犬の中医学的体質:陽虚「寒がりで下痢をしがち。関節痛も」の話をするよ
こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。
昨日のメールで「中医学的犬の体質チェックシート」3度目の再配布をしました。
3回目ですが、まだまだたくさんの方がクリックされています。昨日初めて見ましたっていう方も多いみたいです。
というわけで、今日も念のためチェックシートのURLを置いておきます。メールで配布するのは今回で一旦終了。
興味がある場合は、今すぐ下記よりチェックしてみてくださいね。
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*動物の場合は「見てわかる範囲内」でチェックを入れてみてください。
さて、今回は「この体質に当てはまりました!アンケート上位3位の解説その3」です。
取り上げるのは「陽虚」。
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●陽虚(ようきょ):寒がりで下痢をしがち。関節痛も。
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・顔色が青白い(犬の場合は見えませんが)
・冷え
・息切れ
・動悸
・関節痛
・冷えに伴う体の痛み
中医学では「陽虚」を、内臓機能の衰えが根本の原因と考えます。それが進んで、冷え、体の痛みにつながるんですね。
●体の代謝機能が衰える
↓
●適切な体温を維持する力=熱を生み出す力が不足する
という流れ。
なので寒い季節になると腰や関節が痛い、下痢をしやすいなどの体調不良に見舞われやすい。
胃腸が弱っているケースも多いので、全体的に華奢でいつもだるそうにしている、声に力がないことも特徴です。
対応方法としては体を温めて代謝を良くすること。
胃腸を整えて、食事からしっかり栄養を消化・吸収できるようにすること。
そういう意味ではこれからの季節、犬が過ごす部屋の室温調整は大事です。
特にシニアの犬の場合、体質も陽虚に傾きがち。散歩は出来るだけ暖かい時間帯にする、防寒着の着用など、体温調整が必要な季節です。
家庭での対応方法としては、温度調整以外だとやっぱり食事ですね。
「陽虚」にお勧め食材は以下の通り:
・サバ
・鶏肉
・牛肉
・羊肉
・かぼちゃ
・にんじん
・ジャガイモ
「陽虚」には「胃腸の不調」が関連すると先ほど書きました。
上記の食材は、中医学では体を温めるものと、胃腸に優しく機能を整えるもの、2種類が入っています。
「陽虚」の場合、もともと小食であまり食べられないという犬も多いです。
なので、これらの食材を柔らかく煮込んだ、消化の良い調理法がおすすめ。
おかゆを炊いて、そこに鶏肉、カボチャなどを合わせてもいいですね。
鶏肉は中医学では胃腸機能を整え、体を温めるとされる食材です。
さて、ここまで読んでみていかがでしょうか?
このメルマガでは今回も含めて
・陰虚
・陽熱
・陽虚
3つの中医学的体質についてお話ししました。
これらの体質は、それぞれ違います。
違うので、対応方法も異なります。
お勧めの食材だって違うのです。
大事なのは…。
「犬1匹1匹の体質を見極め、個別に対応すること」
です。
今回はわかりやすいよう、体質を「個別」に紹介していますが、実際には1匹の犬に複数の体質が混在していることだって多い。
そういう場合も、混在する体質を考慮して、それにあった食材を選ぶ。
そして犬にご飯を作ってあげる。
その犬にあった生活習慣を考え、良い方向へ変えていく。
中医学の魅力は、こんな風に
「犬に合わせた完全オーダーメイドの対応方法」
が取れること。これに尽きます。
健康は日々の食事や生活習慣、運動など、地味なことの積み重ねで作られます。
どうせなら、自分の犬にぴったりあった選択をできるといいと思いませんか?
もし、あなたご自身が
「我が家の愛犬にぴったりな、体に合わせた食事法や生活習慣を知りたい」
とお考えの場合は、「中医学的な視点」で犬の健康を考えてみるのがお勧めです。
では、そうした個別の体質を見極めた上で、家庭では犬に、どんな「中医学的ケア」ができるのか?
次号のメールでは家庭でできる中医学的ケア「食事=薬膳」「指圧・お灸」についてお話しします。
Office Guri
諸橋直子
(終)
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