「年金制度改革」と与野党の「猿の尻笑い」 | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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今の野党議員はどことなく、面白くなさげな感じがする。「自らの政策の実現が難しい」という

事情もさることながら、「国会論戦で充実感を得ることが乏しい」からではないだろうか。

「国家100年の計」を論じれば、「理想論」と冷視されて、「揚げ足取り」のような論法で政府・

与党を困らせて、失策を誘った方が「次の選挙につながる」と、得点になるのが「言論の府」

なのか・・・と思えば、虚しくもなろう。

今の野党に限ったことではない。自民党が野党だった時も同じで永田町の通弊ではないか。

この臨時国会で、政府・与党は11月30日までの会期を延長して、「年金制度改革法案」の

成立や、「環太平洋経済連携協定(TPP)批准」を期すようだ。

相手を困らせた点では野党の得点かもしれないが、年金制度改革法案を「年金カット法案」

と呼ぶイメージ作戦は国家100年の計ではなく、「目先の数年」しか視野に入っていないか

に見える。

「下流老人」などという言葉が、人口に膾炙するような社会が健全だとは小生には思えない。

目先の1年がどうでもいいわけではない。

しかし、今のように若者が損をする可能性が高い仕組みが続けば 100年後の日本は暗い。

そこを深掘りせず、高齢者に痛みを求めることは「タブー」だとでも言わんばかりの態度では、

若者に比べて人数も投票率も勝っている高齢者の票欲しさかと勘ぐりたくもなる。

もっとも安倍晋三首相も、同法案を「将来の年金水準確保法案だ」と呼んで、イメージ作戦で

対抗している。印象を競い合うだけではなくて、例えば「高齢者の生活対策を、年金改革との

パッケージで示す」などの工夫をすれば、国民の理解は得やすくなるのではないだろうか。