blogを書けと言われたので「Helix3.71 でMarshallサウンドを作る」の話。

 

 

 blogを書けと言われたので「Helix3.71 でMarshallサウンドを作る」の話です。

 

 タイトルの通りの内容になる(はず)なのですが、ふと思いました。

 わたくし、語るほど、Marshallサウンドを知らない

 リハスタなんかでJCM2000とか、JCM410とか、俗に言う「割とモダンなサウンド」のMarshallは使ったことアリマス。嗚呼、これがロックだ……! 的な音でした。

 エフェクトなしでこの音! 歪み! 格好いいサウンドが飛び出してくる&フルチューブならではの迫力! ギター側ボリュームを絞っても、ハリのあるクランチ~クリーン!

 流石Marshall。そりゃあもう興奮ですよ。ええ。

 とは言え、Marshallを所有していないので、セッティングやサウンド面に関して詳細を語ることはなかなか難しいわけです。ほら、常々使えないですからね。

 

 ってことで。

 Helix3.70から新規追加された「Brit 2203(Marshall JCM-800 100W)」のプリセットを組むに当たって、JCM800の実機セッティング情報を参考にすることとしました。

 多分それが一番パラメータのアタリが出しやすいんじゃないかなぁという目論見です。

 

 さあ、どうなるでしょうか?

 

 

 

 

 そもそも論。

 

 

 そもそもどうしてアンプと言えばMarshallなのか。

 それは「過去から現在まで、素晴らしいギタリスト達がこぞって使うほどのサウンド」「皆が憧れる存在のアンプだから」だと思われます。

 それこそ、時代時代の革新者と呼ばれるギタリストがこぞってMarshallを使っている事実からもそれが読み取れます。

 

 また、Marshallには様々な逸話も語られる機会が多いのです。

〈あるギタリストのMarshallには、経年劣化による良い影響・変化があった〉

〈有名な人物によるモディファイMarshallを名ギタリストが使っている〉

〈電圧は上げず、下げて(!)Marshallを使うことで絶妙なトーンを生み出した〉

 等、枚挙に暇がありません。

 

 うん、凄いぞ、Marshall。

 でも、手に入れたことがないぞ、Marshall。

 流石に100Wのアンプヘッドにドデカキャビの購入は難しい。何故なら置き場所&おうちで鳴らすには非常にキビシーから。

 じゃあ、小さなワット数の小型アンプは……うーん、それなら必要ないなぁ、KATANA-MINIもあるしと考えていたところ、モデリングMarshallのCODEもあるじゃないか、と思い出しました。

 CODE試奏して、感触がよかったら購入も吝かじゃないぜ! って勢いでショップへ出かけたことがあったんですよ。何年も前の話です。

 音は良かったです。多分もうちょい設定を追い込んだら凄そうでしたし。

 家弾き・小さなライブやイベントにはよいんじゃないでしょうか。

 ってか「でしょうか」という若干他人事のような台詞には理由がありまして。まあ、いろいろ重なった挙げ句、大人の対応からの購入見送り! になったのです。

 以来、Marshall実機入手への興味はすっぽり頭から抜け落ちました。

 

 と書いているときに思い出しました。

 Marshall MS-4 は持ってる! 嗚呼、うちにもMarshallはあったんだ……!

 

 ※MS-4 は超小型アンプで、スタックを模したミニミニモデルです。Ola!

 

 さて、気を取り直して進めます。

 

 

 

 漢のサウンド・JCM800(100W)。

 

 

 漢と書いてオトコと読みます。

 が、性別的な意味はなく、〈ガッツある〉的な意味・捉え方をして下さい。

 というのも、HelixでBrit 2203(Marshall JCM-800 100W)をデフォパラメータで使ってみると「これぞ王道ロックサウンドだ! ガッツ&ロックだ!」と感じるからです。

 例えば、低く構えたレスポールを掻き鳴らして勢い一発でガツンガツン弾き倒す、或いは掻き毟るように粗いリードを叩き込む、そんな音だと思います。

 あ。試奏する際、モニタースピーカーの音量を〈近所迷惑にならない程度に〉上げておくことをお勧めします。やはりアウトプット側の音が大きい方がMarshall! っぽいかもしれないので。

 

 当然、モダンな歪み方はしません。どことなく頑固な面を残したサウンドです。

 弱く弾けば、弱く。強く弾けば強く返ってくる。それでいて繊細且つ荒々しい音だなーと。

 海外ギタリストがJCM800をモディファイして、もうちょいスムーズで深い歪み方を加える気持ちがなんとなーくワカリマス。

 

 で。そのモディファイ・Marshall、実はHelixにありまして……。

Line 6 2204 Mod」です。

 JCM800(50W)をホットロッド化した=モディファイされたJCM800がベースになっているアンプだとか。実際、こちらの方が歪みますし、ややモダンな雰囲気があります。

 モディファイされたMarshall JCM800を使っているギタリストのサウンドを再現するなら、選択してみるのも一興かも。意外と使いやすいサウンドですから。

 

 でも今回は「Brit 2203」でいきます。

 そしてモニタースピーカー/ライン出力用としていますことをご承知下さい。

 プリアンプのみや、或いはアンプヘッドのみだと研究の余地在りなので。

 おっと。使用ギターはCaparison Dellinger。〈ハムバッカー〉と〈コイルタップ〉、セレクターを切り替えて調整に使いました。

 

 では、プリセットを組む初手から行きます。

 

 

 アンプとキャビを置く。

 

 

最初はアンプとキャビを置きます。

 

 ※アンプとキャビ。キャビは4x12 1960 T75 4x12Marshall 1960 AT75)。

 

 当然、最初に「Brit 2203」を置きます。

 そしてMarshallアンプにはMarshallのキャビ。

 ってことで「4x12 1960 T75 (4x12Marshall 1960 AT75)」をセットします。

 マイクなどパラメータは好みで変更して下さい。今回はシングルキャビを選び、デフォルト設定からマイク角度を変えた程度にしました。

 

 弾いてみましょう。

 お。置いただけでもなかなか良い感じです。漢のサウンド!(2回目)

 でも今回はパラメータをガンガンに弄くり倒します。

 目標とするのは〈ギリ、ハードロックに届くか届かないかの歪みで、ボリュームを絞るとクリーンになる〉セッティングです。

 

 ネットで調べて見ると〈MarshallアンプはMiddleを10、他を0から始めるのがポイント〉とか。

 ギターにとって重要な中域をフルにすることを出発点にするようです。なるほど。

 ってことで、ChVol、Master(マスターボリューム)調整を加えつつ音を出しながら、他の帯域との兼ね合いを含め調整します。

 このChVol、Masterはサウンドへの影響大ですから、気をつけて。

 各種パラメータですが、最初は大ざっぱで構いません。仕上げるときに微調整しますので。だいたいこれだ! 程度がベターです。

 

 で、結果は画像のような感じになりました。

 思ったよりDriveを上げちゃいましたが、これはこれでよいのかな。ハイゲインアンプを使うときはここまで上げないパターンが多いのでなんだか新鮮というか。

 あ。パッシブピックアップのギターなので、インプットはHighにしてます(アクティブピックアップだとLow)。

 

 そう言えば、パラメータセッティング出発点の「Middle全開にして、Treble、Bass、Presenceは0」のときにDriveは5程度にして、他、sagなどをやや上げの状態でコイルタップすると……あれ?

 ジミ・ヘンドリックスっぽい?

 劈くような荒々しさと、ボリュームを絞ったときの艶やかさがあるような。

 これにファズフェイスを足すだけでイケちゃうかも、と思う音でした。

 

 おっと。SagやBias関連はこちらも参考に。

 

 

 ※どちらも3.70Ver.ではないことを前提にして下さい。

 

 

 

 オーバードライブ・センセーション。

 

 オーヴァーナイト・センセーション。

 いやいや。

 ともかく、オーバードライブを置きます。

 

 ※あの有名オーバードライブ。ゲインはもうちょい削ってもよいかも。

 

 またしてもネット調べなのですが、JCM800はオーバードライブなどでゲインを足さないといけない、とありました。なるほど。

 また、アンプ手前にオーバードライブやブースターを繋ぐと、音にハリと輪郭が与えられることがあります(Helix/実機同じく。でも、現代的モダンアンプの実機の場合、オーバードライブもブースターも使わないことが多いです、わたくしの場合)。

 だから、オーバードライブを置いてみるわけです。

 

 最初、OD-250にしてみました。ふむ。なかなか良い感じ。

 しかしもっと滑らかさが欲しかったので、いつものアレになりました。

 ブースターではなく、ソロ/リード用に踏むことを前提にしたチョイスです。

 また、オン状態でボリュームを絞ったときの音も好感触。

 

 

 

 モア・歪み!

 

 

 せっかくですから、現代的歪みまでフォローしたい。

 ってことで、このディストーションブロックを置いてみました。

 

 

 ※ペリフェリーのヤツ。

 

 Horizon Precision Driveなんですが「ハイゲインをブーストするためのオーバードライブ」だとか。うむ。しかしハイゲインじゃないMarshallアンプで踏んでもよい、はず。

 狙い通り現代的、というかきめ細かいスムーズな歪みを付け加えられました。

 一応、他のオーバードライブはオフにしてからオンにする、単独使い前提のセッティングです。同時オンのときはそれぞれのゲイン量を抑えるか、別の歪みエフェクトの組み合わせなどを模索するのも手ですねぇ。

 また、Metal! みたいな歪みを求めるなら、オーバードライブではなくディストーションを置くべし。

 

 

 

 最終段階のEQ。

 

 キャビの後にEQを掛けます。

 っていうのも、アンプ/キャビ、歪みで音作りの大半が終わったので、後は最終的な味付けを行いたいからです。

 今回は中域を若干ブーストした感じにしました。

 

 

 ※シンプルに。

 

 中域を上げるのは〈ギターの美味しい周波数帯の強調〉+〈他の楽器と違う周波数帯にするため〉。

 要らないといえば要らないのですけどね。

 バンドアンサンブルで必要ないなら、その場でオフるかカットすれば良いだけですので。

 

 因みに味付けとしてギター直後にMXR Dyna Compモデリングを足してみましたが、余りに音を整えてくれるので、除外。必要なときだけオンにすればとも考えましたが、オフにして置いているだけでも出音が変わってしまうのも気になったので削除しました。

 この辺りは実機でエフェクツを並べたときのあるあるですよね。

 もちろんHelix/HXSTOMP上でワウペダルを置いても影響があります。実機の〈トゥルー・バイパスではない〉ところまでシミュレートしている、と言うことなのでしょう。

 

 

 

 ディレイはマスト。

 

 個人的にディレイはマストです。

 バックを弾くときにはオフにしますが、リード/ソロではオンにしたいわけ。

 

 ※シンプルディレイ。Marshallなので、簡素なエフェクト効果を。

 

 いつもの如く、置き位置はここ。そしてポイントはMIXパラメータです。

 ディレイ音を適度に効かせたいので、こんな数値に。

 スナップショットを使えば何種類かパラメータを使い分けされますが、アナログ的な使い方をしたいので今回は見送っています。

 

 

 

 コーラスは要る?

 

 一応、コーラスを加えました。

 

 ※コーラス。こちらもシンプル。

 

 パラメータを弄り倒すこと推奨。そうしないと阿呆ほどコーラスが効くのです。

 コーラスは「ギターのボリュームを絞った状態のクリーン」や「アルペジオのときの装飾」など、様々な用途があります。

 ただ、どストレートなロックだと要らないかもなぁ。

 

 これで一応プリセット本体は完成

 Helix/HXSTOMPには〈各エフェクト間にパッチケーブルがないため、シグナルロスや断線/接触トラブルがないこと〉がメリットのひとつにあります。

 このお陰で滅茶苦茶複雑なルーティングにしてもケーブル問題が起こらないのです。

 また、セオリーを無視した構成も簡単に試せますし、それによる機材故障もありません(これはHelix/HXSTOMP内部のブロック配置時には、という意味です。筐体側、周辺ハードの方の話ではありません。ギターや外部アンプ、スピーカー、ギタープロセッサなど、外部機器の扱いは取説を読んできちんと壊さないようにしましょう)。加えて、エフェクツの電源(パワーサプライ)を用意しなくてもよいのが助かります。ただし「電池でエフェクトの音が変わるんだよね? ほら、デュラセルだといいんでしょ? なら電池事にサウンドチェックだ!」みたいな実験は出来ませんけれども。あ。Helix/HXSTOMPの電源ケーブルに拘るのはできるっぽい。わたくし、付属品のまま使っていますが。……拘りないなあ。

 

 おっと話を戻します。

 プリセット作成時は実機のセオリーままにブロックを置いていくと簡単です。

 更にリハスタなどに簡易エフェクトボードを持ち込み〈ギターとアンプの間に繋ぐ〉パターンも再現できます。

 

 ※こんな感じに。HXSTOMPでも再現可能な8ブロック。AMP+CABなら1ブロック足せます。

 

 上の画像(アンプはMarshallじゃないけれど)の位置に空間系やモジュレーション系を置くと効きが良すぎるので、「MIX」で調整します。もちろんその効きの良さを前面に押し出すことも可能です。

 もう少し凝って〈アンプ前段にコンプ、ブースター、オーバードライブ、ファズなどを幾つか〉と、〈アンプの後に空間・モジュレーション系などを複数置くセンドリターン接続風〉みたいな、エフェクトボード二枚使い的ルーティングもOK。ブロック数を加減すればHXSTOMPでもイケますので、一度お試しあれ。

 

 

 ファズ!

 

 Middleを全開、他を0にすると「ジミ・ヘンドリックスっぽかった」ってことで……。

 そうだ。オーバードライブをファズフェイスにしたらどうだろう?

 

 

 ※ファズフェイス。

 

 思いついたのでやってみましたが、少々合わない。

 いや、ファズを掛けた音になるだけですから、悪くないんですよ。

 でも、ジミ・ヘンドリックスっぽさは弱い。

 ぶっちゃけますと、ファズフェイスをカマすときは、Marshallアンプ側のゲインを減らし、MiddleとPresenceを上げ気味にするとジミっぽいかも知れない。否。それ以前に別の〈あんまり歪まないMarshallをフルテンにしたやつ〉の方が、らしくなるかも。

 ってことで、今回、ファズフェイスは置きませんでした。

 一応、かなり前のバージョンによる「ジミ・ヘンドリックス プリセット」に関して、Line6公式が公開しております。こちらもご参照下さい。

 

 

 

 

 

 フットスイッチを設定。

 

 

 さて、置いたブロックに対し、各種フットスイッチを設定します。

 

 ※Helixなので使えるスイッチ数は豊富。

 

 今回は「アンプ、キャビ、EQ以外は全てオフがデフォ」にしました。

 必要なときだけ踏んでオン、と言うわけですね。

 並べ方は〈プリセットに置いた順番〉ににすると分かり易いかも。

 もちろん、スクリブルストリップ(スイッチ上にある小さな液晶)と、LEDリングも視認性に一役買っていることを書いておきます。

 そして先ほども書いてますが、スナップショットは使いません。

 

 

 

 スクリーミングなフィードバック。

 

 あ!

 3.70より追加されたフィードバッカーエフェクトを試しに置いてみたんだった。

 

 

 ※フィードバッカー。

 

 このエフェクトは、ギター(やベースでもやれないことがない)奏法〈フィードバック〉を擬似的に再現するダイナミクスエフェクターです。各種設定により、様々なフィードバックを使い分けられます。

 

 

 ※フットスイッチ設定。

 

 今回は〈スイッチを踏んだときにフィードバックする〉ことにしました。

 が、なんだか調整不足……。もう少し実験しないと駄目かも。

 海外の動画では実に効果的に使いこなしてますから、参考にしようっと。

 

 ※いつも参考になります。んで、スイッチのモーメンタリ設定なども学べますよ。

 

 

 

 

 こういうルーティングも。

 

 試しに即興で作ったプリセット

 JCM800 のモデリングと他のアンプモデリングを切り替えて……というルーティング。

 

 ※ほぼ直結ルート。PASS 2Aへ繋げている。

 

 とにかく1プリセットでサウンドバリエーションを、というルーティングです。

 ブロックを順番に説明すると……。

 

Feedbacker        フィードバック
Red Squeeze      コンプレッサー
Kinky Boost        ブースター
Minotaur           オーバードライブ
Brit 2203          アンプ(ディストーション)
Line 6 Aristocrat  アンプ(クリーン)
Simple Delay      ディレイ
Chorus           コーラス
Dynamic Room   リバーブ
4x12 1960 T75     キャビネット
Simple EQ         EQ

 

  になります。基本は〈アンプモデルを切り替えることで、全くキャラクターの違うサウンドにしつつ、各種エフェクトのオン/オフで色づけをする〉ルーティングです。

 例えば「Marshallサウンド+オーバードライブ/ディレイ/薄く掛けたコーラス」でリードに。また「Aristocrat+コンプレッサー」でストラミング。他、色々な組み合わせが可能です。もちろん、スナップショットを使えば「Marshallサウンドを更に歪ませる+強めに掛けたコーラスとリバーブ」や「Aristocratサウンドをアンプ内部でブーストさせる+ロングディレイ+任意の位置でフィードバック」も音切れなく切り替えられるでしょう。

 単純なプリセットですが、実機でやるには場所と機材の数がネックになります。これもHelixならではのルーティングですよね。

 もちろん、置いただけで音が変わるエフェクトも入れておりますから、それを含めてサウンドメイクするのが肝要です。

 

 

 

 パワーアンプINで使いたい。

 

 オマケ的ですが……。

 Marshall JCM800モデリングを、パワードキャビネットでも使ってみたいナァ。

 って思ったので、早速試してみました。

 

 まず、機器構成を思案します。

 どうせならモバイル的に使いたいので、HXSTOMPにしておきました。

 後はギターとケーブルのみです。

 そして使うのはBOSS KATANA-HEAD MK2。パワーアンプIN端子が付いていますから、ギタープロセッサのパワードキャビネットして使えるんですね。

 

 ※この場合、キャビブロックは置かない。

 

 JCM800モデリングだと、プリアンプのみは音的に厳しい感じ。

 だから、アンプヘッドブロックにして、各種パラメータで調整します。ただ、TrebleとPresence、ボリューム、マスターをきちんと設定しないといけません。

 ただし、ボリュームとマスタ-、HXSTOMP/Helix側のボリュームのバランスを取らないと、ノイズ塗れになります。また筐体側の〈アウトプット設定〉も変更がお勧め。パワーアンプINなのでinstモードにしました。

 ご注意頂きたいのは、アンプのボリュームとHelix/HXSTOMPのボリュームです。

 最初から全開にしているとアンプが壊れる可能性もありますから、全ての機材がゼロになっていることを確認してから繋ぎましょう。

 

 KATANA-HEAD MK2 のパワーアンプINへ繋ぐと、基本的に〈アンプヘッドのプリアンプ部をキャンセルして入力〉になりますので、この配列でも問題ないと思います。

 当然、フットスイッチによる〈オンオフ&スナップショット〉も可能。素晴らしい。

 おっと書き忘れる前に。

 パワーアンプINの状態だと、KATANA-HEAD MK2 のプリアンプ部コントロールは全てキャンセルされます。音量を決めるボリュームのみ操作可能です。

 ただし、パワーアンプセクションに関係するPresenceは使える(はず)です。

 

 さて、パワードキャビネットで音出しを。

 12インチ×1発でも12インチ×2発でも、リアルキャビを通すと迫力出ますね。

 そしてキャビネットの構造やスピーカー口径などの影響が如実に出ます。

 

 とか言いつつ、やはり音量の関係も無視できません。

 KATANA-HEAD MK2 は1W、50W、100W切り替えできます。ワット数が大きい方、且つ出力ボリュームを開いた方が良い音なんですよ。やはり。小量でも音は悪くないんですけどね。

 うーん。リハスタやらライブ時には大出力で!

 その場合は、プリセットのパラメータ含めて微調整をする必要が出てきますけれども。

 

 おっと。

 パワードキャビネットへ〈キャビなしのプリセットサウンド〉を投入しつつ、PAへ〈キャビを含んだプリセットサウンド〉を送るにはブロックの分岐とアウトプット側設定で対応できる……はずなんですが、そこまで検証していません。多分可能だと思われますが、要実践。

 

 

 

 

 Marshall JCM800 っていいかも。

 

 Marshall JCM800(100W ) モデリングっていいかも。

 っていいつつ、使う機会があるのだろうか。

 例えば、80から90年代のバンドをコピーするときとか?

 あ! あとAC/DCでアンガス・ヤング! をぶちかますのに、Marshallサウンドは必須。

 

 でもねぇ。

 個人的にだけれども、モダンなMarshallのモデリングも追加して欲しい。

 アンプ単体でガッツリ歪むヤツ(あるにあるんですけどね。出来るだけ新しいMarshall製品のヤツが鳴らしてみたいのです)。

 

 おっと。

 今回のプリセットですが、当然の如く〈ギター本体、及びキャビネット選択とそのセッティング〉でも大幅に音が変わります。

 その辺りを加味して、調整していくことをお勧めしたい……ッ。

 

 ってことで是非、MarshallサウンドをHelix3.71で楽しんで下さいませ。