リモート。
遠隔の意。昨今では「リモート会議」など、一ヶ所に集まらずに遠隔地や離れた場所からネットを経由して会議を行うことなど「リモート」と短く称することがある。
似たものでテレワークがあるが、遠隔でチームを組んで仕事をすることをリモートワークと呼び、若干の使い分けがされている。
はい。
リモート。
わたくしもリモートの恩恵は受けております。
そもそも取材とか対面でやる派なのですが、ここんとこの事情から電話かメール、或いパソコン経由で行うのが増えましたねぇ。
音にノイズが入ったり、遅延があったりと環境によってはお話を聞きづらいこともありますが、モニタ越しとはいえ顔を見ながら、っていうのは良い物です。
……良い物です。が!
実は問題も多く孕んでおりまして、ネ!
仕事部屋からリモートじゃい、ってやるときはまず背景になる部屋の中がヤベエ。
毎度毎度、デスクの上は散らかりっぱなし。
購入した資料やコピー用紙が棚や本棚から崩れ落ちそうになっていて、見た目が悪い。
リモート取材用に片付けたら、後から「あれは何処ォ!?」ってなるのですよ。
「じゃあ、リモート用の背景を使えば?」
それも考えましたが、なんとなく使いたくない。この辺りはただの感覚。
仕方ないので、一番片付いている方向に固定するしかないのであります。
うーん、あきまへんな。
あと、取材以外のリモート打ち合わせとかのときも、ちょっとね。
わたくし、悪い癖があってですね。
〈リモート打ち合わせ中、もっているアイテムや楽器の自慢を始める〉っちゅう悪癖ですよ。
それだけならまだしも、聞けたモンじゃない楽器演奏までやっちゃう始末。
リモート用に購入したBluetoothマイク尽きイヤホンで音を拾うわけですから、ただでさえウ○チ(おっと尾籠なワードだわ)なサウンドが更にダメダメに。
ええ。
社畜怪談打ち合わせとかでもやらかしましたよ。
関係各位、その節は大変お聞き苦しい物でお耳を汚しました……。
「そんじゃさぁ、もっと楽器練習したら? それなら人に聞かせてもええんちゃう?」
はい。その通りです。
しかしどーにもね、楽器が上達しない。
才能とかそれ以前の問題で、努力する能力が著しく欠如している。
三日坊主どころか、三時間坊主ですよ。
「今日できることは明日やる」
「明日から本気出す」
わたくしのモットーはまさにこれです。
でも、もしかしたらきちんとレッスンを受けたら上達するかも知れない。
そうなんですよ。全部独学でやろうとしてイヤになるから三時間坊主なのよ。
現代はなんと! プロのプレイヤーからリモートでレッスンが受けられちまうんだ!
これでわたしも超絶技巧プレイヤーに!
って思ったけれども、そもそも教えて下さる方が匙を投げるレベルで「言っていることがどうやっても理解できず、更に見当違いのことをやる人間」の私には夢物語っすよ。
オマケに手が小さく、指が短いので普通の弾き方がイマイチ出来ないっすよ。
具体的に(かつ楽器用語を織り交ぜて)書くと
〈エクストラロングスケールのネックで、High-E弦の12Fに人差し指、19Fに小指を当てはめてのトリルがゼツボー的に不安定〉
ってカンジー。
どう? 普通の人なら軽々出来るんですよ、コレ。
わたしからすれば、難しい。小指があと一センチ長かったら、まだマシになるのに! ってくらいの高難易度さ。
考えてみれば、楽器以外でも普通の人が当たり前に出来ることが、わたしには出来ないんですよねぇ。
不器用とかすら越えたレベルで、です。
……そら、楽器が上達する前の問題やなぁ、キミ。
誰か、わたしをリモート操作して真人間にしてくれまいか。
本気で。