久田樹生ノ現地取材裏話ヲ書ケ。
我が有能スタッフ陣と雑談しているとデスネ。
「ア、アンタァ、阿呆なんちゃうか!?」
って哀れみを持った目で見られます(マジで)。
理由は書きません。だってェ、他の人から見たらァ、阿呆そのものらしいンでェ。
しかしスタッフ。
「(雑談で出た)取材の裏話なら書けるんじゃないですか? Blogに」
嗚呼、やはり有能。こういう風にBlogを書けと責め立ててくる。ナイスですッ!
てことでスタッフらと話していた取材の話をサクサクッと書きます。
あ。取材内容については意図的にカットするのでよろしくぅ。
逡巡。
ある日の取材で御座います。
その日はファミリーレストランで待ち合わせでした。
時間は午後二時過ぎ。約束は二時半です。
そしてその日、わたくしは昼食を食べておりませんでした。
(……クラブハウスサンドを食べちゃおうかしら)
注文。品物の到着。気合いで早く食べる。うん。イケそう。
しかし時間が微妙。時間より少し前に取材相手が到着したら「インタビュアーがインタビューイよりも早く何かを食べている図式」になります。そら失礼だ。
しばし逡巡。うーん。いや。我慢だ。我慢。多分取材相手が軽食を頼むと思うから、そんときにクラブハウスサンドだ! ここのは美味しいんだぞう!
んで、予想通り約束の時間前に取材相手がいらっしゃいましたよ。
オーダー。「ドリンクバーで」。
こうなるとわたくしだけ何かを食べるわけにもいかぬ。
はい。ご想像の通りです。
わたくしの腹の虫がグーグー鳴り始めまして。
そのときは店内も静かで……っていうより、尋常じゃない腹の音でしたよ。喧しすぎる。
これは周りにも聞こえているよねぇ、でも素知らぬ顔で、なんて思っていたら。
「あの、何か召し上がったら?」
お相手に気を遣って頂きましたよ。いや大丈夫です、珈琲とカフェラテをがぶ飲みして誤魔化しましたとさ。
次にその取材相手に会ったとき、開口一番。
「何かお食事はされました?」
捜索。
小説のための取材中でした。
詳細は省きますが、大自然の中です。
時計を見れば、午前十時くらい。いえーい、良く晴れて最ッ高だゼッ!
っていうシチュエーションでした。
そしたら何処からか携帯の呼び出し音が。
バイブのむーむー音じゃなくて、ぺんぺろぺんぺんぺん! ってメロディのやつ。
割とハッキリ聞こえているので、さほど遠い場所じゃないことは分かりました。
着信音だなぁ、まさか自分のかなぁ、でもそんなに近くないんだよねぇ、まあ念のためスマートフォンを取り出して確認。でもロック画面のまま。それ以外何もない。
じゃあ、この音は何処だ。誰か居るのかと見回しますが、人っ子ひとり居やしません。
どういうことか。
1)誰か隠れていて、わたくしに熱視線を向けている
2)スマートフォンが落ちている
まあどちらにせよ、探したろやないけ、ワレェ! 落とし物やったら届けてやるのが人情ってもんや、そうやろ? あと熱視線の相手がおったら、お話伺わせてもーらおうっと! ってなことで早速の捜索開始。
しかし。
音がする方へ行っても何にも見つかりませんでした。物はまあアレとしても、人が隠れられるとこ、そんなにないンすけど。木の陰くらい? それに途中、音が移動しているんですけどね。その度に方向変換したのが悪かったのかなぁ。それとも……あ。そうか。理解した。
これは妖怪現象だな。或いは精霊のイタズラだ。
妖怪。精霊。とっても大好きさ。ニコニコしながら(妖怪さぁん、精霊さぁん、出ておいでぇ)って内心でネットリ呟きながら追いかけ始めた途端、音はフッツリ消えましたとさ。
あれから時間が経っていますが、今はこんな結論を導き出しております。
「大自然の中にスマートフォンが落ちていて、たまたまあのタイミングで着信して、それが切れた。そして暗愚なわたくしには見つけられなかった」
発見できなくて大変申し訳ない感じでした。持ち主ならGPSかなんかで探り当てられるでしょうけど。でも、その方が拾えているといいなぁ。
因みに取材場所から出たとき、何だか厭な臭いが纏わり付き始めたのもあったな。
ええ。気合い+××××であっち行けしたらスカッと雲散霧消!
厭な臭いってえのは、消せるんですよねえ。ぐへへへ。
抱擁。
取材。それも夜中。
真夏の夜の現場取材は、実に心地よい――何て言いたいのですが、まあそうとも言えないことも多々ある訳で。
蚊や蠅(ん? そう言えば○○。なんであそこ、あんなに蠅が居たんだろう)などの虫や、湿気を纏った生ぬるい夜気など、不快なものも多数あるのです。
でも、涼しい夜風が通る場所なら、過ごしやすいときもあります。
否。肌寒くなることも。
そんなときのため、真夏でも薄手のアウターを用意しておくのです。ウインドブレイカー的なのとか、フーディーとかさ。長袖だと虫除けにもなるしね! ヤブ蚊はそんな薄手の生地などぶち抜いてくるけど。
その日の現場は、高所にある某所。
事件現場だとか、そういう場所でした。
その割りに開放的なスペースで、外灯も幾つか設置されています。
うーん。犯罪現場にはそぐわない気がする。まあ、それは前段階で調べているのでよし。
現場の地べたに座っていると、八月なのに肌寒くなってきました。僅かに風が吹いているようです。気化冷却されている? 持ってきたシャツを羽織りましたが、まだ冷えます。
時計は午後十一時を回ったところで、まだ一時間も経っていません。
あと二時間はここに居ないといけません(理由は割愛)。
うーん、この冷えをどうするかと悩みながら腰を下ろすと、お尻やてのひらにほんわかした地面の熱が伝わってきます。地面に打たれたコンクリには、日中の熱が留まっているようでした。
お。ってことは、だ。
寝っ転がって設地面積を増やせば、寒さをしのげるじゃん!
バシィッと仰向けに寝ました。狙い通り温かい!
これで寒さも怖くないー、とほくほくしていたら、これがまたね。
背中からお尻に掛けての温みがね、もう大地に抱きしめられたような安心感。
うへへへーい。これええわあ。
って思っていると、そのままね。寝落ちしましたよ。すかーっ、と。
目が覚めたらすでに午前一時過ぎ。
寝汗まで掻いていました。何故なら、めっちゃくちゃ暑くなっていたから。まさに熱帯夜でしたねぇ。風もなくなっていましたし。さっきまで冷えはなんだったんだ。
ただ、何にも調べられてない! ってことで別日に再調査となりました。二度手間!
んで、再取材の時、面白いことを発見しました。
こちらはいつか本で書きましょうかねー。
ってことです。
ってことで取材中の話はとりあえずここまで。
Blogで書いても問題ないかなぁってことでお出ししました。
今回は特別編ってことで。
次回からまた楽器のことを書くぞ! (おい)
しかし読み返すとホント、阿呆文章からわたくしのダメさが滲み出しているような。
コンナ 大人 ニ ナッテハ イケナイ。ああああ(枕に顔を埋めて、呻く)。