blogを書けと言われたので「モバイル的にHXSTOMPを運用する」の話。

 

 blogを書けと言われたので「モバイル的にHXSTOMPを運用する」の話です。

 

「さほど時間をおかず更新しろ!」と言われました。

 なので、途中まで書いていたこの話を仕上げてアップだ!

 

 

 ものぐさ太郎な。

 

 

 えーっと、わたくし、基本的にリハスタとか行くときは荷物を最小限にしたいタイプです。

 何故なら、移動の煩わしさの一因が機材の重量や嵩張り方だ、と思っているので。

 そもそもギター本体がデカくて重いんじゃよ。ギグバッグ含めてな!

 

 なので、基本は

・ギグバッグ(ギター、ケーブル類、クリップチューナー、ピック、ウェスなど)

・手持ちバッグ(ボリュームペダル、タオル、バンドスコアなど)

 の二つにします。あ。これはスタジオにきちんとしたアンプが準備してある場合ですね。

 あとはスマートフォンがあれば、原曲を確認したり、メトロノーム代わりにしたりできます。

 

 そう。

 わたくし、Marshallやらそういう歪むフルチューブアンプなら、直結! 人間なんです。

 時にはディレイやワウが欲しいなぁと思うこともありますが、それはそれ。

 なくたってイケる。

 何故か?

 下手だからな!((C)上野顕太郎)

 

 

 しかしながら。

 

 当然、やる曲、或いはコピーしている曲によってはエフェクツが必要な場合が出てきます。

 ディレイ、コーラス、フランジャー、ファズ……他諸々です。

 ご多分に漏れず、わたくしもおうちじゃクリーン系プリセットにはコンプレッサーやコーラスを掛けることもあります。

 あと、60~70年代のロック向けプリセットだと、ファズが掛かっていると「らしい」感じになりますしね(あ。そのときはアンプ側はクランチか、それ以下の歪みにします)。

 

 が、なんと! そもそもそういったエフェクターを持っていない訳です。

 アンプ直+ボリュームペダルとディレイくらいしか使わないのですヨ。

 もし多数のエフェクトを使いたかったら、LINE6 Helixに頼ります。

 ってぇことはですよ。

 LINE6 Helixを持って行けば、全部対応可能。

 ってことッスね。

 下手したら、チューナーやアンプ、ボリュームペダルすら要りません。

 アンプ+キャビを含んだプリセットにして、そのままPAへ送り、外音/中音で出して貰えば良いだけなので。あ。リハスタの場合はアンプのセンドリターン接続用のプリセットにしたら問題なしですけれども。

 

 と言いつつ、どこでもボリュームペダルとアンプ直でやっているので、エフェクト要らないっちゃー要らないんですけどね(二度目)。

 ハイゲインセッティングにして、歪み量はボリュームで調整すれば良いですし。

 

 

 でも問題はある。

 

 そう。問題。

 LINE6 Helixは大きくて重いのです。金属筐体で頑丈だからでしょうけれども。

 エフェクトペダルをズラリと並べてパッチケーブルで繋いだのよりは軽いかも知れませんが、元来ものぐさなので、とにかく避けたいこの重さと嵩張り方。困る。

 

 でもいろいろなパターンの状況に対応しないといけないときはどうすればいいのか。

 

 

 

 モバイルHelixとしてのHXSTOMP。

 

 

 お! HXSTOMPがあるじゃない!

 内臓エフェクトとアンプ、キャビなどHelixと同じです。

 当然、ブロック数は8つ(置くブロックのDSP消費量によってはそれ以下)になりますし、各種接続端子が減っています。が、PA直からアンプ、他諸々困ったことに対応可能です。

 PAがあるところなら、自宅で使っているサウンドをそのまま持って行けます。

 

 オマケに、軽い……ッ! 圧倒的軽さ……ッ!

 

 そんでサイズ的にギグバッグのポケットにインできる。

 なので、モバイル機材として期待が出来ますぞい。ぬははは。

 

 

 

 具体的に考える。

 

 例えば、PAやアンプを利用する場合ならこういう構成で行けそうです。

 

 ペダル ノ ヨゴレ ヲ キニシテ ハ イケナイ

 

 ギター → ボリュームペダル → HXSTOMP

 HXSTOMPからPA、或いはアンプのセンドリターンへ。

 アンプへ入力する際はキャビオフ、それかプリアンプのみの設定プリセットを作っておきましょう。アンプによってはプリアンプのみだと音が変になりますので、そこはいろいろテストしてみて下さい。そう言えば最近のアンプは、ギタープロセッサ向けに入力端子が付いていることもあります。この端子が付いているか付いていないか、現場の機材を要チェックです。

 

 

Tips!:HelixやHXSTOMPをアンプへ繋ぐとき、グローバルセッティングで出力を〈Inst〉にすること。自宅などでLINE出力をしているまま繋ぐと予想外のサウンドになる可能性が高い。要注意。逆にPAならLINE出力で可。

 

 

 あ。4ケーブルメソッド(4CM)でアンプに繋ぐことも可能です。

 この4CMはアンプの前後に別々のエフェクトを置けるメリットがあります。

 4CMはHXSTOMPのマニュアルに記載されているので、是非ご参考にして下さい。

 

 そして、LINE6のギタープロセッサは〈フットスイッチ1つにつき、複数のエフェクトのオンオフ〉を設定できます。スナップショットを使えば更にパラメータ含む細かい部分まで追い込めます。

 例えば〈ディストーションのゲインパラメータアップ+コーラス+ショートディレイ〉のオン/オフを一発切り替え可能です。もちろん単発のエフェクタ切り替えも簡単に設定できます。

 或いは踏んでいるときだけエフェクトON!という設定も可能。

 曲間にプリセットを切り変えて、更にサウンドバリエーションを増やす! も。

 

 あ、あとボリュームペダルとHXSTOMPの配置(位置関係)ですが……。

 左足でペダルを踏んだり、スイッチを切り替えたりしたいので、こういう感じに。どうもわたくし、利き足が左らしいっす。あとペダルとHXSTOMPの間に少し隙間を作りたい。画像だとまだ少し狭い感じの配置ですが、これよりもう少し離したいところ。

 だから短いパッチケーブルではなく、3mくらいのギターケーブルでボリュームペダルと接続しています。手持ちのパッチケーブル以外で一番短いのはこれしかなかった! そのうちもっと短いケーブルにしたほうがいいのだろーか。50センチとか1メートルとか。

 

 え? そんなことせずにペダルを右側へ置け、それならパッチケーブルでも届くだろ? とな? ……ボリュームペダルと実機のディレイを並べるときはこの配置なので、変えたくないんですよう。あとボリュームペダルは、ペダルと言うには重くて厚い(うわあ……)ので、立ち位置から見てペダルの陰になりそう+足を移動するときにラグが生じそうなのが嫌なのであります。でもこのサイズと重さだからこそ、踏むときに安定してくれているのかも知れません。何だかんだでJIMDUNLOPのボリュームペダルが一番好きです。はい。

 

 おお、ピンぼけてる。ボードはなくて大丈夫だと思われます。二つしか並べないし。

 

 上の画像はスナップショットモードです。

 そのスナップショット設定の一例。

 ブースター(パラメータ2種)

 アンプヘッド1と2(うち、ひとつのヘッドはパラメータ2種)

 キャビネット

 ディレイ

 EQ(パラメータ2種)

 の組み合わせで、3パターンにしてあります。

 

1)ブースターのゲインゼロ、ハイゲインアンプ1のゲインは低めなどでバック用。

2)ブースターのゲイン、アンプ1のゲインをアップ+ディレイでリード用。

3)ブースターのゲインゼロ、ハイゲインアンプ2でサウンドキャラクター変え。

 

 例えばバックを1で弾いて、リードトーンを2、更にディストーションの効いたアンプを3、という使い分けが可能なプリセットです。スナップショットなので音切れも皆無!

 内臓DSPの処理能力に少し不安がありましたが、この程度なら大丈夫でした。

 

 また、リード用プリセットにルーパーを足すものもイケます。

 ボリュームを絞って即興のバックを弾き、それをループさせてその上でアドリブ。

 或いはへんてこな音が出るようにしておいて、ルーパーでスペーシーなサウンドを繰り返し出させながら、ノイズプレイも可能です。

 

 これなら足下にはボリュームペダルとHXSTOMPのみなので、スッキリ。

 電源や各種ケーブル類などは都度変更しないといけませんが、一番シンプルにサウンドバリエーションが増やせるセットじゃないかなぁ。

 あ。あとバック音源としてMP3プレイヤーやスマートフォンをHXSTOMPへ繋いで(対応ケーブル必要)、ひとりバンドもやれないこともない。はず。

 

 っていうか、HXSTOMPがあれば、メタルだろうが、ファンクだろうが、ジャズだろうが、ブルースだろうが、ストレートなロックだろうが、パンクだろうが(以下略)なんでも対応できるってぇ寸法ですな。ふははは。いや、スゲエことですよ、これは。

 

 

Tips!:Helix、HXSTOMPは外部エフェクタも繋いで使用できる。もしHXSTOMPで所有しているエフェクタを足した状態で外へ持ち出す場合、ボードとして組んでもよいかもしれない。HXSTOMPを最大限活用すればボードサイズも小さく出来る。

 

 

 

 それでも。

 

 

 まあ、小さなところでイベントとかするなら、ここまで必要ないんですよね。

「ギター、チューナー、ピック、ウェス、ケーブル×1、KATANA-MINI、MP3プレイヤー、ステレオミニピンケーブル」だけで行けると思います。

 あ、KATANA-MINIは自分のチェア近く、それも少し高いところへおいて、その前にマイクを転がしておくと外音、中音(?)問題はクリアできそう。まあKATANA-MINIは結構大きな音が出るので、マイクは不必要かも。

 

 

 

 ものぐさ太郎故の。

 

 しかしねぇ……。

 結局、ギターとピック、チューナー、ケーブルくらいといいつつ、やはり重くて嵩張る。

 あーあ、やだやだ。

 

 全部レンタルとかで賄えたら良いのに!(おい)

 

 そんなこんなで書店様とかでイベントできたら良いですね。

 えー、仕事の話一際せずにギター漫談するの。

 そんなやつ。