大八洲は日本国そのものを指しますが、大が付く付かないで大きく意味が変わるということでしょう。が、日本地図を眺めると確かに「大きな州が連なったような姿」であると感じます。古代の日本人は日本の国々がどのような姿なのか、理解していたのかも知れません。

 

 さて、この天安河に関し

 

1)神話上で存在する河

2)我々が住むこの世にある河

 

 の2パターンがあります。1は当然神話の中で語られるものですが、2の場合だと【宮崎県西臼杵郡高千穂町】の天岩戸神社傍を流れる河を天安河が有名でしょうか。その川沿い、洞窟状になった場所、窟(いわや)にある広い河原を〈天安河原(あめのやすかわら)〉としています。 天安河原は岩戸隠れした天照大御神を引っ張り出すため、神々が相談をした場所とされておりますが、その場面に相応しい景観を誇っているので必見です。

 

 この天安河原で決まった「天照大御神を天岩戸から引っ張り出す方法」を実行する際作られた鏡もまた、天安河上(上流)からとられた天の堅石と、天の金山からとってきた鉄が原料とされています。天の堅石は金床として使い、鏡本体は天の金山から出た鉄で作られた鉄鏡であったわけですね。

 他、建御雷神の親神〈伊都之尾羽張神(いつのおはばりのかみ。伊邪那岐大神が持つ十束の剣の神格化。妻神・伊耶那岐神に火傷を負わせ、死に至らしめた原因を作った火之迦具土神を斬った剣である)〉が坐す所の名として「天安河、その河上、天石屋」として記載されています。

 

 高千穂町を流れる天安河を眺めると、水量によって沢山の州が現れることもありますし、沢山の岩や石の姿を目にすることもできます。

 我々の世界と神々の世界の堺目のような景観です。

 そう。高千穂町は神々の郷ですから、至る所に古事記/神話に出てきたものが存在しています。少し歩くと「ああ、ここは」「お。ここも」と言う風に、何処へ行っても神々が息づいている特殊な空間なのです、という余談は置いておいて。

 

 高千穂町の天安河は「天照大御神が隠れた天岩戸と、それを遙拝する場所」の間を流れる河です。そして遙拝所があるのは天岩戸神社ですがこちらは【西本宮】で、天岩戸がある側は天安河を挟んだ【東本宮】側になっています。と言っても天岩戸まで歩いて行けない、というより行けないですし入ってはいけません。

 西本宮、東本宮、天安河、何処もとてもよいところで時間すら忘れるほどなのです。が……天照大御神と建速須佐之男命が〈うけひ〉をしたのは何処になるのでしょうか。個人的には〈西本宮と東本宮、天安河、天安河原全域が高天原であり、うけひをしたのは更に下流の離れた所ではないか、と考えています。建速須佐之男命が高天原中央部に入る前にその真意を確かめる必要があったのですから(高千穂町そのものが高天原であるとも考えられますが、そうなると地形的に谷や河で隔てられた【高千穂の入り口】辺りになりそうな感じですね。とはいえ、高千穂は天孫降臨の地のひとつですから、高天原であるとしてしまうと少々問題が生じます)。

 

 と言いつつ、天安河は「何らかの境」の意味がある河ではないか、と思うのです。

 例えば「天照大御神と建速須佐之男命を隔て」ていますし、天岩戸神社では「我々参拝者と天の岩戸の間に流れ」ています。

 更に万葉集の中では天安河と天の川が同一視されている部分がありますから、七夕の「牽牛と織女(彦星と織姫)」のように二人の間を分ける存在でもあります。

 

 古来より河は境界としての役目も担ってきました。

 神話に置いてもまさに堺目として機能している描写が多々あります。

 

 

 

天安河と天安河原。

 

 さて、ここからは個人的な放言です。

 

 高千穂町の天安河原を幾度か訊ねました。

 途中途中から石積みがパラパラと目に入り、天安河原へ到ると足の踏み場もないほどの積み石が広がっている光景を目の当たりにします。

 

 元々何かに拝する場所でありましたが、いつしか祈願の意味を持って石積みが始まったようです。確かにここにいると短い時間の間に我も我もと石を積む人の姿を眺めることが出来ます。ご利益を願って石を積むことに異を唱えているわけではありませんが、問題なのは「敬意を持って行っているか否か」です。

 

 半観光地化+パワースポット化しているが故、高千穂町の――いえ。それだけではなく日本全国の寺社仏閣、神話や伝承の地が傍若無人な行いで荒らされることが増えています。

 あなたのおうちや大事な人、場所を無礼な態度で踏みにじられたらどう感じるでしょうか? 傷つけられたり、壊されたり、汚されたらどう思うのでしょうか?

 神社仏閣、神話や伝承の地も全く同じです。

 敬意を持って訪ねていくことが大事であり、更に「自分の家や大事な人、場所」に対する行動と近しい態度で臨むべきだとわたくしは思います。

「参拝の礼儀」が少々間違っていても別に構いません。そこに敬いの気持ちがあれば、自然と自身の心と体からそれは滲み出し、感謝を表す空気を醸し出します。それが周囲に不快感を与えることは決してありません。

 

 もしこれから高千穂町を始めとした神社仏閣をお訪ねになる際、敬意を持って足をお運び頂けると幸いです。鳥居や山門を潜り、拝殿やお堂でご挨拶をし、のんびり散策する――これだけで結構良い感じになります。きちんとした神社さんとお寺さんは行くだけで全自動、オートメーションで全て行われますからね-。パワースポットとか考えなくていいのです。

 

 そんなところで天安河と天安河原のご利益的なことを考えると「この先へ進む知恵や指針を与えて下さる」って感じでしょうか? 思金神/常世思金神を中心とした八百万の神々が相談を繰り広げた場所ですから。

 

 

 もちろん天安河原へ行くときは、きっちり天岩戸神社さんにご挨拶してからにしましょう。そうすればきっと良い感じで御座います。

 

 ということで、今回は少しいつもと違う感じの内容になりました。

 よしなに。

 

フロイド、ロォーズッ!(雄叫び)

 

 はい。Floyd Rose。

 ユングやらフロイトやらユング・フロイト(C.V 川村万梨阿)ではなくて。

 ギターのダブルロックブリッジシステムのフロイドローズ。

 

 で、うちはこのFloyd Rose搭載のコ(ギター)が多いです。

 何故なら「ダブルロックシステムでチューニングが狂いにくく、大胆なアームプレイによる大幅な音程変化をさせられる」から。ダイブ・ボム(Dive・Bomb。アームユニット付きギターで音を出した後、急激にアームをダウンさせて大きな音程変化をさせること。爆撃音と例えられる。逆にアームを押し込みダルンダルンにした弦を弾き、そのままアームを戻す奏法もある。メタルやハードロックなどで耳にすることが多い)という奏法もFloyd Roseならその後のチューニングの乱れを気にせず行うことができます。

 

「鳴りが金属的になる」

「Floyd Roseのトーンにしかならひん」

「弦交換が面倒」

「ギターセッティング各種の手間が増える」

 まあこんなデメリットもあるようですが、わたくしからすればメリットの方が多いシステムです。あと見た目がカッチョイイ。ベリクール。ギターなんて音よりまず見た目よ。見た目が好きならそれでいい。

 

 ※参考:Caparison C2

 

 とまあ、こんな感じで日々Floyd Roseの載ったギターをこんなド下手くそが弾いているわけですがね。ときどき「?」なことがあるのです。

 

 

 

何故だ。

 

 超ぶっちゃけると、Floyd Rose搭載ギターってときどきとんでもないことになるんですよ。いやマジで。

 

 特定の帯域がスポイルされる。

 サステインが失われる。

 シンクロナイズド・トレモロとは違うおかしな共振が起こる。

 チューニングが不安定になる。

 

 昨日までそんなことがなかった、弦を張り替えたらそうなった、チューニングをやり直したら突然変化した……ってパターン。

 原因の一端は、Floyd Rose自体が多数のパーツで構成されていることでしょう。

 知らないうちに、もしくは時間経過で各パーツの固定に何かが生じた、と。

 何故なら、上に書いた状況はスプリング・スプリングハンガー含めたFloyd Roseの全体メンテ/セッティングで大体改善されますからね。特にブリッジ部分はネジやボルトの緩みが起きやすく、それが全ての元凶と化しているパターンが多いです。じゃあ、全部全力で締めこんだら良いのか、ってことではありませんけれども。適正なトルクを掛けてネジやボルトは締めましょう。それで十分です。感覚的にユニットをできるだけ一体化させるような、遊びをなくすイメージでしょうか。

 とはいえ、メンテの仕方はショップでプロに相談するか、自己責任でネットを頼るのがベター。わたくしのような素人よりそちらが正しいのです。はい。

 

 

しかしねぇ。

 

 ギターは基本的なセッティングメソッドに従えばちゃんといい音になります。ギターの美味しい部分の帯域がバン! と前に出て、豊かなサステインも得られる! とかそんな感じで。ロック、メタル、ハードロック、ジャズなど普通に弾く分には何の問題もない状態です。

 

 ところがですね、そのセッティングメソッドでギターを調整しても、わたくしが〈とある「特殊奏法(?)」〉で音を鳴らすとですね

 

1)凄く良い感じで鳴る

2)アホみたいにダメ

 

 のどちらかになることがあるんですよ。他の音は問題無い状態だとしても。

 2)のときはサステインが全くなくなる上、特殊奏法そのものがもの凄くやりづらくなる。ゲージアクションを含めていつもと変わらないセッティングなのに!

 ずーっと考えて考えて、分からなくなってリペアショップの方に相談もして……出された結果が「○○じゃないですかね? 私がその特殊奏法をやれないので、なんとも言えませんが」。それでも無理を言って、その○○をプロの手で調整して頂きましたが……やっぱりダメ。普通に弾いても音が細くなりました。仕方なく調整された部分を自分で元に戻す哀しみ。

 

 原因不明のまま「あ、今日はダメじゃん」「あ、今日はいいじゃん」の繰り返しですよ。一体全体どういうことなのか。

 

 そこでものすごーく、素人考えの予測を立てました。

【原因はロックナット】だ! と。

 

 

 

自己責任実験。

 

 ダブルロック式って、ナットとブリッジサドルの両方で弦を固定することによってチューニングの狂いを最低限にするものです。弦の遊びをなくす、って方法ですね。それでよく言われるのが「ロックするのだから、ナットからヘッド側の部分はギターの音に影響しない、無関係になる」なんて意見でして。

 でも、そうなのかなあ? と思うこともあります。何故ならFloyd Rose搭載ギターでも、ロックした後、アンプに繋いで指板上の弦をミュート、その状態でペグとナット間の弦を鳴らすとピックアップが音を拾いますよね? ミュートした音詰まり下者と言うより、共振音的な感じで。これはペグからナット部に掛けてのゲージ振動がネック及びボディ側へ伝わり、ナットからブリッジまでのゲージを振動させるからでしょう。だとすれば、ロックナットでもヘッド部及びヘッド部までのゲージは弦振動/ギタートーンに全くの無関係じゃないということになります。逆も然りでしょうから。

 

 それを踏まえて、下のリンク先を参照のこと。

 弦の巻き数・巻き方でギターの音が変わるという実験が行われています。

 

 

 チューニングは同じですから【ナット部/弦が載った場所の接地の仕方及び角度】が影響大である、という訳です。それならばロックナットの締め具合がペグポストとナット間/ナットとブリッジ間に影響し、トーンやサステインが変わるのではないか、と思いついたのですよ、ええ。要するに、ナット上にあるゲージの状況がロックナットによる圧力で変わるのではないか? という単純な考え方ですが。

 

 で。ここからは自己責任。

【ロックナットの締め具合がどれだけ音に影響するか】

 をやります。真似しちゃイケマセン。壊れるかも知れないから。

 もしやってみたいのなら、自己責任でお願い致します。

 

 使用したギターはFloyd Rose搭載ギター×3。

 それぞれギター本体とFloyd Roseのセッティング&チューニングをし直した後

 

1・やや強めに締める

2・ロックに要求されているであろうトルクで締める

3・指で(!)締める

 

 で、やってみました。あ。ペグポストへの巻き数は基本的に同じです。多少のばらつきはありますから、そこまで厳密に合わせていませんけれど。

 結果は……。

 

 1は特殊奏法時にサステインが短くなること多し。

 また僅かに音が好みじゃない? それに締め込んだ際、低音弦のチューニングピッチが結構上がるので、ファインチューナーでかなり調整する必要が出ます。ただしアームプレイでチューニングは狂いません。ゲージへのダメージは多いですが。時々特殊奏法時にロングサステインになることもあります。謎。

 

 2だと特殊奏法時にサステインが長くなり、好きなトーンです。

 ロック時にピッチがそこまで上がらず、最低限のファインチューナー調整で済みました。アームプレイをしてもチューニングの狂いはありません。が、加減が弱いとベンドでもアームプレイでもガンガンに音程がおかしくなるので、結構トルクのかけ方が難しい……かも知れません。サステインが短くなる割合は一番低いと思います。

 

 3だと2と似た感じ。

 なのですが、アーム一発でチューニングが狂います。アームをアップorダウンして元に戻らないかやってみましたが、全弦てんでバラバラの方向へ狂っているのでどうしようもなくなりました。※もうチョイ気合いを入れて指締めをカマしたら、意外とロックされました。けれどやはり派手なアームプレイ時にチューニングが狂うことがあります。

 

 という感じ。そして3本とも同じような結果。

 ですので、個人的に【2】がいいのがよく分かりました。よくよく振り返ると結構強めにロックを掛けたギターはまさに1の症状が出ていましたもんね。何故早く気付かないのか。盆暗すぎる。

 

 Floyd Rose搭載ギターを模範的な弦交換/セッティングをしてもトーンやサステインがイマイチだ! ってときはロックナットのロック具合をチェックしてみるといいかもしれません。ここの締め具合を変えるだけで生音で分かるほど激変しましたから。とはいうものの、自己責任でね(二度目)。材質が柔らかいFloyd Roseのナットは壊れやすいので。いや、本当に。少し締め込んだだけで弦が喰い込んでナット部に余計な溝が……なんてなりますから。そんなことになったら目も当てられません。

 

 ただねぇ。一部のギターはそこまで気を遣ってセッティングしなくても特殊奏法時にサステインが短くなることがほぼないんですけどね。個体差か精度の問題かしら?

 

 ホントにギターというか楽器は生き物で、不思議なことが多いわあ。

 ってことで、ここらで下に特殊奏法を使った音源を載っけておきます。

 下手くそすぎてどれが特殊奏法がわからねえぞい! って言われるかも知れませんけれども! 考えるな! 感じろ! で宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

傷 ―― 44分間の奇跡。

 

 ブリンガーB3 賽星 アストラガルス。

 流石の仕上がりだなー。美しい。

 と言いつつ、Solid State Logic SL9000 J Series……。

 ニーブもあるでよ!

 こういうのはフェチには堪らんですな(とか言いつつ、現在技術革新によってあなたのおうちのPC上で同じ作業が出来る時代になりました。デジタルは楽ちんこ)。

 もちろんどこのご家庭にもあるレキシコンのエフェクターリモコン(ニーブ 88R マスターセクションのキャプション参照。右っかわのスライダーがついた電卓みてぇなのがそれだ)も要チェック。ほら、あなたのおうちにもあるでしょ? 

 で、永野センセ、音楽のお仕事してる?

 

 剣聖VS剣聖。

 カイエンとマキシの戦いとは。

 

 これからネタバレを多く含むので、読みたくない方はここまでっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

臨界制御と技術解説。

 

 シュペルターもヒトエフタエもAFの臨界制御により、GTMの限界を超えた稼働を続けています。フライヤーからの放熱、各スイングの冷却も間に合いません。この状態は各スイングブロックの溶解だけではなく、エンジンや竜骨/フレーム自体にも多大な負荷を与え続ける状況です。自壊の恐れがある中、限界を超えてGTMを稼働させなくてはいけない状況が今。それほどの本気モード?

 

 この臨界制御/フル・クリティカルは、アマテラスのGTM・ツァラトウストラ・アプターブリンガー(Z.A.P.)の集団戦における並列分散制御/ストライパー・システム時にも用いられるものです。本システムはZ.A.P.と帝騎・マグナパレスに実装されていますが、その目的は普通のGTMとは違います。Z.A.P.本来の性能を発揮させるために〈騎士とAFに制御の負担を強いる〉のですから。Z.A.P.にとって騎士とAFはストッパー的役割も持ちます。ぶっちゃけ対GTMなど主眼に置かない最強の殺戮ロボットなので。マグナパレスもZ.A.P.が服従するとは言え、制御のためにストライパー・システムが必須なのかな。

 

 これまでZ.A.P.が複数戦闘参加したシーンを見る限りストライパー・システムは使いませんし、本来の性能を発揮している描写もありません。まあフル・クリティカルの必要ないですし。それはそうなるよね。でも愛謝とアレクトーはストライパー・システム使っちゃったもんなあ。そらアマテラスもオコですよ、オコ。

 

 

 AFの目は暗闇で光るという設定がありますが、フル・クリティカル時も特殊な光の描写がされています。AFの目の輝きに加え、光の映り込みが増している、みたいに。 ファティマ・シェル(AFコクピット)は基本的に暗闇でモニターもコンソールもありませんが、AF自身がインジケーターなどを空中投影するのでそれの照り返しかなあ? この辺りの描写に関しては永野センセの説明待ち。【大侵攻】時、マグナパレスとツァラトウストラ・アプターブリンガー内におけるAF描写も楽しみですねっ。……ラキシスは常にフル・クリティカルなので、どう変化するのでしょうか。アマテラスのいるところじゃ藍色の髪モードにはならないだろうし。あ。ストライパー・システム使用時にマグナパレスが別の姿に変形したりして。ツァラトウストラ・アプターブリンガーを率いるモードみたいな。そんな妄想。

 

 

 おっと話を戻して。

 スモークウォール(トイズプレスのあれやら、その後に出てきたMH乱戦時のあれ)による土煙と電磁波障害によりそれぞれのGTMは眼球補正を強いられます。ここでいう光学眼球はパッシブ型メインの右/左目ではなく、それぞれにあるアクティブ型サブ眼球4つです。レーザー距離計や全波長検知、パルスによる広範囲視界、周波数帯の電磁波感知などを受け持つサブ眼球群を見ていくと〈スモークウォールに影響されて補正の必要が出る〉理由が分かります。あ。パッシブとアクティブはきっとギターやベースのピックアップと同じ。電源いらずのパッシブと電源必須なアクティブってやつ。だってメイン眼球は人間と同じだもの。

 このGTM視界の補正が効いた映像はそれぞれ必要なところへデータが送られているのでしょう。そして天位程度の騎士だとスモークウォールの中にあるGTMもなんとか認識できる、と。ここに劇中の「アクティブサブ眼球とパッシブメイン眼球の違い」という設定が関連してきます。人間(と同じ)の眼球なら補正なしでいいのだ! っていう。ま、カイエンとマキシの間が一番土煙が濃く、遠く離れたところから見ている分には2騎とも視認出来るってことも考えられますけれども。

 

 で、前回「ダムドストローク」だと思っていたのは「ポリ・ダムド・ライド(重層連弾空爆波)」でした。ポリトーン……ちゃうがな。このポリ・ダムド~はスモークウォールを発生させる目的だとマキシは看過。対策として同じ目的で「双針鋸連刃(マトリクス・ブレード。マトリクスは母体や基盤、数学の行列を指す。ここではメインの鋸針状の打突二つを指すのか? そのメイン打突に隠れるかのように重複する打突が飛んでくる。このメイン以外の打突は2の倍数になる模様)」を放ちます。

 この技は超帝國剣聖騎士団(セブンソード)の技で、S.S.L.がマキシに教えたらしいのですが……。と言うことはマキシは他にもセブンソードの技を持っている訳だ。

 

 これら剣技の打ち合いは、立ち位置確保であるようです。

 剣聖の動きは天位騎士レベルでは見えない。というかレベルそのものが違うのです。なのでマドラには見えるのですねぇ。っていうか彼女は超帝國剣聖同士の戦いも目にしていた可能性高し。で、この「2騎を同時に視界に入れる」は格ゲーのあれに似ているような。んでゲームではなくリアルで戦う場合、相手の何処を……とまあ、それは置いておいて。あ。こういう武道武術視点でFSSは幾らでも語れるぞ! わたくし。どーだ! 知ったかぶりだけどな!

 

 この辺りから剣聖VS剣聖の技術について、いろいろな解説が連発します。

 足が浮くと後手に回る、など。日本武道などでは足を浮かす・揃える瞬間を狙われますが、GTMの場合は完全な隙になるようです。

 

 土煙からのカイエン「広角大光輪(ヒュージ・スレイブ・スライサー。巨大隷属光輪?)」は、大きな光輪に幾つか他の切断技を組み合わせています。ここの描き方は必見。どういう切断技が入っているか、が技の解析に繋がる……はず。これすらぶった斬るマキシ。剣聖の間合いは普通の騎士の3倍(デザインズ参照)。交戦距離はそれ以上。しかし剣聖同士なら遠間でも目の前で斬り合っている近接戦闘と同じ。避けたり引いた瞬間、打ち込まれる。だから避ける、引くは自殺行為である、と。「押さば押せ。引かば押せ」に少し似ているような気がします。

 

 しかしさあ。

 技の応酬、戦いだけでカイエンとマキシが会話しているみたいなのが凄い。

 それぞれのことを如実に物語っているというか。ね?

 

 

 

 

天位をやろう。

 

 これまでカイエンが傷を付けた若者達が登場します。

 全員の傷が疼き、そして涙を流しました。

 

 生き残れば天位をやろう。

 子供時代の若者たちに、カイエンはそう言いました。殺すつもりで出した技を避ければ致命傷にはならない。剣聖である自分の技から生き残ればそれだけの器である。

 そんな意味だと思っていましたが、実際は「人を殺さない剣」だった。わざわざカイエンが出向いた時点でその子たちを認めていた。だから殺す剣ではなく、生かす剣・活人剣であった、と解釈を改めました。カイエンはそんな剣も使える、と。

 

「お別れだぜ」「忘れんなよ」

 次代を担う若者達への手向けは、雄弁にカイエンのことを伝えます。

 それはカイエンから読者へのメッセージでもあるのかも知れません。

 そしてこれもまた44分間の奇跡です。

 神々の意思により蘇ったカイエンだからこそ。そして彼自身の出自がそうさせているのかもなあ。すでに超常の存在の片鱗はあったし。俺の予感は当たるんだ、とか。

 

 

 

 

マキシの理。

 

 S.S.L.に対し、「我が妹」というアウクソー/フォーカスライト。

 しかし「あなたのマスターは迷いを知らない。”理”が強すぎる」と口にします。

 

 同じ力を持つデプレとマキシの違い。

 それは人であるか、そうではないか。

 

 父親との殺しあうのに疑問も抵抗を持たないマキシは、完全に理性に支配されています。それを外せとデプレは言い放ちました。人間は理性を持ちます。それを外すと動物と同じ本能で行動するということになりますが……。FSS世界ではやや違うニュアンスを持つのだと個人的に思いました。

 ええと、ぶっちゃけマスよ?

 

 

【今のマキシはAIである】

 

 

 AI=人工知能。Artificial Intelligence。

 人が産み出したものが、人の生み出した膨大な知識を呑み込み、瞬時に計算し、迷うことなく望まれた答えを出す存在となった――。

 マキシも同じで、理詰めに次ぐ理詰めで迷うことなくカイエンに対向しています。

 こうきたらこう。こうしたらこう。効率重視で、そのときそのときの理を用いて最適解を導き出しているのです。これは「負けない理。勝てる確率が高い理」として、これまで先人が積み重ねた知識・体験を超高速演算で導き出している、と言えるでしょう。

 

 ところが人間はしばしばAIを超えます。

 これを直感、センスと呼ぶのか分かりませんが、単なる理詰めを無視して飛び越えていけるのが人間です。それこそが人間が持つ「本能」でしょう。

 将棋や囲碁の世界ではAIに勝てないと言われています。ただし、対AI戦法というものもあるのです。AIのシステム上の隙をつくようなもので、対人間には効果がなく使えません。AIにのみ通じます。人間はこんなこともできるのです。効率・理すら手玉に取る思考、直感、センスは人間が持ちうるもの、とも言えるでしょう。

 

 だからマキシに理を棄てろと皆がいいます。

 人間になって戦わないと、人間・カイエンには勝てない。殺される、と。

 ここに来て朧気に見えてきたのは、カイエンが殺すのはAIである我が子の理。理を殺すことで人間として再生させることを望んでいるのではないか、ということでした。優しく人を殺さない剣で、我が子のこれからを祈るが如く。

 

 ……でもヒトエフタエの竜骨をぶった切って、生身戦闘。

 リーチの差以前の問題でカイエンがマキシを〈殺さない剣〉で破壊かなあ。マキシにカイエンからの贈り物のような傷が残り、それは神となったマキシに出現?

 シュペルターも自壊して、エンジンとフレームのみ残るとか。このエンジンとフレームを使ってヒトエフタエ2号機(まさかのエンジン2つ積みへ変態設計変更あり?)建造とかあるのかなー? どうだろー?

 その後、マキシはカイエンの思いを知り、真の親子になるとか。

 剣から伝わるものがあるんだぞ! マキシ!

 とかいいつつ、まあこれはわたくしの妄想。もしそういう展開になるのなら、本当にここまでの物語で積み重ねてきたカイエンの「天位をやろう」という伏線が結実することになります。すげえぜ、永野センセ!

 

 でね。

 この一連の流れは永野護先生のAIに対する考え方が如実に表れている。そんな風にわたくしは受け取りました。

 

 個人的に〈AIは単なるツールであり、人間が適宜利用するもの〉だと判断しています。AIを補助ツールとして使うということです。このツールを使う際は全てをAIに委ねず、入り口/発端と最終的な出口/判断・調整は人間が行うのが肝要。だからこそそこに人間の意図、センスがきちんと残ります。それにAIってとんでもないこともしますからね。そこは排除しないとイケマセン。

 そう。AIの全てを鵜呑みにしてはならないのです。

 ここ最近AIに質問して云々という報道が続いていますが、何故AIに全てを委ねるのか。自分の頭で考えることを放棄する意味が分かりません。AIは全て正しくないんだけどなー。それにAIは使う人に合わせて最適化されていくらしいので、欲しい答えが返ってくるとも言います。それを前提として使う分には何ら問題はないでしょうけれど、そこの視点/思考が奪われ、失われているということなのでしょうか?

 

 わたくしは物書きですが文章を書くときにAIを使いません。またネット検索するとAIによる要約とか出るようになりましたが、それも信じずに調べます。AIを使わない自分カッケー! ではなく、そうしないと気持ちが悪いからです。なにッ!? AIに書かせた方がお前より文章も構成も上手いだとッ。やんぬるかな。

 

 そうそう。AI以前に論文などには構成テンプレートという理があります。乱暴に言えば、小説や実録怪異譚、ルポにもある種のテンプレートが存在します。それに沿って書けば楽に問題なく読めるものが出来上がるのですが、それだとつまんないし居心地が悪いんですもの。テンプレート上等! でやりつつ、何だかんだでぶっ壊しちまえ! ってタイプなのです。はい(だからよく怒られる)。

 

 おっと自分語りはここまでにして。

 でますよ。あれ。

 

 

 

剣聖の牽制。

 

 

 隙だらけと外部から思われる大技をカイエンが放ちます。

【マキシマム・バスター・タイフォーン(M.B.T.)】

 スパイラルソニックブレードをぶっ込む最強技。生身の騎士がが打った場合、GTMすら破壊する超絶必殺技で御座います。

 Rock'n'roll! のかけ声は共通なのかしら……。

 しかし溜め動作の胴体捻りで竜骨がビキビキビシって言っていますが、大丈夫なのかなあ。竜骨はGTMで一番頑丈なところですが、無茶している途中だし。M.B.T.が強力な技だからこそとはいえ心配。

 

 

 そう言えば、あの【バランシェ邸へ殴り込んだ刹那的思考&行動のカイエンVSリンス】と、今回のカイエンVSマキシはいろいろ似ている部分がアリマスね。暴走やら制御云々やら。ただ、カイエンがマキシに放ったM.B.T.は、リンスに使ったときとは違う思惑/パターンでしょうけれども。

 そして、カイエンは自分と同じで〈この世の何処にも行き場所がない〉というアマテラス……。うーん。やはりカイエンとマキシは親子だなあ。もしかすると44分間の奇跡の展開もここにヒントがあるような。

 

 それに戦闘に関しては生身かGTMかの差がありますが。カイエンのM.B.T.の溜めフォームに加え、足を浮かされて隙だらけにされてるとこも必見。

 このときのカイエンを止めたのはリンスだけれど、カイエンは本気だった? どうなんだろ? 自暴自棄で半分自殺しに来ていた気もするんだけどなー。じゃなきゃあんな大技ぶっ込まない気がする。

 そして44分間の奇跡でのカイエンがリンスと同じ立場だとすれば、マキシはカイエンに……。

 

 しかしだ! このときのアウクソーが口にした「死ぬときは私をマスターと一緒に」という点と、アマテラスが教えた言葉。ここも44分間の奇跡・ラストシーンに掛かっている気がします。でもその場面がアレであるなら、神が存在しない(いるけど)ジョーカー太陽星団だと情報規制しないとダメなやつですけどね。っていか、見た連中は記憶を消されるパターン。

 

 はい。M.B.T.。

 こんな最強技を(多分)牽制で使う剣聖(駄洒落)。

 さっすがー。

 これこそがお利口ちゃん=AIを強引に動かす技です。

 AIが「まさかこんなことすまい。もしこんなことをされたらこういう理があるから、それに応じてこの理で対応する」なんてやってきても、それすらぶっ壊すのが人間ですからね。例え搦め手だろうとも。

 でもマキシは気付かない。理に従って型にはまった動きで「隙だらけだ! カイエン!」と宣いつつ、必殺の一撃をぶち込むため一気に間合いを詰めようとして……っていう感じになるのでしょう。

 多分、マキシはここで負けるんだろうな。

 そして設定にある「カイエンのM.T.B.を身に着ける」。エスト(彼女もM.B.T.を牽制技で使っていたなあ。そんときにヨーンくんも後に引き摺る傷を負いましたが)から教わるのではなく、実の父親からの贈り物として。

 

 そして真の意味での剣聖を継ぐステップになるのではないでしょうか? 

 超帝國剣聖と、カイエンたちが脈々と繋いできた剣聖は内包する意味・意義が違います。剣聖にもいろいろあるのです。

 それに、カイエンの持っていた剣聖の称号にマキシが拘泥していたのは、結局怒りや恨みからではなかったのような気もしますよね。何と言うか、父親への思慕、愛情の裏返しだという結論に到るのかも知れません。

 

 44分間の奇跡も大詰めに到りつつあります。

 見逃すな!

 

 あ。ざっと書いたので修正・書き足しするかも知れません。

 よしなに。

 

『Xenoblade GENESIS』が来た。

 

 モノリスソフト、新作は『Xenoblade GENESIS』

 創世記を意味するタイトルが付きました。

 

 

 

 

 

 6つの太陽を持つ「アンシャル」

 全ての源である「アニマ」

 アニマを操る「器士(きし)」

 器士学校「器士学院 リューコス」

 器士の力を増幅する「アニマ晶石(しょうせき)」

 主人公の名は「エレノア」

 

 気になる要素がてんこ盛りですが……。

 ロゴも結晶体で虹色していますが、これは。

 

 

 

絶対SFだよ。それも高橋ソーカントク風味の。

 

 PV初見で思ったのですよ。

「これは突然SFになるな。高橋ソーカントクだもん」

 

 

 

 まず6つの太陽を持つ「アンシャル」。

 これはシリンダー状、或いは球形(?)コロニーっぽいですよね。空にも地形が広がっています。……まさか移民船団の中?

 そして太陽が6つです。太陽の数が多いとそれだけ過酷な環境or我々の地球とは違う特殊環境下になりますので……人工太陽及び太陽のような機能を持った何かなのか。宇宙に6つの恒星があるようなシーンもあるにはあるのですが。

 六連星・むつらぼしは昴/プレアデス星団ですけれども、もしかすると神話などが関係する可能性があります。

 しかしここ、仮想現実とか別次元(平行宇宙とか)そういう【大本の世界が別にある】ような設定に繋がりそうな構造に見えますね。

 そしてアンシャルは「Anshar」でバビロニア神話の天の神、天の中心です。

 同時にエヌマ・エリシュに登場する神でもあります。

 エヌマ・エリシュはバビロニア神話の【創世叙事詩】です。

 天の中心をSF的に読み解くと同時に、この創世叙事詩=創世記と捉えること。そしてそのエヌマ・エリシュという創世記/天地創造・人類の起源神話に〈神々の指導者/主人たるマルドゥク神が中心に据えられ、人間は神々へ奉仕する存在〉であると書かれていることがこのアンシャル世界のヒントになるかも知れません。

 そして、アンシャル世界には天の神アンシャルやマルドゥク神のような存在がいるのでしょうか? いるとすれば……。

「破れた神の恨みが未だ晴らされていないこと」が何なのか。

 その神を破った「神」がいるということの証左でもありますね。

 

 全ての源である「アニマ」。

 これまでのXenobladeのエーテルのようなもの?

 アニマはラテン語で「命」「魂」ですが、ユング(カール・グスタフ・ユング。分析心理学/ユング心理学の創始者)のアニマ/アニムスは「すべての中で最も顕著な自律性の集合体である。それは男性の女性との相互作用と女性への態度を影響と同様に、夢の中に現れる像としてそれ自身が現れる。アニマ・アニムスの過程を想像力の一つの源である」とされています。アニマが「男性の集合的無意識に潜在している心理的な女性像」で、アニムスが「女性の集合的無意識に潜在している心理的な男性像」。アニムスはラテン語で知性も表します。

 ユング曰く「個性化とは、ユニークな個性を持って自分らしく生きる方向性を持つこと」。心の中でアニマ・アニムスを育てながら〈自分の欲求や理想を完成させ、人格を成長させていく〉ことができる。そのような考え方です。

 これもまたストーリーやキャラクターに関係するかな?

 ただしこの「個性化とは、ユニークな個性を持って自分らしく生きる方向性を持つこと」へ向かう者も入れば、背を向ける者もいるでしょう。今回のGENESISはそういった対局にある者たちの物語なのかなと夢想します。

 しかし集合的無意識。これ、多分ポイントかも。

 

 アニマを操る「器士(きし)」。

 額面通り録れば、アニマの器。アニマを操る士。

 台詞に「人殺しの」とありますから、戦い/戦争の道具なのでしょうか。

 でも器なので……現在出ているキャラはアバターなのかも知れません。

 アニマ/アニムスの器でありつつ、仮想現実のキャラクター/アバター/スキンのような感じ? 上に書いたように〈自分の欲求や理想を完成させ、人格を成長させていく〉のはRPGっぽい。ただキャラクターが自身の出自(自分は仮想現実のキャラクターである)と知らないパターン。或いは真逆でアンシャルの人間が別の世界でアバターを得るのかも知れません。「帰る(還る)」という台詞がありますから、アンシャルから帰るのか。それともアンシャルへ帰るのか、はたまた別から別へ帰るのか。還る=本来有るべき状態・場所へ戻る、ですからね。還る、かあ。

 アンシャル世界以外のキャラクターは全く別のデザイナーがデザインしてる。そんな展開もありそうな予感。

 

 器士学校「器士学院 リューコス」。

 学園モノ……なんですけど、わざとらしいんですよね。何と言うか、ゲームっぽい。いや、ゲームなんですけど。世界観もですが全体がRPGくさい。ここが気になってしまうんですよねぇ。でリューコス。ギリシア語/Luekosは【白】を表すとか。また「Lueko」は光・明るさ・輝き・月。複数形としてSを付けたのかな? 光たち、月たち、みたいな。光。光信号。データ化。量子コンピュータ……に繋がったりして。物質やエネルギーの最小単位・粒子。

 

 器士の力を増幅する「アニマ晶石(しょうせき)」。

 PVの中で剣の中に投入、一体化、紋章化しています。

 アニマの結晶体だという感じですが、器士と共にあるってのが気になります。

 行動などを記憶する=セーブデータっぽいですし。

 両者を紐付けする意味とは。ここも何となくSF要素?

「器士はアニマ晶石がなければ器士の力が使えない」ようですが、登場人物の中にはアニマ晶石なしでその力を行使することができる模様。エレノアがアニマ晶石を失う展開からの……という展開か、それともまだ出てきていないキーキャラクターなのか。ここも重要なところでしょう。

 

 あとは人工知能や模擬人格OS、ヒューマンインターフェース。グノーシス神話。新たな神話、叙事詩、創世記……。

 

 主人公・エレノアの名を「Eleanor / Éléonore」した場合、その語源は古代ヘブライ語で【神は私の光】、古代ギリシア語(!)で【慈悲、思いやり】になります。彼女がどのようなキャラクターなのか気になりますよね。

 

 

 ゼノシリーズのPVは「終盤のシーンや台詞を入れてもそうと感じさせない巧みな構成」なので、今回の動画ももしかしたらもの凄く重要な部分が出ている可能性があります。うわー、気になる。

 

 音楽は安定の光田康典氏、清田愛未氏、マリアム・アボンナサー氏。

 コーラスはANUNA氏。

 もう期待する他ない。

 

 ゼノシリーズ新作は創世記を冠した一大叙事詩の序章。

 2027年まで情報が小出しされるでしょうか、待ちましょう。