「日露通好条約」調印160年で… | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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木曽の清流に映え、心触れ合う躍動都市;愛知県一宮市に活動拠点を置く、尾張エクセルです。保守政権を応援しつつ、経済・社会・軍事防衛まで、地域や国内、海外の気になる出来事や話題を、独断と偏見溢れる一味違った目線でブログ提供します。

「産業革命が起こる以前には 『国内総生産(GDP)』の世界一は、おそらく

中国だったのではないか」という説を小生はどこかで聞いたことがある。

農業が生産の大部分を占めた時代は当然 肥沃な大地の国が上位にくる。

そういう点では、欧州の一大穀倉地帯;「ウクライナ」も相当なものであろう。

何百年と近隣諸国にちょっかいを出されて、またこの1年は政治的理由は

変われど「親ロシア派武装組織」が暴れ回っている。本格的な戦争状態で

あるといってもよかろう。

19世紀半ばには 「帝政ロシア」が抵抗運動を警戒して、ウクライナ語での

出版物を制限したこともある。


それと時を同じくする。1855(安政元)年2月7日、伊豆の下田で「日露通

好条約(日露和親条約ともいう)」が調印された。今年で、ちょうど160年を

迎える。

この条約では、両国の国境を択捉島とウルップ島の間に定め、ウルップ島

より北につらなる千島列島はロシア領と定められた。


そのときに、「両国の国境は、択捉島とウルップ島の間」と平和裏に定めら

れた。「択捉、国後、色丹、歯舞の四島は日本の領土である」ことが、この

条約によってロシアとの間で法的にも確定したのである。当時は、さしたる

利益が北方4島に見えていなかったからだろうが…。


「ウクライナも北方領土も 力による現状変更だ」と、岸田外相が先日発言

した。この発言にロシア外務省が噛み付いた。「一般認識の歪曲だ!」と。


ウクライナの人たちもたぶん、一緒にため息をついてくれたことであろう。