令和6年の「昭和の日」に想う・・・ | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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本日;4月29日は曇天の「昭和の日」である。国旗;「日の丸」を掲げて、昭和の
時代に思いを馳せるのは、感情が赴くままのことである。
がん闘病中4年目の小生は、「よくぞここまで生きてこられたな~」との感慨を強く
したものである。
敗戦後の日本が、主権を回復して独立を回復した1952(昭和27)年に生まれて、
今年72歳を迎える予定の小生は、この日が昭和時代に「天皇誕生日」であることは
 ごくごく自然のことであったが、平成になってからは、「みどりの日」と改称されて、
2007(平成19)年からは、「昭和の日」となった。ころころと変化する日だ。
「祝日法」の趣旨には、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧みて、国
の将来に思いをいたす」とある。
昭和天皇の崩御(昭和64年1月7日)により 、従来の「天皇誕生日」が 平成になっ
てから 一旦は「みどりの日」と改められたが、これではいったい「何の休日」なのか
まるで分からない。「平成」と元号が改まってから、実に19年もかかって 「それが
『昭和』という時代を偲ぶ よすが」とされたのは、この休日の制定に反対する人間が
結構いたからなのであろう。何に対しても反対する者は存在するものである。
大東亜戦争(太平洋戦争)を、「我が日本だけが一方的に悪い」と解釈する歴史観から
すれば、「昭和とはおぞましい時代だった」と 片づけられてしまうだろう。
ところが、その「昭和時代」に生を受けて、「この元号と共に36年を過ごしてきた」
小生には、むしろ「この時代にこそ、日本の原点ともいうべき 良さや美しさがあった」
とも感じている。
確かに 戦後は貧しい時代であったろう。その貧しさの大半は 戦争がもたらしたもので、
それ以前の生活まで暗黒に塗り込めないと多くが書き残しているが、「誰もが貧しかっ
たからそれがあまり苦にもならなかった」というのが実状であっただろう。
しかし、「現代の物質的な充実度」と比べて、「精神的な充実度」は遥かに勝っていた
ように思えてならないのである。
 
もちろん、昔を振り返ると「懐古、復古に傾くのはやむを得ない」としても、何もかも
自信を失って自らを卑下するだけであって、他所からの攻撃には ひたすら頭を下げて、
「自重しろ、自重しろ」とばかり、砂の中に頭を突っ込む「物わかりのいい良さが横溢
する現在の風潮」には がっかりさせられている小生は、それだけに「昭和の日」という
名前が残されたありがたさを思うのである。