歴史・技芸について | かがみもち(夫婦太神楽)ファミリー日記

かがみもち(夫婦太神楽)ファミリー日記

太神楽師コンビ「かがみもち(夫婦太神楽)」
丸一仙三(まるいち せんざ)&丸一仙花(まるいち せんか)&ことちゃんの日々の出来事を、書き留めます。

〈太神楽(だいかぐら)とは〉

 

およそ400年以上の歴史を持つ、日本を代表する伝統芸能です。江戸時代の初めのころから、全国各地で庶民に親しまれてきました。歴史的な起こりは室町時代にまで遡り、中国のシルクロードを伝わってきた伎楽や散楽の一部とされ、能や狂言と源は同じとされています。

 

「太神楽」という名称は、「代神楽」に由来すると言われています。その昔、人々は今日のように思いのまま旅をすることが出来ませんでした。唯一許されたのは、年一回の伊勢神宮参拝の旅でしたが、蓄えの無い庶民はなかなか行けませんでした。そこで、伊勢・熱田神宮の神官が、神の「代わり」として全国各地に出向き、獅子舞によるお祓いを行いました。その余興として、曲芸、掛け合い茶番〈漫才のような話芸〉、お囃子〈祭り囃子〉などを披露するようになり、これがのちに、「太神楽」として各地に根付くことになります。

 

江戸時代には人気が高まり、一世風靡しました。その証拠として歌舞伎の演目に、花籠(はなかご)毬の曲芸を題材にした「神楽諷雲井の曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり)[通称:どんつく]や、獅子舞をモチーフにした「鞍馬獅子(くらまじし)」が残っています。

このように当初の神事的意味合いは薄れ、現在では寄席・舞台には欠かせない「エンターテインメント(演芸)」へと発展しました。そして、〈祝福芸〉である太神楽は、さらに進化していきます。

 
 
● 獅子舞
 
● 傘の曲芸
 
● 五階茶碗の曲芸
 
● ばちの曲芸
 
● お囃子・踊り
 
● 体験(傘回し・紙テープ立てなど)
 
● 特別演出「甲州太神楽」