blogを書けと言われたので「LINE6 Helix 3.70」の話。

 

 

 blogを書けと言われたので「LINE6 Helix 3.70」の話。

 

 

 うん。Blogは先日書いたばかりなのに……ッ。

 ってことで「LINE6 Helix 3.70」 がリリースされました。おおー。

 

 

 

 なんかいろいろプラスされてますね。

 今回はサラッとファーストインプレッション的に触れてみたいと思います。

 

 

 

 何はともあれ、アンプ。

 

 今回も新アンプが追加されています。

 どれも目玉的モデルなんですが、やはりMarshall JCM800 2023 ですかねェ?

 これまでは2204があって、50W仕様でした。

 比べてみると、2023/100Wは明るい感じ?

 80~90年代のハードロック/ヘヴィメタルサウンド作成時、選択の1つになると思います。

 もちろんそれ以外の用途でも使いやすいかも知れません。

 ポイントは、マスターボリュームの上下でかなりサウンドキャラクターが変わること。

 アンプってのはそういうもんなのですが、2023はその辺り含めてサウンドメイクしていくことが重要な気が致します。

 

Tips!:JCM800の時代辺りのMarshallだと、プリアンプ側だけではなくパワーアンプ部のボリュームを上げないと歪まない/太い音にならない。Marshallモデリングのプリアンプを選ぶと歪まない上に薄い音になる理由はこれである。実機ではマスターボリュームを上げることが肝要となるが、結果爆音になってしまい通常の家屋で使うのは難しい。対策として〈プリ部のボリュームを下げ、マスターボリュームで音量調節して小さめの音でも太く歪ませる〉方法がある。が、Helix/HXSTOMPでは最終的音量はモニタースピーカーのボリュームなどで幾らでも調節が利く。これは、マスターボリュームを限界まで上げるセッティングが可能と言うことである。

 

 あとPeavey InvectiveのCleanチャンネルもよかった!

 これ、ハイファイ的なClean用メインにしてもいいかもしんない。

 加えて、ベースアンプに「Fender Bassman」と「Orange AD200 MkII」が追加。

 こちらもなかなか良い感じです。ギターでBassmanとか使うのも可。

 

 そしてLINE6のアンプ「Catalyst」が追加されました。

 実機のCatalystには6種類のオリジナル・アンプ・デザインのヴォイシングが存在していますが、それらを〈Line 6 Clarity(Clean)/Line 6 Aristocrat(Boutique)/Line 6 Carillon(Chime) /Line 6 Voltage(Crunch)/Line 6 Kinetic(Dynamic) /Line 6 Oblivion(Hi Gain※実機の表記に沿った)〉6つに分割して収録という形になったようです。

 

 

 

 元ネタのCatalystですが、どのチャンネルもよいですねぇ!

 この動画も参照のこと。

 

 

 

 

 この動画でチャンネルそれぞれの音の傾向は掴めます。

 が! Helix/HXSTOMPとCatalystの実機との違いが。

 Helix/HXSTOMPの場合、Catalystアンプヘッド(!)とキャビネットモデリングの組み合わせ/各設定含めてサウンドクリエイトしないといけない点です。これ大事。

 

 あと〈ブースト〉は要チェック。

 6つそれぞれサウンドメイクしてから、ブーストパラメータを増減させてみてください。意外なほどサウンドキャラクターが変化します。これは音作りの幅がかなり上がってことですよね。

 このブースターですが、実機のフットスイッチと同じくHelixFloorやHXSTOMPのフットスイッチにオンオフの割り振りが可能です。

 また各チャンネル切り替えスイッチは、それぞれのヴォイシングごとにプリセットを作り、都度変更で対応可能でしょう。また各種エフェクトなどを足してスナップショットを加えたら……いや、これ幾らでも時間が溶けるやつだ。

 じっくりいじってみないといけないなぁと思います。

 

 

追記:Blogを書いた後にCatalystを弄っていて「ブースターだけではなく、EQとチャンネルボリュームを上下するだけで、アンプのキャラクターそのものが変わった感じがするなぁ」と思いましたが、それはビンゴだったようです。実機レビューを調べて見て驚きました。だとすれは、とても面白いモデリングですよ、Catalyst。詳細は以下のレビューを。

 

 

 

 

 

 あ。あと各ブースターですが、フットスイッチ設定もあります。

 

 

 

 

 キャビネット。

 

 新規キャビモデルとして追加されたものが9種類

 待っていたモデルもありますから、とても嬉しい。

 新キャビの素晴らしさは周知されていますので、今回は新機能を。

 

 

新しい機能 in 3.70

Cab Delay > Auto Value

Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, Helix Native, HX Effects, HX Stomp, HX Stomp XL, HX One

Helix/HXの新しいキャビ・エンジン(3.50で登場)はDualキャビご使用時のマイクの位相やタイム・アライメントを自動的に調整することで、素晴らしいキャビ・サウンドをすぐに見つけることができるようになっています。これによって、異なる距離で2本のマイクを使用した場合に自然に生じる位相ズレや打ち消し合いを防ぎます。しかしながら、位相のズレを巧みに利用して面白いサウンドを実現するスタジオ・エンジニアもいます。そこでCab > DelayのパラメータにマイクのDistanceのパラメータを変更した際に自動的に近いディレイに設定する"Auto"を新しく追加しました(1番左、0.0msより前)。
しかしながら、ほとんどの方にはDelayを "0.0 ms"に設定しておくことをお勧めします。

 

  ということで、Cab Delayに新機能追加です。

 が、基本0.0ms設定推奨とのことなので、ご注意ください。

 Autoを試したところ、出音が激変しましたから。

 

 

 

 エフェクト。

 

 新規追加エフェクトは5種類。

 それぞれお試し頂くとして、面白かったのはフィードバックとリバーブ

 ルーティングにそっと忍ばせて、ここぞ! というときに踏むといいかも。

 特にフィードバックは小音量かつ任意のタイミングで〈フィードバック音〉が得られるので、使いようによってホットなプレイ(死語)が繰り出せます。いえーい。

 こちらもお試し頂けたら。

 

 

 

 ファクトリー・リセットを忘れるべからず。

 

 

 はい。

 今回のアップデートですが、まず「HX EDIT」の方から3.70にします。

 その後じゃないと、本体アップデートできませんからね!

 

 HX EDITを使って本体アップデートしますが、手順はいつもの通りなので、公式をご参照ください。

 

 

 

 といいつつ、事前に3.70関連のファームウェアアップデートに関して、チェックしてからをお勧めします。トラブル回避の為です。

 

 で、今回も本体アップデートを済ませると、以下のようなメッセージが出てきます。

 

 

Update Complete 
HX Edit has successfully updated your device to the latest version. Your device is now rebuilding its preset library and will reconnect to HX Edit in a few minutes. 

It is highly recommended that you perform the following after your device reconnects:

Factory reset your device by power cycling while holding footswitches 9 and 10 (bottom row, 2 middle footswitches). 
Restore your device from the backup you just created.

 或いは

 

HX Edit has successfully updated your device to the latest version. Your device is now rebuilding its preset library and will reconnect to HX Edit in a few minutes. 

It is highly recommended that you perform the following after your device reconnects:

Factory reset your device by power cycling while holding footswitches 2 and 3. 
Restore your device from the backup you just created.

 

 です。

 

 

アップデート完了しました。
HX Editは、デバイスの最新バージョンへのアップデートに成功しました。デバイスは現在プリセットライブラリを再構築中ですので、数分後にHX Editに再接続します。

デバイスが再接続された後、以下を実行することを強くお勧めします。

フットスイッチ9と10(下段、中央2つ)を押しながら電源を入れ、デバイスをファクトリーリセットしてください。
その後、作成したバックアップからデバイスをリストアします。

 

 のような奴で、いつものですね。HXSTOMPの場合は、真ん中の2、右側の3、2つのフットスイッチを押しながら、になります。

 

 で、今回ですが「またファクトリープリセットが追加されているかも知れない」と予想し、自分で作ったプリセットをデスクトップに保存(HX EDITのプリセットをドラッグ&ドロップ)しておきました。HelixFloor、HXSTOMP両方です。

 

 で、最初にHXSTOMPのアップデートをしました。

 ファクトリーリセットをしたところ、案の定(?)HXSTOMPのファクトリープリセット数が増えており、ユーザープリセットの空き部分が減っておりまして。だとすればHelixFloorも同じくのはずです。まだチェックしていませんけれども。

 

 バックアップをそのままインポートすると新ファクトリープリセットが消えるので、とりあえずそのままにして、自分で作ったプリセットを手で移植しました。

 もちろん各種設定やフェイバリット設定も消えているので、改めていろいろコチョコチョとやる羽目になりましたが、仕方ない。

 

 これでHelixFloor、HXSTOMPのアップデートも完了。

 んで、自作プリセットを鳴らしたところ、また音が良くなっている気がする……。

 気のせいかも知れませんけれど!

 

 その後、自作プリセットのキャビを追加キャビに差し替えてチェックしたり、新規プリセットを組んでみたりとしていたら、あっという間に時間が過ぎていきますわね。

 

 今回はサラッとご紹介しましたが、3.70 ファームウェアアップデートもかなり良い感じですよ、ということをお伝えしたく存じます。

 

 

 

 

 動画を見れば一聞/一目瞭然。

 バグフィックスなども行われているので、問題なければ是非アップデートを。