愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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初代ドイツ帝国宰相の「オットー・フォン・ビスマルク」は、「愚者は経験に学び、
賢者は歴史に学ぶ」という格言を遺した。
ドイツ語の原文は、「Nur ein Idiot glaubt,aus den eigenen Erfahrungen
zu lernen.Ich ziehe es vor,aus den Erfahrungen anderer zu lernen,um
 von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.」
日本語の直訳は、「愚者だけが、自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、
最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む」である。
ところが、日本語訳版では、「自分の経験を 経験」に、「他人の経験を 歴史」と
言い換えることで、「経験」という言葉に負のイメージを与えている。
一方、直訳版で考えると、日本武道の心得である「守破離」の精神にもぴったりと
合うようである。
ちなみに 「守」とは師匠に教えられた型を守ること。「破」とは その型を敢えて
破ること。「離」とは 師匠から独立し、自分の型を身に着けることを意味する。
愚者は全てを経験から学ぼうとする。常に自分の経験からしか学ばない者のことを
ビスマルクは「愚者」と呼んだ。賢者は、他人の経験を参考にするのである。
本当の賢者は 歴史から学び、学べない部分は 経験で補完できる人であり、本当の
愚者は歴史からも経験からも学ばない。
 
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言は奥が深い。しかし、歴史は
何も教えてくれないし、人々は歴史に学ぼうとしない。過ちを繰り返すだけだ。
閑話休題。11月の米国大統領選挙では、トランプ氏が再登板となりそうである。
経済界は献金を加速させるなど、トランプ氏を支持にシフトしている。
恐らくは、大幅減税構想,規制撤廃などの政策を評価しているのだろう。しかし、
輸入品に一律10%の関税を課すとか、パリ協定離脱、ウクライナ支援の停止など
過激な発言が目立っている。またEV(電気自動車)の補助金見直しなどで、地球
温暖化対策は大幅に後退するだろう。
そして、2020年の大統領選挙はいまだに「無効」と主張している。西側同盟国
との関係はギクシャクするに違いあるまい。
いずれにせよ、トランプ氏は「アメリカ第一主義者」なのだ。強権政治家に近い。
さらに「円安は許されない」だろう。
トランプ氏は、大統領に帰り咲いたら現大統領のバイデン氏や、ミリー統合参謀本
部議長を「投獄する」とも公言している。いやはや、恐ろしい話である。