敦賀まで延伸した北陸新幹線は… | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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北陸新幹線福井県内開業以降、福井県内発着の高速バス名古屋線の利用が伸びている
という。共同運行する4社のまとめによると、今年3月の乗客数は約1万3千人で、
前年同期比1.4倍となった。福井県内と名古屋方面を鉄道で移動する場合に敦賀駅で
乗り換えが必要になったことで、乗り換え不要で料金も安い高速バスを選ぶ人が増え
ものたとみられる。
「東海道新幹線」と特急「しらさぎ」、「北陸新幹線」を使って、名古屋ー福井間を
米原 及び 敦賀の2回乗り換えで移動する場合には、所要時間は 最短1時間33分で
料金は8260円(普通車指定席)。名古屋ー敦賀間の「しらさぎ」を利用する1回
乗り換えの場合は最短2時間7分で6960円(普通車指定席)である。

これに対して、高速バスの名古屋駅ー福井駅東口間は2時間50分かかるが、料金は
3600円で約半額になる。
高速バス「名古屋ー福井線」は、名鉄バス、JR東海バス 及び京福バス、福井鉄道の
4社が共同運行している。新幹線延伸後の需要拡大を見込んで、昨年12月からは、
1日8往復から10往復に増やした。
小生は、今さらながら、「敦賀まで延伸した北陸新幹線は、間違っていたのかもしれ
ない」と思う。なぜならば 「北陸新幹線は新大阪までつながる予定だった」のだが、
今後もつながる予定は全く見通せないからなのである。
なぜつながらないのか?それは、地元(京都府や滋賀県)のニーズがないからである。
すでに東海道新幹線があり、「北陸とつながる強い希望はない」のだ。
ニーズがない地域に新幹線を通すためには、「大きな飴(あめ)が必要になる」と思う。
だが、京都府や滋賀県には、そうした飴のニーズはない。結局、北陸新幹線はつながら
ないまま、当分はこのままずっと続くことだろう。
結論としては、「北陸新幹線は 福井駅止まりにしておけばよかった」のだろうと思う。
地域の人々は、こうした先人の失敗を背負っていくことになるのだ。
さて、こうした「新幹線の失敗による利便性の欠如」を補うのが 「高速バス」である。
北陸新幹線においても、ニーズの増大が予想されて、増便となっており、利用する乗客
数は1.4倍増になったのであろう。この結果は明らかである。「敦賀まで 中途半端に
延伸された北陸新幹線」は、間違いだったのかもしれない…。