blogを書けと言われたので「HXSTOMP・Tips!(にもならない)」の話。

 

 

 blogを書けと言われたので「HXSTOMP・Tips!(にもならない)」の話です。

 

 毎日出来るだけ楽器を触るようにしています。

 例え数分でもよし! ということで。楽器はフィジカル!

 そういうとき、Helix/HXSTOMPはとても便利。気軽に音を出せますもの。

 とはいえ、機材に疎いわたくし。でも、もうちょい拘ってみてもいいやないの? ということでいろいろプリセットを弄っております。……よい効果が出ませんが!

 そんなTry&Errorの最中、ちょいちょい感じたことを書いていこうと思います。

 Tipsにもなりきれない内容になりますが、御容赦を。

 HXSTOMPとしておりますが、Helixにも共通することも多々あると思います。

 

 そんでは、GO。

 

 

 

 

 一応、こんな裏技あるってよ。

 

 

 Line6 HXSTOMPには各種便利技や裏技があるようです。

 下に幾つかリンクを貼ります。

 

 

 

 

 

 

 

 基本的な部分から裏技まで抑えてありますので、お役立ちな内容です。

 是非、ご一読を。

 

 

 あ!

 あと「HXSTOMPを使ってステージ上のアンプ(内音)と、PA(外音)へ分けるメソッド」は下のリンクにあります。

〈キャビまでルーティングしたシグナルはアウトプット端子LからPAへ/キャビを通さないルーティングはセンド端子でステージ上のアンプへ〉以外、スプリット部分を使った分岐方法についての説明です。こちらもチェックしてみて下さい。

 

 

 

 

 

 ノイズゲート、あに図らんや。

 

 

 ギタープロセッサを使っている際、ノイズに悩まされることはほぼありません。

 超ハイゲイン+ディストーション重ねがけ+ブースターやEQによる特定周波数帯域強調……のようなパターン以外、殆ど気にならないことが多いです。

 或いは周辺のノイズを拾ってしまうパターンがたまーにあるくらいでしょうか。

 

 そのような場合のノイズ対策、或いは歯切れの良いリフを叩き出すためにノイズゲートは必要とかなんとか。

 なるほど、そうか、なら知識・体感を得るために使ってみるかと思い立ちました。

 Helix/HXSTOMPにはダイナミクスに〈ノイズゲート〉が入っています。

 あと、インプットブロックそのものがノイズゲートになっていますよ。ノイズゲートの位置がギター直後で良ければインプットブロックでOKだと思います。

 

 ※インプットブロックに入っているノイズゲート。

 

 インプットブロックのノイズゲートについて、細かいところは検索して下さい。

 上に貼ったリンク先でも説明されていますので、そちらも!

 

 ここで大事なパラメータは二つ。

 

Threshold(スレッショルド)
→ ゲートを通す音量を決定する値。Helix/HXSTOMPではパラメータを右方向へ最大まで動かすと0.0dBになる。この状態だと殆どのノイズをカットしている模様。最初に左側いっぱいへ動かしておき、ノイズが出ない値まで右へ動かしていくことが基本の使い方。

Decay(ディケイ)
→ スレッショルドで設定した音量を下回った際、音をカットするまでの時間。Helix/HXSTOMPのパラメータでは、10msから1.000sまで設定できる。10でコンマ01秒。500でコンマ5秒。1.000は1秒。長い時間の方が、音の減衰が自然に近くなる。

 

 この二つを調節して、自分好みのゲート効果を作り出します。

 もの凄く雑な数値で言うなら〈-48.0dB+10ms〉にしておくと、キレのあるメタルリフワークに使える、かも。Thresholdの値は-60~-70.0dBでもいいかも知んない。しかし偶にブリッジ周辺を使ったパームミュートした際、微妙な残響音が鳴ることがあります。別枠でノイズゲートブロックを置くことで対応可能っぽいです。

 

 なんて言いながら、実はノイズゲートを使うと他にも制約が生じます。

・コードを弾いた際、Decayの設定によっては一部の構成音を先にカットしてしまう

・ノイズを減らす代わりに若干音が細くなる

・自然な減衰音を得られない

・ボリュームで歪み量などのサウンド変化をさせると、綺麗に鳴らない音が出てくる。

・ピッキングハーモニクスなど、ハーモニクスプレイに影響する

 などなど……。

 

 また個人的な体験ですが〈Threshold/Decay設定によっては、ブリッジに手を置いて瞬時のミュートをかけた場合、目立つタッチノイズが生じる。或いはアームバーやブリッジに触れただけで意図しない音が出る。ブリッジ裏のスプリング共振で生じる音が目立つようになり、キレよいリフにならなくなる。ボリュームを絞った際、アルペジオやコードワークを行うと不自然なサウンドになる〉などの不具合が出ました。

 多分これらは、Threshold設定により〈ブリッジに触れた音や、弦に触れたアース効果でノイズがなくなった際の途切れ音などを、(ゲートを)通しても良い音だと判断して拾ってしまう〉+Decayによる〈音を減衰させる時間効果〉の合わせ技が要因だと思われます。

 例えば「ノイズがなくなった際に生じる〈フツッ〉という音を、Decayが自然に減衰させようとコンマ数秒再生し続ける」状態や「ボリュームを絞ったことにより弱くなったシグナルを拾いきれなくなる」ことが原因のだろうな、と予想しています。

 

 Decayを10msにすることと、Threshold設定値を-60~-70.0dB以下にすることがある程度の対策になる、はずなんですが、わたくしの場合は何故かあまり効果がなく……。更に好みのプレイアビリティにならないジレンマが生まれてしまいました(もしくは機材周辺のノイズが酷い、或いは機材そのものに問題がある可能性も考えられますけれど)。

 

 この辺りは用途によって割り切ってしまうのがよいでしょう。

 ただ、わたくしはこれらが少し苦手で、ノイズゲートは止めてしまいました。

 

 ――と言いつつ、やっぱりノイズゲート導入(一部)。

 どうもエフェクツとの組み合わせによってはノイジーなプリセットになってしまうのです。そのノイズを生じさせるエフェクツを外してから代替品へ換えると、微妙に好みの音にならないっちゅうね。で、ノイズゲートのパラメータをチマチマ調整して「まだこれならオッケー」なところで妥協しました。うん。仕方ないんだ。好みのサウンドとノイズには勝てない。

 ノイズゲート要らないプリセットは当然ながらゲートカットです。

 だって、フルチューブやソリッドステートアンプ使っても同じホワイトノイズは出ていますからね。もし録音時にノイズを消したかったらDAWソフト側で削除できますから、それを活用しちゃえば良いと思います。プレイ感、音を優先した方が楽しい結果になりますから。

 

 

 

 

 音量問題。

 

 プリセットを組んでいていつも悩まされるのは、音量問題です。

 クリーンプリセットとハイゲインプリセットの場合や、使用アンプの種別で音量に差が出てしまいます。

 片方は小さく、片方は大きい。だから同じ出力環境でプリセットを切り替えたときの音量バランスが取れないのです。アンプブロックで音の大小はある程度調整が出来ますが、それだと好みのサウンドにならないことがありますから、少々考え物。

 これらを解決するのに簡単な方法は「アウトプットブロックにあるレベル」或いは「キャビネットブロックによるレベル」の調整を使うべし。

 

 

 ただし、レベルを上げるとノイズも目立つようになることが御座います。

 この辺りは現物合わせするしかありません。

 

 

 

 新旧。

 

 

 

 ここのところ、キャビネットとマイク入れ替えを頻繁に行っています。

 Helix3.70(3.71)になってからというもの、これまで使っていたプリセットの音が変わった気がしたからです。

 頑張っていろいろ弄くったら良い感じになってきたように思います。

 

 しかし、ふと〈Helix3.50以降で追加された新キャビネットブロック、それと同じモデルのレガシーキャビネットブロックを比較してみよう〉と考えました。

 どれくらい進化したのかを確認してみたかったからです。

 

 新キャビAとレガシーキャビAをそれぞれ許す限り同じセッティングにし、フェイバリットへ登録。キャビ以外のブロックを同じ状態のままに音を出しながらキャビブロックを入れ替えて、差異を探る、という形を取ります。

 

 具体例として以下の画像のような感じです。

 

 

 レガシーキャビはマイク位置が再現不可ですが、マイク距離は同じにできます。

 あと、それぞれ用意されたマイクモデルも変わっていますので、そこに注意して下さい。今回は当然ですが両方同じモデルで揃えました。

 そして、全部で四種類くらいのキャビモデルを同じようにして試しています。

 

 弾き比べてみると、新キャビの方が繊細で情報量が多い感じですね。

 Fender系アンプでクリーンやクリーンクランチで弾くと実感できます。

 対するレガシーキャビも悪くありません。

 ものによってはレガシーの方が音が大きく、ローが膨らんでいることでしょうか。音がボワ付いているということではなく、ローエンドの押し出しが強いと言いますか。

 リードプレイ用のプリセットは新キャビで、ミュートを効かせたリフプレイはレガシーで。或いはクリーンプリセットにレガシー、歪みを抑えたクランチに新キャビ、という風に用途によって使い分けてもよい気が致します。

 

 また、新キャビの解像度と情報量を活かしたままローを出したい/ミドルを強調したいなどの場合、まずマイク設定を見直しましょう。それで満足出来ないなら、他のブロックで調整すればよいはずです。EQで味付け、及びアンプブロックでミッドとローを上げてやるとか。

 実際試してみましたが、悪くないと感じました。

 

 ってことで、レガシーキャビも、イケますな。

 

 

 

 

 機材持ち運びを楽に。

 

 

 Helixと違い、HXSTOMPはかなり小さく、軽量です。

 ハッキリ言ってしまえば、ギターとケーブル、HXSTOMP+電源があれば殆ど賄えてしまいます。チューナーも内蔵されていますしね。下手したらギグバッグ一個で全部収まってしまいます。リハスタ程度ならこのセット+ポケットにピックくらいでいけちゃいます。ボリュームペダルや外部エフェクツ(ワウとか)を追加するなら、それ用に小ぶりなバッグを用意してしまえば良い訳です。

 

 これくらいの機材でもいろいろ対応も可能なんですよ。

 自宅で作り込んだサウンドがイマイチなケースがあったとしても、HXSTOMPを直接操作して新しいルーティングを組めますし、微調整も自由自在ですし。おまけにスナップショットを設定すれば、スイッチャー的な細かいエフェクト踏み分けや大胆なパラメータチェンジも思いのまま。

 え? 細かい操作を覚えられない?

 そんな方にはスマートフォン。マニュアルをダウンロードしておいて、読めるようにしておく。そして便利な活用法を掲載しているサイトを見るなどすれば問題ありません。なかなか便利だと思いませんか?

 

 わたくしならトークイベントはこれでいいや! って思います。

 登壇からの適度なデモンストレーション(テーマ:下手でも楽器を弾いていいんだ)とか。

 そんな予定はありませんが!

 

 ともかく、HXSTOMPは便利な機材です。

 是非お試し下さい。