blogを書けと言われたので「8弦ギター(サブ)」の話。

 

 

 ってことで、8弦ギター(サブ)のお話をば。バンバンババン!(またわかりにくいボケを)

 

 古事記関連の話は〈大祓〉を書きました。

 もうちょい古事記関連を、と思いましたが、日本の神話をBlog用に辿っているとちょいちょい「あ、これ本で書いた方がいいかも」的なのになってしまうので、そこが困りもの。

 

仕方がないので、無関係で無難なエントリーGO。

 

 

 

 以前「ギターはデザインで選ぶべし!」みたいなエントリを書きました。

 が、このコは(結果)サブ機ですから、デザインで選んだ部分と、そうではない部分が混在します。その内容は別項を参照頂くとして……。

 あ。今思いだした。これ、小説書くのに必要でお迎えしたんだった。

 理由に関しては複雑な部分がありますので。思い出話終わり。

 

 このギターは Ibanez RGIR38BFE-BKF ……という品番らしいです。

 らしいです、というのは「楽器を選ぶとき品番なんぞ気にしない・興味がない」、そんなわたくしの不徳の致すところで。改めて調べたらこれのはず、というあやふやな情報で話を進めます。進めますともさ。ええ。

 

 ともかく。品番から読み取れるのは「RGシェイプ IronLabel 38(多分、8が8弦を示している)」辺りくらいでしょうか。あと、BKFがB lac K F latで、黒の半艶。

 んでRGシェイプってばなんなのさ。それはIbanezのRGっつー種類のギターの形なんさ。とんがったアッパーホーンとロウアーホーンでやんすな。

 

 ※これもRGシェイプ。似た形でしょ?

 

 さて、ここから部位毎に見ていこうと思います。

 楽器素人の妄言が爆発しますので、ご笑覧下さい。

 

 

 

 ヘッドとナット。

 

 ※ギースなんちゃらっていうやつですかね、Ibanez特有のヘッドシェイプ。でもミラージュとアイスマンのMライン?

 

 片側にペグを4つずつ並べるレイアウトのヘッド。計8ペグ。

 ロックペグなので弦交換が楽!

 チューニングの安定度に関して言えば「ガッツリとゲージをストレッチさせておくべし! さすればある程度安定するでしょう」という感じでしょうか。いくらロックペグとはいえ、単に張り替えただけだとチューニングがズレます。7、8弦は特に。

 因みに弦はボディの裏側から通すパターンです。弦の裏通しってやつ。で、弦を通す前にもゲージをきちんと真っ直ぐ、ねじれのない状態にしておくと良いかも知れません。或いはねじれのない弦を選ぶとか。特に巻き弦のチューニング安定度を上げるためにも是非注意して下さい。あと、これはお呪い的にですが、ナットにグリスを塗布してます。役立っているといいなぁ。

 

 トラスロッドを回す穴はカバーで隠されていますが、ワンタッチで開くタイプになっていました。

 近年ヘッドレスなギターやベースも増えましたがこうしてヘッドがあるものも好きです。

 

 

Tips!:ロックペグ、別名ロッキングチューナー。

その名の通り、弦を巻き取り調弦する部分が特殊な構造をしている。

ペグポスト(弦を巻き取る柱部分)の穴に弦に差し込み、裏にある固定用ダイヤルを回すことで弦そのものをロック。これにより、弦をあまり巻かなくて良い=弦の遊びが減ることでチューニングが安定する構造である。

 当然のようにペグ重量は通常のものより増えるので、ヘッド部が重くなってサウンド面に影響するという話もある。ヘッドが重くなったときの影響は以下を参照のこと。

 

 

 

 

 ナットは樹脂性。材質は分かりません。

 サイズ+溝切り具合から見て、ゲージアクションを低くするため、ナットそのものの高さを抑えたものになっていますね。高くてもいいんだけれどもIbanezの方向性からしたら、弦高は低くするのがポリシーなのかもしんない。

 

 現状、ナット自体に問題ないですが、硬い材質のものに変えたらいいような気がしないでもなくてェ。例えば、ブラスとか。

 

 

 

 

 ネック。

 

 8弦ギターのネックは、ネック。

 

 ……よしギャグをひとつ入れた。

 いや、ギャグとも言い切れない話なんですよ。

 8弦ギターは6弦より弦の数が多い訳ですから、その分は指板が横方向へ幅広になります。

 後、8本分のゲージテンションを受けるため、ネック厚がそこまで薄くできなくなるらしいんですね。また、低音弦側のチューニングを安定させるため、ネックスケールもある程度長く取る必要が出てきます。

 要するに

 

 指板が幅広。

 ネック厚はそんなに薄くできない。

 ネックスケールが長くなり、ゲージテンションや運指に負担が掛かる。

 

 この3点のため「プレイヤビリティに於いて〈ネックサイズ・構造のバランス、ネックスケールによるゲージテンションの強度バランス〉の取り方」が8弦ギター開発の課題になるのです。

 もちろん弦が2本増えたコトによる〈1本のギターで、更に低い・高い音域へのアプローチが可能になる〉〈特殊な変則チューニングを考案できる〉〈6弦では再現出来ないフレーズが弾ける〉など、メリットもあるのですよ。この辺りはメリットとデメリットのトレードオフになってしまう、ってことですけれども。

 だからこそ各メーカーはネックに対して、細心の注意を払います。

 例えば、ネック構造。

 RGIR38BFE-BKFは5プライ構造を採用しています。

 

 

 ※5プライ構造が分かるショット。

 

 5プライとは、ネックを縦に三分割し、間に別の材を挟んで計五層構造にしている状態です。

RGIR38BFE-BKFの場合だと、メインのネック材に硬いハードメイプル(楓。メイプルシロップのアレ)を選び、更にそれを縦三等分して合間に硬質なウォルナット(クルミ。てかメイプルにクルミって美味しそうな組み合わせ)材を挟み込んでいます。

 加えて指板にインレイを入れないことで更にねじれや反りを抑えるようになっているんですねー(って聞きました。機材関連はホントに疎い)。

 

 で、このコのネック塗装はサテンで、さらっとした手触りです。

 そう。8弦などの多弦ギターでも、6弦のように「ボディと同じ色で塗装ネック」や「オイルフィニッシュ」などが存在しています。

 この辺りは各メーカーの設計思想、そしてプレイヤー側の好みの問題でありますね。

 

 でね。

 手が小さく指が短いわたくしですが、このIbanez8弦のネックは意外と弾きやすいですよ。それこそストラップで下げたときも、そこまで位置を上げなくて十分プレイできますし。そりゃメインと比べたらそりゃ少し弾きづらいこともありますけれども。

 

 

 フィンガーボード。

 

 フィンガーボード。FB。それは指板。

 これまでも指板について書いてきましたが、改めて取り上げましょう。

 このコのFBはローズウッドらしいです。終わり。

 じゃなくて。

 

 ネットで調べたらメイプルFBとローズウッドFB、エボニーFBは音が違うとか。

 ふむ。なるほど。分からん!

 詳しくはこのリンクを読んでみて下さい。面白いですよう。

 

 

 わたくし、FBは茶色か黒が好きなので、選ぶのはローズウッドかエボニーが多い、のかな?

 音の違いとかそのような繊細なものを聞き取れる耳は持ち合わせていないので、単にデザインや色調の点で好んでいるだけと言えます。

 

 

 ※ローズウッド指板。

 

 FBそのものは幅広で、フラットに近いです。

 前述の通り、インレイが入っていません。弾くときはサイドポジションを見ればいいので、なくても問題なし。

 ただし友人は「ただでさえ8弦は弾くとき糞面倒なことになっているのに、指板にインレイもないとか。余計に弾きづらいわ」とかなんとか。

 楽器が上手ければ上手い人ほどインレイが必要なのかも。

 わたくしはドがつく下手糞なので、インレイの効果がよく分かっておらぬのかも知れぬ。悲しい。

 

 問題はフレット。新品なのにザラザラしていました。

 弦交換のとき、シルバーアクセ用のクロスなんかで磨き直したところ、非常に弾きやすくなりました。持ってて良かった、シルバーアクセクロス。お陰で、ベンドやヴィブラートをカマしても引っかからなーい。

 あ! これは自己責任でやりましたからね。

 皆様真似しないように。気になる点があれば、購入した楽器店やリペアショップ等に持ち込んで下さい。自前で磨くと、下手を打ってFBやフレットに傷が入ったり、削りすぎて不具合が出る可能性が高いのです。

 機材に詳しくないわたくしのこの行動は、単なる博打でしかありませんヨ?

 

 大事なことなのでもう一度。

「自分でフレットを磨くのはお勧めしません。不安があるならプロに任せましょう」

 

 

Tips!:フレットはギターの指板上に打ち込まれた金属の棒。

棒とは言え半円に近い形状をしており、丸い方がFB表面に来る。

フレットがあると演奏時に音階を視認出来るメリットがある(フレットとフレットの間を指で押さえて演奏するため。ギターという楽器の構造上、例外を除けば12フレットで1オクターブを12分割となる。このフレット間ひとつ分で半音/ハーフステップ分音程変化する。それもまた例外があるのだが、ここでは割愛する)。

材質はニッケルやステンレス。ステンレスはニッケルより音が硬くなる代わりに、摩耗が抑えられる材質である。世の中には他の素材のフレットもあるので要注意!

フレットが摩耗したり浮いてくると途端に弾きづらくなったり、まともな音程が取れなくなるので、たまに楽器屋さんに持ち込んでメンテを頼むのをお勧めしたい。

 

 

 

 ボディ、ピックアップ、コントロール類。

 

 ボディ材、ネットにマホガニーって書いてあった!

 が、塗料で塗りつぶされているのでホンマか分かりません。……まあ木材を直で見ても分からないのですが。プロはそれを見極められるのだから凄い。

 マホガニー独特の音響特性はあるらしいンすけど、あんまり気にしてないっす。

 自分で弾いて「この音が好き」ならそれでヨシ! なので。

 おっと、さっき書きましたが、ボディ裏より弦を通す構造です。

 

 そう言えば半艶塗料の特徴なのか、若干硬く塗膜に感じます。ぶつけると簡単に割れるくらいですから。はい。割りました。お迎えしたその日のうちに。ケースから出して30分以内でしたよ。それで分かったけれども、塗膜は薄いぞ!

 って、楽器や道具は大事にするタイプなんですけどねぇ。

 とはいえガンガン弾くから傷やら汚れやら付いちゃいます。道具を大事にする=眺めて磨いて終わり、ではなく、しっかり使うこともまた、大事に扱うこと、自前のメンテナンスへ繋がると思うのであります。なので、これまたヨシ!

 

 しかしこのボディ、、もの凄く軽いんですよね。

 ネックの方が重く感じるくらい。とはいえ、ストラップで下げてもヘッド落ちはしません。

 

 ※ボディ及び各コントロール、ピックアップ。

 

 ピックアップはEMG808(スペック表にあった。Xは付かないようです)。

 俗に言うアクティブピックアップで、電源なしだと動かないヤツ。

 ボディ裏に電池ボックスがあって、そこに電池を入れる必要があります。この電池が切れると音が出なくなる訳ですな。電圧が下がっても駄目で、変な音になるとか。

 いまんとこ電池を交換したことはないです。以外と長持ち?

 

 このEMG・アクティブピックアップですが、その特性の通りローノイズでクリアです。

 オマケされるのか、下手糞でもある程度音を良くしてくれます。

 が。

 なんか相性の問題かコントロールし辛いときがありますね。何弾いてもキチンと音を出してくれるので、ミスタッチの極小ノイズがバレるっつー。なんという駄目っぷり。

 あと、パッシブピックアップに慣れているからだろうなぁ……。

 

 と言いつつ。

 IbanezがこのギターにEMGをセレクトしたのは「8弦特有の低音弦側ボワ付きを抑え、各弦の分離を良くしつつ、音程を確保。ハイゲインで演奏してもクリアに聞かせる」ためなのかも。

 逆に言えば、アクティブピックアップを使うことで最終的な音の傾向/トータルサウンドプロデュースをした、とも言えそうな……。

 コストを掛けず、出来るだけ手に取りやすい価格帯に落とし込むための工夫のひとつかな?

 はい。知ったかぶりで語っております。

 

 コントロールは

 ボリューム×1 

 3ポジションセレクター×1 

 キルスイッチ×1

 のシンプルな構成です。トーンはなくてもよい人間なので、更にヨシ!

 ボリュームの反応も上々ですし、セレクターも3ポジで十分。

 ブリッジ側、ネック側、ミックスポジションの音がちゃんと出ます。

 

 キルスイッチは大音量で鳴らす場面で役立ちますよ。

 ステージ上、弾いてないときは信号をカットしておかないと喧しいですから……いや、ボリューム絞れば良いだけの話なんですけれどね。まあキルスイッチ付いているなら、使えばいいじゃん? ってことでひとつ。ただ、切っていることをお忘れなく。

 このキルスイッチによる間欠奏法(?)もやれないことはないですが、スイッチそのものが硬いので連続してやるには辛い。そして激しくガチャガチャやっていたら壊す可能性のリスクもある。そんな感じです。

 キルスイッチによる間欠奏法をするならこのようなタイプではなく、プッシュ型のモーメンタリタイプじゃないと厳しいかもしんない。

 あ。モーメンタリとは押してるときだけスイッチが入るor切れる、離すと入るor切れるやつです。「押すと音が切れ、離すと音が出る」仕様にすると間欠奏法はし易いと思います。

 

 しかし購入直後に気付きましたが、

 

1)キルスイッチの六角ナットが緩んでおり、ノブを動かすとユニットごとグラグラする

 → 断線の危険があるので、気合いの締め直し

 

2)ボリュームがボディからかなり浮いていた

 → 差し込むだけのタイプなので、奇声と共に押し込んだ

 

 などいろいろありまして。

 出荷時からなのか。それとも購入後のショップメンテが甘かったのか。

 ……あ。弦は新品になっていたから、メンテしてないことはないはず。

 では、どうして? ってのを気にするのは野暮ってもんですな。ふははは。

 

 

 

 

 ブリッジ。

 

 ※フィクスドブリッジ。ピック屑とか埃が酷い。

 

 8弦用フィクスドブリッジです。

 Ibanezは自社でパーツを作っているので、独自デザインになっています。

 全体的な構造から察するに、ボディに触れる面積を増やすこと、そして弦高を下げるため、このような形状になったのかなー。

 

 ご覧の通り、弦高調整、オクターブチューニングがやり易い構造です。

 わたくし、弦のアクションは高めに設定する性質なので、とても嬉しいっす。

 え? 何故って? そりゃ、「フェザータッチで音が出るような弦低めのピーキーなセッティングだと、普通にネックを握っただけでノイズだらけになるっちゅう、ローテクの役立たず」だから。なのでブリッジのサドルはガンガン上げてます。

 

 しかし、8弦だけオクターブチューニングが微妙に合わない。

 あと少しでジャスト! なのにサドルが後ろへ下がらなくなります。

 スプリングを半分の長さに切れば解決しそうですが、それだと反発力に問題でそうな気がしないでもない。ので、そのうち短くて硬いスプリングと入れ替えてやろうと思います。

 オクターブチューニングが上手くいかないのは、チューニングのせいかも知んないですけどねぇ。多分元々のダウンチューニングならビタッ! と合ったはず(このコがダウンチューニング前提機だった話は後述)。

 

 

 

 総括。

 

 流石のIbanez。必要なものは揃っていて、質も上々。

 8弦ギター入門機として十分な内容のギターだと思います。

 

 チューニングを頻繁に変えたり、パーツ変更したりなどの実験も行い易いのもよろし。

 因みに出荷時チューニング。調べてみて初めて知りました。

 ……前提がダウンチューニングだったのね、このコ。

 購入後、ソッコーでチューニングを変えたので、どれくらいダウンだったのか知らないっす。

 

 IronLabelってもしかして、最初からダウンチューニング向けの構造なのかしらん?

 だとすればホントにヘヴィロックプレイ専用機なんだなぁ。

 そんなん無視して使っているけど。クリーンにしてペンタによる下手糞ブルースプレイとか。あと、ロックンロールとかも。

 

 文句を付けるなら……。

 各所でコストカットをしようとしている部分が見られることでしょうか。

 フレットのざらつきや、使用しているパーツのクラスとか、ですね。

 当然、FB上のインレイがないこともコストカットに繋がっています。強度確保と値段を抑えることが同時にこなせる、ある意味一石二鳥な部分です。

 とはいえIbanezじゃなければ、この価格帯&仕様で出せなかったはず、というのも分かります。8弦ギターのエントリーモデルとして最適解、かも。あ。でも今はこのモデル売ってないのかぁ。

 

 おっと肝心の音。

 主観で言えば「8弦ギターらしい低音+6弦ギターの6~1弦サウンドが同居している」と感じます。それはギター本体の設計思想と言うより、EMGのおかげなのでしょう。低音部分の分離が良く、ヘヴィサウンドからクリーンサウンドまでカバーできますしね。もちろんクリーンにコンプやコーラスなどエフェクト重ねがけしてタッピング奏法! スラップベンベケ! 的なプレイも可能でしょうね-(EMGにコンプ+クリーンブースタなど加えると、楽にタップ音やアタック音が出せる気がするのでやんす)。

 

 わたくしの場合「クリーンでウォームアップ」とか「クリーンクランチで8弦と7弦を絡ませた3コード進行をバックに、ペンタアドリブ練習」とか「8弦と7弦を加えて往年のロックリフをコピーしてみる」とか「ハイゲインアンプモデリングでリードプレイの練習」とかそういう使い方が多いかも知れません。

 あとはフィクスドブリッジを活用して、変則チューニングを試してます。

 そして、低音弦を解放で鳴らしたりしたままアドリブ練習しています。

 これもまた8弦ギターならではの活用法?

 

 あと、Helix(のアクティブ用インプットあります)やHXSTOMPに繋いで鳴らすのにもお勧め。

 何故なら、ギタープロセッサって多弦ギター用のプリセットが組みやすいんですよ。いろいろなアンプやエフェクトのモデリングがありますから。 デジタルな分、低音弦側を安定して鳴らすこともできます。ここ大事。

 で、Helix3.70ファームウェアアップデート後に改めて〈アクティブピックアップ+8弦用〉に組んだプリセットでいろいろ弾いてみましたが、やはりクリーン系との相性もよいです。

 アクティブピックアップのおかげで粒が揃うからかも。

 

 ハイゲインアンプモデリングプリセットも組んで試してみました。

 これもまた現代の8弦らしい音になる……ような気がします。

 ジェントをプレイしたい向きはペリフェリーのペダルモデリングとか使ってセッテイングとかしたら更に〈らしい〉サウンドになるはず。とは言いつつ、わたくしはどうしてもジェント系エフェクツのノイズゲートに慣れないのですよ。あの不自然な音の途切れ方への対応が難しい感じ。

 そもそもわたくしの基本セッテイングがオールドスクール的というか、何というか。

 アンプで歪みを作って、キャビで出音調整して、あとは味付けにブースターとEQ加えて完成。時にはディレイくらいは足しますけれども。

 このように、シンプルなものなのが好きなのです。

 だからジェント用セッティングは現状作らない方向です。うへあ。

 

 ついでに書くと、このサブ機やメインでウォームアップやちょい弾きするときはBOSS KATANA-MINIを使っています(LINE6 Helixがない部屋とかの場合)。

 電池駆動式なので、ギターケーブル一本繋げば、クリーンからディストーションサウンドまで自由自在ですので。小さなデスクの上に置いて使える取り回しの良さもポイント。

 小口径スピーカーとはいえ音量は大きく出来ますし、ディレイも掛けられるます。後ろにはAUX端子が装備されていますから、外部音源を入力可能なのも美味しい。

 ぶっちゃけ、ちょいとしたイベント(トークショウやら何やら)なら、KATANA-MINIに直でマイキングして使えるんじゃないかなぁ。今度使ってみようかな。

 

 ともかくサブとして必要十分なギターですよう。

 が、メインと違う使い方も可能なので、これはこれで別の意味で登板機会が増えるかも。

 でも、パッシブピックアップに変えたい気持ちもあります。

 悩む。

 

 

 

 余談。

 

 余談だよー。

 

 ぶっちゃけ、このコはデザイン優先で選んでない部分があるんですよ。

 それは何故か?

 メインの8弦の仕様に近いスケール長やペグ配列だったから、なのです。

 ファンドフレットも要らなかったので、これでよし! と。

 デザインそのものはIbanezのRGタイプですから、癖もありません。

 色はド派手な奴がよかったのですが、IronLabelシリーズは黒だらけなので選ぶ余地はありませんでした。まあフラット塗装なのはいいよね!

 

 

Tips!:ファンドフレットとは、その名の通り〈斜めの打たれたフレットがファン(扇)状に見える〉もの。低音弦側の弦長を長く、高音弦側を短くすることで、張られた各弦のテンションを一定に保ちつつチューニングを安定させる効能を持つ(12Fを基準にするか、他のフレットを基準にするかで扇形の開きが変わる)。

各弦のスケールが変わるためマルチ(複数)スケールとも呼ばれる。

プレイヤビリティに関して、多少の違和感があるものの「意外と弾ける」という感想が多い。後は慣れが解決するようだ。

 

 あとパッシブピックアップだったら良かったなーと思っています。

 アクティブは音がグイッと持ち上げられるような、ブーストされているような感覚があるので、下手糞を誤魔化してくれるのはよいことなんすけどね。

 でも、パッシブの方がなんとなくコントロールしやすい気がする。

 加えて、ポールピースがあったほうがデザイン的に好きなので。もちろんアクティブでもポールピース付きは存在しますが、それはそれ、であります。

 

 また、Ibanezのギターなので、友人たちに「これが8弦だッ! MeshuggahのFredrik Thordendalのシグネチャー8弦をを作っている会社のヤツだッ!」とアピールし、試奏を誘うのに最適なんですよ! いやマジで。

 でも弾いた感想が「弾きづらい」「ネックが薄い割に幅広すぎ」「ミュートしづれえ」「ドコを弾いているのか迷子になる」「二本余計な弦があるせいで、混乱する」「ホントに8弦って要る?」なんてものばかりなのが悲しい。

 

 でも8弦ギターは楽しいので、是非お勧めしたいのです。

 この年末、ギターショップに行ったら是非お試しあれ。

 6弦では味わえない新しい世界が広がりますから。

 

 そんな余談で御座いました。うす。