「ピエロがお前を嘲笑う」(2014) 58点
感想UPが前後してしまいましたが、先日のオトカリテ「23年の沈黙」(2010) より、現在劇場公開中のコチラを先に見てました。
「コーヒーをめぐる冒険」(2012) のトム・シリング主演。
[「コーヒーをめぐる冒険」の感想はコチラ]
容疑者が警察へ出頭し、事情を話すうちに事件の全貌が明らかになってゆく…
「ユージュアル・サスペクツ」(1995) 方式ですな。
最後のどんでん返しも「ユージュアル・サスペクツ」と比較されることが多いようだが、nagi的にはそれ程でも…ww
実際、分かっちゃったんだよね~途中で。
劇中ある映像で、二回転する先が見えてしまった。
(ヒント:主人公はある映画のファンです)
まぁネタバレはこれくらいにして~
オタクにもイケてる奴とイケてない奴が居る、ってのが面白かった。
主人公はイケてない側。それがイケてるオタク:マックスに出会った事から全てが動き出す。
外交的で大胆なマックス…これまで独りきりでハッキングしてきた主人公:ベンヤミンには衝撃と共に強い憧れを抱き、ハッカー集団「CLAY」に加わる。
マックスの様になりたい、マックスに認められたい…その思いは何時しかマックスをライバル視し、CRAY内にも不穏な空気が走る。
仮想空間でのハッキングや交流も映像化し、
現実社会でもピエロの仮面を付け行動する。
犯罪行為も彼らにとっては、どちらもゲーム。
現実社会や大企業、警察、大人たちを欺き、笑い飛ばすことが目的。
しかし若さ故の愚行から、マフィアに命を狙われる事件を引き起こしてしまう。
所詮、世間知らずの(この場合は現実社会に疎い)天狗野郎。
実際に自分の身に危険が及ばないと、世間の被害など嘲笑の対象でしかないのだ。
ドイツのハッカー集団のハナシ→ジャーマンテクノなのは至極納得なのだけれど、コレが作品の好き嫌いにもかなり影響しそう。