カウンセリングをずっと受けてくれているRちゃんが、私のブログ更新の遅さを見かねて、自分のことを書いていいよ、、と言ってくれて、以前3回シリーズで記事にさせてもらったことがありました(その時の記事は、今回の投稿の最後の方に貼り付けておきますね)。

 

カウンセリングについて、素敵な体験談を、Rちゃん自身のSNSの方にあげてくれていてとても嬉しかったので、今回こちらでも内容をシェアさせていただきます。

 

ただ、RちゃんのSNSですが、多くの励ましのメッセージをいただいていた一方で、誹謗中傷なども少なからずあって、今は閉鎖して投稿を中断していますので探すことはできないと思います(この件については、思うところがいろいろあり、遠からずまた記事にさせていただけたらと思っています)。

今回こちらに掲載させてもらったのは、カウンセリングのことだけではなくて、これまでRちゃんの治療に身を削って対応してくださっている、主治医や看護師さん、周囲のスタッフさんのこともいろいろ書いてくれていて、彼女の頑張りと共に、それに伴走しようとする医療者の姿も、多くの人に知っていただきたいと思い、こちらもシリーズで掲載させていただけたらと思っています。

 

第一弾はカウンセリングの体験談を。

自分のことは置いておいて、相手に喜んでもらいたい、、ということをいつもいつも考えてしまうRちゃんなので、内容は、彼女の思いやりでモリモリに盛られているということはご理解いただいた上で、ぜひ読んでみてください。

 

 

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『私を変えてくれた人』

 

私は病気をしてからある1人の人との出会いがあった。

きっとこの人と出会うことがなかったら、今の私はいないと言っても過言ではない。

 

それくらい『私を変えてくれた人』なのである。

 

その人との出会いは、私が病気となり闘病生活が始まり、入院して1年くらい経った夏頃でした。

脳外で手術を終えたばかりだったり、抗がん剤治療したり、ステロイドの量が多かったりしていて、私は心も体もとても不安定な状態でした。

 

不安定な状態を心配してくれた主治医は、私にある1人のカウンセラーさんを紹介してくれました。

 

そう、このカウンセラーさんこそ、私を大きく変えてくれた人でした。

彼女と出会ったこの頃は、夢にも私をここまで変えるとは、そんなこと思ってもみなかった。

 

私は元々家族関係がうまくいかなかったり、色んなことがあって、人間不信に陥っていたり、人への警戒心が人一倍あったりして、そもそも人と付き合うのがとても苦手で、極力人と付き合いたくない性格になってしまい、主治医にカウンセラーさんを紹介された時も、正直言うと関わりたくない気持ちでいっぱいでした。

 

主治医とカウンセラーさんと私で、はじめましてのご挨拶をした時、私は愛想良く挨拶はしたものの、果たしてこの人は私と何を話していくのだろうか、私と話をして何の意味があるのだろうか、よくわからないけれど色々大丈夫なのかな、、とか、そんな思いを巡らしつつ、面通しをした。

 

カウンセラーさんは「とりあえず、カウンセリングをするかは置いておいてたまに遊びにおいで。それで少し話してみて、慣れてみてから決めてみるのでいいよ」と優しく言ってくれた。

私も入院中は点滴しかすることもなく、暇を持て余していたのもあって、暇つぶしがてらなんとなく遊びに行くことにしてみた。

 

暇つぶしがてら遊びに行き始めて、最初はたわいのない普通のくだらない話をしてみたり、少し体調の話をしてみたり、3時のおやつを一緒に食べてみたり。

退屈で辛い入院生活が、何となく少しだけれ笑える時間ができてきた。

そしてほんの少し、この時間がいいいかも、、と思ったりし始めた。

 

そしてある日、病院がお休みで、カウンセラーさんもお休みで、入院生活が退屈していて。

そしてお昼ご飯の時間がやってきた。

私はこの頃、食欲もまったくなく、ご飯もひと口ふた口食べるかどうかだった。

 

そんな時に、私の病室にカウンセラーさんがふいに現れた。

お休みなはずなのに「ご飯一緒に食べよう」って。

そしてふたりでお昼を一緒に過ごした。

 

全然ご飯を食べない私を見て、「食べなさい」と言われるのかと思ったら、「食べないの?私お腹すいてて食べたいんだけど~」と予想もしていなかった言葉に、私は思わず笑ってしまった記憶がいまだに忘れられない。

 

なぜかこの時、私はこの人は悪い人じゃない、なんかちょっといいかも、、と思った。

決して私に無理はさせないでくれていた優しさを、この時すごく感じた。そして、自然と笑っている自分がいた。

病気をしてからほっとする時間がなかったぶん、カウンセラーさんと過ごしてる時間がとてもほっとする幸せな時間に感じ始めていた。

 

その日一緒に過ごし別れ際、カウンセラーさんが私に、「じゃあ、また待ってるからね」と私を見て言ってくれた。

その時、私は彼女からすごく心配してくれているんだという視線を感じた。

 

そしてカウンセラーさんと別れてから、感じることがあった。

 

「なんかまた会いたい」「寂しい」そう感じた。

私は今まで人にそんな思いを抱くことはなかった。

 

なんとなく自然に笑えて、ほっとできて、何ってわけではないけどなんとなく話したいと思えて、そして私には今まで感じられなかった誰かから心配されている感覚、優しさ、母親のような愛情みたいなものを感じていた。

 

そしてその日、私はこのカウンセラーさんの元でカウンセリングを受けることを決めた。

これが、カウンセラーさんと私の始まりだ。

 

こんなにも、人と関わることが嫌いだったり、病気と向き合うことの大切さ、生き方、考え方、、他にもいろんなことを、このカウンセラーさんは、何年も、時間をかけて、私に一生懸命向き合ってくれて、ここまで私を変えてくれた。

 

泣いたり、笑ったり、怒ったり、色んなことがあった中で、改めて思ったのが、

「話すっていいな」ってこと。

 

病気のこと、自分の悩み。

みんなもいろんな悩みを持っていると思う。

その悩みって、ほんの少しでも、愚痴のような形でも、口にしてみたり、誰かに話してみたりすると、なんかちょっと楽になれたりするんだよね。

 

それって、けっこう勇気のいることかもしれないけれど、なんとなく、少しだけでも、話せるっていいことなんだよね。

 

カウンセリングとか、最初はすごく抵抗があったんだけど、話してみると、案外悪くなかったと思えたり。

 

病気して、いろいろ学ぶことが多い。

 

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Rちゃん、ありがとう。

強く、脆く、でもまた強く、日々を生きるあなたをとても尊敬しています