「プレ金の失敗」と「休みや余暇を増やすという国策」に… | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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プレ金」とは、ご存知のように「プレミアムフライデー」の略である。

「プレ金」は、毎月の最終金曜日(月末金曜)の午後3時(15時)に会社を退勤することで、

余暇時間を増やし、 消費拡大、働き方を見直そうという官民共同の一大プロジェクトだ。

ちなみに、7月は本日;28日の金曜日である。

 

「プレ金」が始まった今年の2月当初は、様々な飲食店が開店時間を早めたり、デパート

などではイベントを行って、金曜夕方の買い物客などを増やそうとする努力をしていた。

「プレ金」は2月にスタートしたが、「この制度早くも失敗だった」との声が多数ある。

「プレ金」により、会社の推奨で早く帰れた人は以下の数字であり、「プレ金失敗」の結果

を物語っている。

2月:7.6%、3月:4.9%、4月:4.3%、5月:5.4%(引用:経産省集計)いずれも1桁。

官民肝いりの一大プロジェクトにしては、お粗末すぎる数字だといえよう。

 

政府の「上から目線」で末端の事を推し量る愚をこれほど見せつけられた例もなかろう。

経済産業省の提唱で始まった「プレミアムフライデー」が、早くも綻び始めたようである。

その「目論見(もくろ)」は誠にけっこうなのであるが、「それが出来る企業がどれだけある

のかという点を無視した計画などはすべきでない!」という見事なまでの「しっぺ返し」で

あったと言えよう。

月末の金曜日は早めに仕事から解放して、自由時間を楽しむようになれば、消費にも

つながり一石二鳥だ」というこの仕組みは、サラリーマンにとって一見政府の思いやりに

見えるが、それは「そのプレミアムやらの恩恵に預かれるごく一部にとって」のことであり、

それ以外には不公平に映るだろう」と経産省の能天気さには小生は些か呆れた。

案の定、日本商工会議所が全国の商工会議所の代表を集めてこのほど開催した会合で

地方の参加者からは、「プレ金(=プレミアムフライデー)なんて楽しめない」という批判が

相次いだというのは、「中央と地方」・「大手と中小」の人的余裕の差や経済力の差を無視

した机上の空論が生んだ計画であったからにほかなるまい。

考えてみれば、いや考えるまでもなく、地方の中小企業はぎりぎりの人員で仕事を行って

いるのが実態であり、週休2日すらままならない企業もある中で、これは格差を生む結果

につながるのではないかと感じたのである。

むやみやたらに『休みや余暇を増やすという国策』は、一体全体誰のためなのか…」と、

改めて思う小生である。