「担当編集者」によって作家の命運は変わる? | 世界観のつくり方|元ミリオンセラー編集者|中吉カレン

世界観のつくり方|元ミリオンセラー編集者|中吉カレン

元ミリオンセラー書籍編集部者
ひとりビジネス「世界観」のつくり方
ことば➕色彩で「世界観ブランディング」
✦女性実用書レーベル編集長→紹介制で出版プロデュース→いまココ(age58)
✦講師歴11年コンサル歴8年のべ受講者4000人

こんにちは、

中吉カレンです。

 

「担当編集者次第で、作家の命運は 果たして変わるのか?」

 

このタイトルに惹かれて

読んでくださっているあなた。

 

先に答えを言いますね。

答えは、間違いなく「YES」です。

 

 

担当編集者が変われば、当たり前ですが、

できあがる本も変わります。

 

内容はもちろん、

タイトルも変わるだろうし、

売り上げだって変わるでしょう。

 

ひいては、

その作家の未来の行く末までもーー

 

確実に変わるわけです。

 

 

 

が、そう言われても

なんで? と思うのかもしれませんね。

 

最近つくづく思うことのひとつが、

編集者の仕事って、

ほとんど理解されていないんだなということ。

 

こればっかりは、

どんなに説明されても、経験しないことには、

想像しようにもできない。

 

分かりにくいものだと思います。

 

しかも、

編集者といっても千差万別なわけです。

 

 

私は自分以外の

ほかの編集者さんが現場でどんな仕事ぶりなのかは、

本当には知ることはできませんが、

漏れ聞くところでは、色々なタイプの編集者がいるらしい。

 

 

そんな折、

たまたま見ていたTVドラマで

ちょっといい説明になるかも!というシーンを発見しました。

 

 

NHKの朝ドラ

『半分、青い』

の6/14(水)放送分、第64回の前半部分です。

 

このドラマのストーリーを簡単に紹介すると、

永野芽郁ちゃん扮する主人公の鈴愛(すずめ)は、漫画家を目指して上京。

大御所の漫画家 秋風羽織(あきかぜはおり)のアシスタントをしながらデビューを狙っている、という設定です。

 

第64回では

今や押しも押されぬ大先生となった

秋風の、売れない漫画家だった頃、

若き日のエピソードが展開。

 

 

30代までの彼は、

とにかく担当編集に恵まれなかった。

そのために鳴かず飛ばずで、

まったく売れなかったのです。

 

どんな風に恵まれなかったかというと。(以下、ネタバレあります)

 

たとえば

初代の担当編集者は、

その時売れているマンガの要素を並べたて

 

・スポ根

・時代もの

・ナンセンスギャグ

 

「この全てを盛り込めば

確実に10万部は行きます!」

なんてさかんに煽る。

 

「そんな、、話がめちゃくちゃになってしまう」

 

と苦悩しながらも書くが、もちろん売れず。

 

 

その後、

担当が何度も変わるも、

お門違いな編集者や、漫画の担当が不本意な編集者、

やる気のないサラリーマン編集者にばかり当たってしまう。

 

書いても書いても、さっぱり売れない。

 

ついには精神を病み始める、、

という若き日の秋風先生なのでした。

 

 

回想シーンなので、面白おかしく

かなりデフォルメ&パロディ化されていますが、

それぞれの例や、会話にも、とってもリアリティがあって

 

こういう編集者、いるかも。

あー、確かにいそうだな。

こういうこと、ホント言いそう。

 

悪い例あるあるー!

という感じでした。

 

 

マンガと書籍、

という違いこそありますが、

 

そのシーンを見るだけでも、

編集者と作家の関係性や、その役割が

どれほど大切なのか、どんな風に作品に影響を及ぼすのか、

イメージできるのではないかなと思いました。

 

このドラマでは《悪い例》の紹介ではありましたが、では逆に、

作家として、

どんな編集者とつきあっていきたいのか、

自分ににとってどんな担当編集者が理想なのか、

この機会に考えてみるのもいいと思います。

 

 

映像っていうのは情報量が多いから、

イメージが湧きやすく有用性が高いですよね!

 

ちなみに再放送は当日の夜に終わってしまったので、

NHKオンデマンドの見逃し配信で 見られるようです。

 

(※この記事の一番下に、詳細があります)

 

そもそもTVはほとんど見ない私が

珍しく第1話から録画してみている『半分、青い』ですが、

ひとことで言うと、往年の

トレンディドラマの女王 北川悦吏子さん脚本のストーリー展開は、

完全に少女マンガのそれです。

 

実際、くらもちふさこ先生の原画がたくさん出てきて、

中高時代に『別マ』を夢中で読んでいた私はそれだけでたまらない♡

(別マ→別冊マーガレットの略)

 

声が大好きな星野源さんの歌う主題歌や、

少女マンガの主人公そのものの佐藤健くんのたたずまいもさることながら、

 

奇人変人の天才漫画家を演じるトヨエツ(豊川悦司)の怪演ぶりも楽しかった。

 

えーでもべつに興味ないよって思った人も、

「担当編集者の存在が作家にとってどれほど重要か!?」

 

について、素晴らしく説得力のある第64話だけでも、

ぜひ見てみてはどうでしょうか?

 

 

 

 

 


NHK連続テレビ小説『半分、青い』

 

公式サイト

https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/

 

 

★オンデマンド見逃し配信

https://www.nhk-ondemand.jp/share/smp/

 

 

 

 

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《お礼とお願い》

いつも読んでくださってありがとうございます。

 

不定期になりますが、

これからもためになる情報、面白い記事を

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(2018.6.15 配信のメールレターより抜粋)