はじめに:
瀬戸内の恵みを、全国へ
瀬戸内で水揚げされる穴子。
その加工技術、発酵のノウハウ、
そして企画・EC販売の力を一つに束ね、
これまでにない新商品を世に送り出す
――そんな提案をご紹介します。
加工業者の「穴子加工」、
発酵業者の「発酵技術」、
販売者の「企画・EC販売」。
三者それぞれの強みを掛け合わせることで、
地域の素材を全国へ届けるプロジェクトです。
なぜ今、発酵×穴子なのか(市場背景)
追い風は、確かなデータにあります。
発酵食品市場は年々拡大を続け、魚醤はニッチながら高単価で取引される領域。
EC市場では高付加価値食品が伸び、
さらにSDGsの文脈では「未利用資源の活用」が高く評価されます。
市場の関心を構成比でイメージすると、
発酵食品市場の拡大(約40%)、
高付加価値食品の伸び(約30%)、
魚醤市場のニッチ性(約20%)、
SDGs・未利用資源(約10%)。
発酵・高付加価値・未利用資源活用という、
いま伸びている要素がすべて重なる場所に、この商品はあります。
穴子市場が抱える課題
一方で、穴子加工品の市場には課題もあります。競争が激しく、
価格競争に巻き込まれやすい。
せっかくの穴子加工技術を活かしきれていない。
そして「穴子=蒲焼き」以外のイメージが弱い――。
裏を返せば、新しい切り口さえ見つかれば、
大きく抜け出せる余地があるということです。
解決策:穴子 × 発酵という新カテゴリー
そこで打ち出すのが、「穴子 × 発酵」による新カテゴリーの創出です。
メインとなるのが穴子魚醤、
サブに発酵あなご出汁。
発酵という付加価値を掛け合わせることで、
他社が真似しにくい独自性を持った商品群が生まれます。
商品ラインナップ①:穴子魚醤
魚醤とは、魚を塩漬けにして長期間発酵・熟成させて作る調味料のこと。
瀬戸内産の穴子を100%使い、18ヶ月かけてじっくり熟成させました。
旨味が強く、少量でも味が決まる。和食・洋食・中華、
どんな料理にも使える万能調味料です。
商品ラインナップ②:発酵あなご出汁
もう一つの主役が、発酵あなご出汁。
瀬戸内産穴子の骨・身を発酵させ、旨味成分として活用します。
化学調味料は不使用で、料理のベースとして使いやすいのが特長。
少量で深いコクと旨味が出て、和・洋・中どんな料理にも好相性です。
発酵由来のアミノ酸・ミネラルが豊富で、
健康志向のユーザーにも刺さる逸品に仕上がっています。
「八方よし」という価値の連鎖
この取り組みは、単なる商品開発にとどまりません。
生産者 → 穴子加工業者 → 発酵専門業者 → 販売業者 → 顧客という流通の流れに
沿って価値が循環し、さらに地域・未来・文化へと波及していきます。
近江商人の「三方よし(売り手・買い手・世間)」を超え、
流通の五者に地域・未来・文化を加えた
**八者すべてが報われる「八方よし」**の仕組みです。
競合と比べてどうか
魚醤の代表格と比べてみましょう。
ナンプラーは安価で広く普及しているものの国産ではありません。
しょっつるは数少ない国産魚醤ですが、独特でクセが強い。
これに対し穴子魚醤は、穴子由来の唯一無二の味わいが強みです。
課題は「新カテゴリーゆえの認知度の低さ」
――ここをマーケティングで突破していきます。
価格設定(案)
高付加価値食品として、適正な価格帯を設定します。
穴子魚醤は1,800〜2,500円、
発酵あなご出汁は1,500〜2,000円。
2本のセット販売は3,500〜4,000円、
ギフト箱はプラス300〜500円。
Amazonの相場とも整合し、ギフト需要も取り込める価格帯です。
原価率35〜40%、EC手数料が約15%、配送費5〜7%、粗利40〜50%。
たとえば売価2,000円なら、原価800円・手数料300円・配送120円で、粗利は780円(約39%)。
無理のない設計で、持続的に展開できます。

マーケティング:具体的な販路開拓と戦略
販路は一つに頼りません。
① EC(主力チャネル):
Amazon・Yahoo!・自社ECを軸に、「穴子/魚醤/発酵/瀬戸内」で
SEOを強化。2本セットを料理家モニターに届けて初期レビューを獲得します。
② ギフト・百貨店:
父の日・お歳暮向けの化粧箱セットを展開し
、百貨店催事・物産展で高単価な贈答需要を取り込みます。
③ ふるさと納税:
瀬戸内自治体の返礼品として登録し、寄附者をリピート購入へ誘導します。
④ 地域・観光:道の駅・空港
瀬戸内フェアで実演販売し、観光客の土産需要とブランド体験を提供します。
⑤ 飲食・業務用(BtoB):
料理店・ホテルへサンプルを提案。
メニュー採用による安定需要と、プロのお墨付きで認知を広げます。
⑥ 海外・越境EC:
和食ブームを追い風に、アジア・北米の富裕層へ。
国産・発酵・無添加を訴求して新市場を開拓します。
戦略の流れは明快です。
主力ECで基盤を築き → ギフト・ふるさと納税で需要を拡張 →
BtoB・越境ECで全国・海外へ面展開。
抹茶、納豆に次ぐ発酵の逸品を目指します。
最後に:食卓での活用シーン
穴子魚醤と発酵あなご出汁は、
和・洋・中を問わず毎日の食卓で活躍する万能調味料です。
あなご飯・炊き込みご飯:
穴子魚醤をひと回しすれば、ご飯やどんぶりの旨味が一段と深まります。
お吸い物・うどん:発酵あなご出汁をベースに。少量で深いコクと香りが広がります。
和洋中アレンジ:パスタや炒め物にも。素材を選ばず、料理の幅を広げます。
瀬戸内の恵みを、ひと振りで食卓へ。穴子 × 発酵が、日常のごちそうを変えていきます。














