blogを書けと言われたので「Helix、お、これもイケるん?」の話。

 

 

 blogを書けと言われたので「Helix、お、これもイケるん?」の話のです。 ……ええ、古事記関連は今月お休みしますよ。 だってさー、調べていくと結構深みにハマる内容なんだもん(なにが もん だ)。
 てなことで、今回もHelixネタです。 11月も本日までなので、アップ。今月は楽器の話が多めだった!

 

 

 

 Helixなら。

 

 えー、お仕事中、まあ原稿書いたり資料読んだりしているときですが、ふと「あれ? もしかするとこれ、Helixならイケるんじゃね?」的なアイデアが浮かびます。

 例を取れば、2系統のAMPブロック+CABブロックを最後にミックスして出力するやり方。

 要するにデュアルアンプなので、割とネットにやり方が転がっているものですが、ここにワンアイデア加えたら、とかですね。

 この2種のルートそれぞれに対して違うCAB2つ×2にしてみるのです。

 2系統・4種のCAB!

 興味本位でテストできるのがHelixのよいところですもの。

 え? 結果?

「CAB全ての組み合わせと各種パラメータを試さないといけないかも」ってことで。

 

 

 あ。ベース用プリセット。

 

 この仕事中に浮かんだHelixアイデアには、ベースギター用プリセットも含まれます。

 とは言っても、そもそもベース機材に明るくない、否。ギター機材も同じくなのですが、どちらにせよ最初から自力でプリセットを組むには知識が足りないわけです。

 ブースター、アンプヘッド、キャビ、EQのような基本的な組み合わせを置いて、後はチマチマ耳を頼りに弄る、新たなブロックを増やすことで対応しているのですけれどね。おお、なんと場当たり的で頼りない手法だ。

 

 ベースの場合も単に「これがベースアンプヘッドだから、こちらのベースキャビを組み合わせて……。うん、これでまあいいや。よいのかどうか分からへんけど」的な組み方しか出来ないと言えます。それならファクトリープリセット使えばええやんね? って感じになるのも事実。

 楽な方へ流される性格。

 だから、これまでベースの自家製プリセットは組みませんでした。

 

 ところがある日ふとアイデアが降ってきます。

「あ。ジャコ・パストリアスの機材っぽいの参考にしたらええんでんないかい?」と。

 ジャコ・パストリアスと言えば、超有名で超強力なベーシスト。

 それなら参考のしがいもあるというもの。

 ジャコはフレットレスベースを主に使っておりましたが、フレッテッドの参考にしてもええじゃろ、と調べて見たところ、Helixに入っていましたよ。ジャコの使用アンプをベースにしたモデル。

 ずばりのキャビはなかったから、AMP+CABにしてLINE6の推奨組み合わせにしておきました。しかし置いただけで意外とよい音が出てくるのが凄いなぁ。

 もちろん「ジャコパスサウンドみたい!」ではないですけれど。単に心地よいベースサウンド、という感じで。

 あとジャコはコーラスやディレイなどを加えていたみたいですが、DAWで使う分にはこのAMP+CABを置くだけで解決しそうな勢いです。

 

 

 

 ジャコのアンプ。

 

 

 で、このベースアンプ、Brightスイッチが付いているんですね。

 原型機はファズスイッチらしいのですが、HelixではBrightになったのかな?

 このベースアンプ、アコースティック360をネットで調べて見ましたが、コントロール部がイマイチよく分からない。多分、ファズ=Bright機能である! という前提で書きます。

 

 わたくしがベースプリセットを組もうとアコースティック360ベースのAMP+CABを置いたところ、それだけで好きな音が出たのは前述の通り。

 とくにパラメータも弄りませんでしたから、そのまんまの状態です。

 Brightスイッチすらオンになっていません。

 ならば、とオンにしてみたら、輪郭がクッキリ系の音になりました。

 これはこれでいいなぁと思いましたが、バックで弾くにはすこし目立ちすぎるかもしれません。が、ライブとかでBrightのオン/オフをリアルタイムコントロールできたら、かなりの武器になりそうです。Brightスイッチと他のエフェクターを組み合わせたら、結構いいんじゃない? ソロタイムでバッキバキに引き倒せる的な。

 スナップショットで、と思いましたが、もしかするとフットスイッチへ割り振れるのではないかと思いつきましたが、これがビンゴ!

 

 

 ※Brightスイッチ上で呼び出せる。

 

 お! フットスイッチでオン・オフ可能!

 シンプルに切り替えだけなのがよい!

 ん? ってことは、もしかするとキャビのマイクアングルもスイッチ切り替え出来る?

 

 ※こちらはキャビのマイクの角度設定スイッチ。

 

 いけた!

 フットスイッチ2に〈Bright&オン・オフをひとつに纏めて〉マルチプルにしちゃえば、ベース単独で目立つ音への切り替えが一度の踏み替えで可能になる!

 ってことでBright+マイクアングルをフットスイッチ2にマルチプル設定しました。

 ま、別々のオン・オフしたければまた設定を変えるだけです。

 

 あとはコーラスやディレイを加えて、更に6スイッチルーパーでもカマせばそれなりに面白い使い方が出来そうなプリセットになりますね。

 意味もなくハーモニクスを鳴らしてみたりして。楽しい。

 

 

追記:で、このプリセットをDAWで録ってみたところ、結構トレブリーというかなんというか。E弦をネック側ピックアップ周辺、かつ指で弾いているのにブリンブリンでエッジが立った音になります。Brightスイッチなし+アングル付きマイキング、なのに。うーん。と悩んだ挙げ句、少しソフト目に弾いて丁度良いくらいでした。ってことはですよ! このモデリング、ピッキングの強弱がきちんと出るって事なんだなあと感動。……上手い人ならこういうところをコントロールして、素晴らしいトーンを生み出すのだろうなぁ。スゲエ。

 

 

 

 

 各ブロック内のスイッチ。

 

 

 このように、LINE6 HelixやHXSTOMPに入っている各種ブロックに仕込まれたスイッチは〈フットスイッチなどで入り切り設定可能〉だということが分かりました。

 FriedmanのBE100 モテルなんて、幾つもスイッチありますから、フットスイッチでリアルタイムコントロールしまくれます。

 そう。〈実機の付属のフットスイッチで各種スイッチ切り替え〉がHelixFloorで再現出来る!

 

 

 ※FriedmanBE100。HBEスイッチなどフットスイッチへ割り振れる。

 

 もちろんスナップショットでパラメータごと変更した設定もひと踏みで呼び出せますから、その辺りは自分の使いやすいように決めたらOKですもんね。

 

 多分、各スイッチ切り替えがフットスイッチで出来る、ってことは知っている方は多いでしょうし、マニュアルにもあるのでしょう。

 でも改めて気付きましたよ。こういう使い方出来るって。

 

 

 

 

 3.70で追加されたMarshall。

 

 

 Helix3.70で追加されたMarshall JCM800(100W)にもスイッチが存在します。

 それはインプットのHighとLowです。

 単にインプット違い、ということではなく、Helixの場合はある意味〈搭載されたチャンネルの切り替え〉に相当します。

 

 ※JCM800 2203モデル。インプットがスイッチできる。

 

 実機だとHighはプリアンプ部で歪ませるチャンネル。Lowはパワーアンプ側も歪み量に関係するチャンネルなので、マスターボリュームを開くことで歪みが深くなるとか。

 

注:要するに「プリアンプだけで歪むのがHigh」で「パワーアンプ部まで使って歪ませなくてはならないのがLow」だと思って下さい。ってことは、2203モデリングはプリアンプだけでも歪ませられるようになっているのかもしれません(まだ試してない)。

 

 これがHelixだと、ギターを繋ぎ変えなくても意図的にその場で切り替え可能と言うことです。

 ただし、インプットのみを切り替えるより、スナップショットでパラメータごと変化させるのがベターかも知れません、この場合は。

 それぞれのインプットに合わせた設定をするのが最適だからです。

 

 

 Grammatico GSG100も。

 

 

 3.60で追加されたGrammatico GSG100も各種スイッチが搭載されています。

 

Grammatico GSG100は、1980年ごろに作られた伝説的なアンプの研究をもとに作られたアンプです。このモデルは、一般的なギター・アンプとは異なる、このアンプ独自の回路を、詳細な部分まで余すところなくキャプチャーすることを目的としました。GSG100は、機能が豊富で複雑なアンプです。多彩なサウンドを出せるアンプではありますが、コントロールの幅が広いので、思ったようなサウンドにならない場合もあるかもしれません。このアンプを使用するベストな方法は、各機能がどのようにギター・シグナルに作用するのかを正確に理解することです。Helixのモデルのパラメータを見ていきましょう。

 ってことで、かなり凝ったモデリングです。

 これらをフットスイッチ割り当てすれば、好きなように切り替えられる!

 

 

 ※Grammatico GSG100。各種スイッチはこんな感じ。

 

 Grammatico GSG100、セッティング次第では様々なサウンドが出ます。

 下の動画を参照下さい。

 

Tips!:ファクトリープリセットの「GRAM JNC」や「SCREAM JNC」を呼び出しつつ下の動画を見てみることをお勧めする。動画内で詳細解説がしてあるからだ。

 

 

 こちらもフットスイッチのみのコントロール割り振りもしつつ、スナップショットコントロールも視野に入れた方が良いかも知れません。

 

 

 

 プリセットの幅が増えたかも。

 

 こうして〈フットスイッチに割り振れる項目が沢山ある〉ことを今回知りました。

 遅い気付きでしたが、これでまたプリセットセッティングの幅が増えたかも知れません。

 HelixFloorとHXSTOMPだとフットスイッチ数に差がありますから、そこを含めて考えていくと、面白い使い方、プリセットが作成できるかも。マルチプルもありますしね。

 

 実機は実機の良さがあります。

 でもギタープロセッサならではの便利さや良さもある、ってことでひとつ。

 是非、お試し下さい。