『世界観』大事にしていますか? | ホスピタリティの専門家 濱野まさひろのブログ

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北海道流のホスピタリティ=「なまらあずましい」を探して

お気に入りのTV番組が終了してしまいました。

Eテレで放送されていた「芸人先生」です。

   

この番組はタイトル通り、色々なお笑い芸人たちが、自分の芸事と共通する内容をビジネスマンに講義をするのです。

毎回的確なアドバイスに納得するばかりでした。

 

 特にロバートの3人組が、ハワイ風スパリゾート施設で行った回が秀逸でした。

 

 

彼らは実際に施設を利用してみて感じた問題点から

 「世界観を大事にせよ!」とアドバイスします。

 

 

そのリゾート施設では「世界観」がハワイであるにも係わらず、カウンターに秋桜柄のシートが張ってあったり、雪だるまのテーブルクロスが敷かれてあったり…。  

 

スタッフに「アロハ〜」と言っても、照れながら小声で返す、無言で笑って誤魔化すなど。

「世界観」とは程遠い状態だったのです。  

 

ロバート先生はスタッフを集めて「ハワイ」に皆さんは何を期待しますか?と質問します。

すると「トロピカルドリンク」や、「アロハシャツ」などキーワードが沢山出てきました。

 

ロバートは、それをそのまま実行しませんか?と提案します。

出たキーワードは、世界観に対するお客様の期待です。

お客様の期待通りの世界観を演出しましょう!ということを言います。

 

私は世界観=コンセプトだと思いました。  

私のコンセプトの定義は「お客様に提供したい本質的価値」のことだと思っています。

 

コンセプトがはっきりしているなら、すべてをそのコンセプトに沿ったものにしなくては意味がありません

(もっとマズイのはコンセプトすら決めてないことです、良くあるケースですが…)

 

 

そして世界観を提供するには  

「スタッフも心の底から楽しめ」と講義するのです。  

楽しんでないスタッフがお客様を楽しませようとしても、お客様に「バレちゃう」といいます。

 

これも世界観を保つために大切なことです。  

 

そしてホスピタリティを提供する意味でも最重要だと思っています。

「お仕事」で世界観を提供されても、一気に醒めてしまいます。

 

ディズニーやUSJが大人でも熱中できるのは、まさにキャストの皆さんが自分から楽しんでいるからでしょう。

   

そしてロバートは、部門の壁を取り払って全員で、自分たちも一緒に楽しめるアイデアを話し合います。  

企画部だけでは考えつかなかったアイデアがドンドンでてきます。  

スタッフの表情は輝いてみえました。  

 

私はこの番組を見ていて、やはりリーダーの重要性を感じました。  

ハワイという世界観にも関わらず、スタッフが笑顔で「アロハ〜」と言えないのも、雪だるまのシートが使われているのも放置しているのです。  

 

気づいてないのか、見て見ぬふりなのか、どちらにしてもマネジメント失格です。  

そういうマネジャーに限って、部下のせいにしがち…。  

 

大事なのは、日々「コンセプトを大事にしよう!」と部下に伝え、現場を観察し、率先して自ら行動することです。  

 

そうすれば、部下は「お仕事」ではなく、心からお客様に素敵な体験を提供しようと行動してくれます。  

 

するとお客様からも「感謝」のフィードバックが必ず出てきます。  

 

そして結果それがスタッフの「やりがい」や「生きがい」になるのです。  

 

リーダーの皆さんは、部下が心の底から楽しめるような職場を作り、世界観を守っていますか? 

 

*写真は八雲の穴場、ヤママル勇内山鮮魚店です。

刺身の質がすごく良いです。ランチはこれで1000円!

八雲に来てまでフライドチキン食べたくない方にはぜひ!