第34回 Nゼミ関西メモ
日時:平成27年4月15(水) 18:00~19:30
アドバイザー:中谷常二先生
課題図書:
ディスカッションの概要(出席者の意見を羅列したものでアドバイザーの見解ではありません)
○ 戦争が文明を発展させる側面。
軍事費を多く使っている米国等は文明が発展しているが、中東等、継続的に戦争している国々が技術革新が進んでいるかと考えると疑問
戦争を遂行するというより、回避するための技術
資本主義の発達により、戦争に頼らなくても技術を発達させることができるようになった面はある。
二国が戦う場合、かつては勝負の図式が単純だったと考えるが、現在の戦争を考えるとさまざまな当事者が絡み合っていて単純な平和論では解決できなくなっている。
○ 将来は戦争がなくなる時が来るか?
昔と比べると拷問などはなくなり、なるべくスマートな形で戦おうとする努力は見られる。
武力だけでなく、サイバー戦争や経済戦争などになってくると、やはり結局知恵のある者が勝つという面は変わっていないのかもしれない。
○ 企業にも買収、M&Aのような「戦争」的な状況がある。
ドラッカーによれば新たな顧客を開拓する競争が本筋で、ライバルに勝つためにやっているのではないように書いているが、現実はどうか。
表裏一体ではないか。
かつての戦争、侵略も「何のため」と考えると自らの繁栄のためなのか
○ p.83 「すべての学問の成果は軍事利用され・・・」 学問と軍事はどちらが先か?
当時の帝国主義的な国の考え方はそうだったのだろう。
軍事利用の技術開発は成果が見えやすい、という面がある。
松下幸之助の水道哲学は、ほんとうにそれだけだったのか?
企業における技術開発は社会的課題の解決が目的。でもそれが軍事転用される面もある。
パチンコの玉はジャイロへの転用が可能。
ニチアの中村氏はニチアのためにやっているのではなく、社会の課題解決と考えて研究していたのだと思う。
米国では研究費を潤沢に出す。目前の経済的利益にならないことにも研究費をつけて基礎研究で世界をリードしている。大学の試験、研究費の配分の考え方は?
理工系の大学の研究では企業と協働することで研究費を賄っているケースも多い
p.89、p.91
○ 昔と比較されるのは若者としてはイラっとくる。特に「昭和」を持ち出されると「失われた20年」しか知らない世代はその時点で反論できない。
昔の30歳は今で言えば45歳くらいの感じ?
好奇心の方向も年代で違う。若いときは技術、自然科学、その後哲学~ 社会、経済になる。
年配の人間は成功体験を持っている。団塊の世代は環境が恵まれていたから成功したのにそれを自分たちの力と思っているような気がする。
ホンダが若者を開発責任者にして「車離れ」を阻止する若者向けの車を開発した。若い世代の気持ちは若者にしか分からないと割り切る姿勢は卓見。(反論も)
p.96-97
○ 講演会等で声を上げるのは学生運動時代を経験した年代層と思える。
太平洋戦争では若者が前線に送られたが、思いの強い高齢の年代層の方が前線に行くインセンティブがあるのでは?
体力、能力的に難しい?
南海先生
「国と国とがうらみあうことになる原因は、たいてい事実に基づくものではなく、風聞によるものです。事実を洞察すれば、少しも疑う余地はないが、風聞にかかると、なにやら恐るべきものが見えてくるのです・・・」
○ アジアで仲良くする方が得策。
欧州連合のような連携がアジアで可能だろうか?
開国して20年程度でここまでの国際政治情勢の分析をしていたのはすばらしい。
普遍的な国同士の関係は現在に通ずるものがある。
(文責 北村淳一郎)
