経済危機のスリランカが破産宣告~大統領は辞任へ | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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木曽の清流に映え、心触れ合う躍動都市;愛知県一宮市に活動拠点を置く、尾張エクセルです。保守政権を応援しつつ、経済・社会・軍事防衛まで、地域や国内、海外の気になる出来事や話題を、独断と偏見溢れる一味違った目線でブログ提供します。

インド洋の島国;「スリランカ」の「ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領」は、7月13日に辞任する
意向を議会に伝えた。経済危機が続くスリランカでは7月9日、最大都市「コロンボ」などで
政府に対する大規模な抗議活動が広がり、デモ隊の一部が大統領の公邸を占拠するなど
政府の責任を追及する声が高まっていた。
スリランカは、膨大な借金の返済で外貨が不足して経済危機に陥り、政府に対する不満が
高まっていた由。コロンボなどでは大規模な抗議活動が広がって、中心部の通りは国旗を
掲げた参加者で埋め尽くされた。
デモ隊の一部は、「ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領」の公邸を占拠したという。
スリランカではことし3月以降には、大統領や政府の責任を追及する抗議行動が相次いで、
5月には 現職の「ラジャパクサ大統領」の兄で元大統領の「マヒンダ・ラジャパクサ首相」が
辞任するなど、政情不安が続いていた。
スリランカが経済危機に陥り、遂に「破産」を宣告した。国民の怒りは頂点に達して 大統領
公邸を占拠したデモ隊は、「ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領」を政権から追い出した。やはり
「未来への計画」に誤算があったようである。
そもそもの始まりは 2005年から10年間大統領であった現大統領の兄である「マヒンダ・
ラジャパクサ氏の中共への接近」である。中共の資金により、空港など巨大インフラ整備を
進めた結果、債務の返済に苦しんだ。いわゆる「債務の罠(わな)」にはまってしまい、南部
「ハンバントタ港」の運営権は、中共の手に渡ってしまった。
その後 「コロナ」禍により、主要産業である観光業が大打撃を受けた。外貨不足が深刻化
して、燃料や食料の輸入まで滞るようになった。頼りになるはずの中共は、冷たく突き放さ
れてしまった。スリランカ政府は、やむなく米国に資金援助を求めつつ、米国と敵対をする
ロシアにも接近を図るなど、迷走を続けている。
「憎しみは憎しみによって消え去らない。愛によって消える」。これは1951(昭和26)年の
サンフランシスコ講和会議で、のちにスリランカ初代大統領となる「ジャヤワルデネ氏」は、
「対日賠償請求の放棄を表明して、日本を擁護してくれたのであった」と、小生は聞いた。
わが国は、「この恩に報いて、なんとか手を差し伸べたい」ものではあるが…。