犬鳴村Blu-rayが2020年 8月5日 に発売となります。
※しまった小説版の表紙だ。拍子をクリックすると公式へ飛びます。
ってことで、Blu-rayとわたくし。
元々、映画やオリジナル作品はビデオテープという形で売られていました。
もちろん単価がそれなりに高いので、だいたいレンタルビデオ店を利用しておりましたよね。
このレンタル店落ちというソフトがよく売られておりまして、よく買った物です。
しかしそのうち切れたり伸びたりカビたりで見られなくなりました。
そこに今度はDVDというディスク形式の媒体が登場します(レーザーディスクはこの際スルーします)。
映像と音はクリアに。
ものによってはカメラ位置を変えるマルチアングルや、サラウンド音声も入っています。
字幕版と吹き替え版は同じソフト内に収められました。
よく考えてみれば、とんでもないことです。
ソフトによっては劇場公開版吹き替えとソフト版吹き替えのバージョン違いとか、作品そのものの編集違いバージョンの変更すら出来るようになったのですから。
と、同時にDVD再生が出来るゲームハードが普及したことで、世の中の映像ソフトは一気にDVDへ切り替わっていきます。
レンタルビデオ店もDVD一色になりました。
あ、これってレコードレンタル店からCDレンタルへ移行した感じに似ていますね。
違うのは、ビデオと違ってDVDはソフトそのものが安価であったことでしょう。
これまで繰り返し借りていたお気に入りの映画を気軽に購入し、手元に置けるようになりました。それでもボックスセットとかはある程度高価なものでしたけれども。
あと、問題(?)として、あまりに映像がハッキリしてしまったため、フィルムやビデオだと分からなかった部分まで見えるようになったことが上げられます。
後方でヒッソリとNGしている俳優さんが居たり、適当に仕上げたセットのアラが見えたり。これもまた面白い点ではありますが、気になる人は気になる要素でしょう。
しかしこれはDVDの高画質を逆説的に証明した形となりました。
DVDが隆盛を極める最中、今度は幻の作品がソフト化されていきます。
ビデオでしか見られなかった、或いはビデオでも見られなかった作品が復刻されていきます。当時の資料をデータ化して収めたものすらあって、まさに映画ファンにとって幸せな時代が到来したと言えるでしょう。
そして今度はデジタル放送の波がやって来ます。
そう。2011年のデジタル地上波放送完全移行です。
デジタル地上波を見るために、各家庭は液晶テレビへ買い換えが進みました。
同時にBlu-rayレコーダも売れていきます。
これにより家庭内の再生デッキとモニタが高画質化。と同時にDVDではアラが目立つようになってきました。
地上波番組の方が高画質であったこともそれに拍車を掛けていくのです。
そこですでに登場していたBlu-ray規格に脚光が集まります。
DVDを超えた要領による高画質、音声はこの時代求められるだろう、と。
この頃、各メーカーはDVDソフトと同時にBlu-rayを売り出し始めます。
次第にDVDがなりを潜め、Blu-rayに置き換わっていく――と考えたものです。
が、今もソフトはDVDとBlu-rayを同時発売としています。
これはDVDのときのような「Blu-rayに乗り換えなきゃ!」がなかったせいでしょうか。
とはいえ、今ならDVDよりBlu-rayソフトを私は買い求めます。
何故なら、やはり画質と音声の点でDVDを超えているからです。
「ならばお前の再生環境はさぞや素晴らしいのだろうな?」
なんて思う方々もいらっしゃるでしょう。
その答えは「ノン!」です。
普通の液晶テレビにBlu-rayレコーダーとゲームハードが再生環境です。
サラウンドスピーカーも、ステレオスピーカーも、サウンドバーも付けていません。
「普通の鑑賞できれば良い。映像と音声は映画館がベスト!」的な人間なので。
そんなアホみたいな環境でも、同じ作品をDVDとBlu-rayで比べると差が分かるのです。
だから、どうせ買うならBlu-ray、という訳なんですね。
価格差もそこまでないですし。
しかしBlu-rayが普及し始めて結構時間が経っています。
そろそろ新しい規格も出てくるんじゃないかな-。
そこに期待しつつ、私は今日もBlu-rayを買うのです。
ソフトを買うと言うことは、その作品に関わった人たちへの声なき応援になりますから。
なので映画「犬鳴村」のBlu-ray、DVDを買いましょう。
その際、もしお持ちじゃないなら「犬鳴村〈小説版〉」もご一緒に。
副読本としてお楽しみ下さいませ。
こんなダイレクトな宣伝をぶちかましつつ。
映画館で「犬鳴村」を御覧になれなかった皆様はBlu-rayかDVDを購入して御覧下さい。
そして次なる「樹海村」への準備をしましょう。
久田樹生事務所 Musth 久田樹生