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かつて、「夢ノート」には、
人の成功や幸せを祈って、いろんなことを書いていた。
母や友達の夢や目標が叶い、
「ありがとうございました」と書けることに、
大きな喜びを感じていた。
しかし、シンクロでオリンピックが狙える位置になってからというもの、
「夢ノート」に書く内容は、自分のことばかりになっていた。
目の障害よりももっと深刻な、心の「視野狭窄」に陥っていたことにようやく気がついた。
視野を広げれば、きっと新しい景色が見えてくる。
新しい未来が見えてくる。
「あきちゃんみたいな人になる!」
「夢ノート」を再開した。
『奇跡の夢ノート』
北京オリンピック・シンクロ日本代表
石黒由美子さんの著書より
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おはようございます!
すごい人生もあるもんだなぁ、と、
昨晩、この本を読みながら、
石黒さんの壮絶な人生に、感動していました。
小学校2年生の時に、
停車中の車に、暴走者が突っ込んできて、大怪我。
顔面を540針、口の中を260針も縫う大手術。
顔面麻痺、網膜剥離、難聴、手足の自由も効かない中で、
リハビリを兼ねて翌年始めたシンクロで、
少しずつ体も心も回復。
合わせて始めた「夢ノート」が、
心の支えになった、という物語。
何に感動したかっていうと、
小学校4年〜6年生の頃、
人間関係に悩んでいた。
その頃、「夢ノート」の書き方が変わった。
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「Aちゃんが私に意地悪をしなくなる」
「Bちゃんの性格が良くなる」
「C君が私を許してくれる」
そういう相手の変化に期待するような内容をいくら書いても、夢は一向に叶わない。
Aちゃんとの関係を改善したいのなら、まず自分の行動を見直すのが一番手っ取り早い。
「Aちゃんの良いところをいっぱい見つける」
と書くべき。
「足が早い」とか「絵が上手い」とか「我慢づよい」とか、
探せばAちゃんの長所はいっぱいあるはず。
長所が見つかったらそれがもっと伸びることを願って、
「Aちゃんがかけっこで1番になる」
「Aちゃんの絵がますます上手くなる」
「Aちゃんが先生に怒られてもへこたれない」
といったことを書き加える。
あとは、Aちゃんがかけっこで1番になるために、
いい絵を描くために、先生に怒られた時に落ち込まないために、
何が必要か、誰が必要か、そのために自分がどうすべきかを考え、
「Aちゃんと仲良しのBちゃんと一緒にいっぱい声援を送る」
「Aちゃんの絵を自分の絵と比べて褒める」
「先生の味方をしないでAちゃんの味方をする」
と書き進めていく。
これをやっていくと、自分のことばかりでなく、
周囲のいろんな人のことを見渡せるようになり、
思いやれるようになる。
友達の成功が自分の喜びとなり、
幸せに思えることがどんどん増えていく。
友達の成功に「ありがとうございました」と書くことで、
あらゆることに感謝の気持ちが生まれていく。
その結果、いつの間にか人間関係の悩みは消えてしまう。
「夢ノート」が人との前向きな関係のあり方を示してくれた。
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日々、自分と向き合い続けたからこそ、
「友達を変えようとしても変わらない」
「変わるべきは自分」
ということに、小学生の時から、気づけたんだろうなと思います。
そして、冒頭の言葉。
9位までが出場権を獲得できるアテネオリンピックの選考会で、
まさかの、10位。
失意のどん底に沈み、実家の親ともうまくいかず、
一人暮らしを始めたが、過食と引きこもり。
人にも会いたくない気分の時もあり、
近所のちょっと年上のお姉さん、
あきちゃんが訪ねてきてくれても、居留守を使うこともあった。
そんな日も、あきちゃんは、差し入れをドアノブにかけて帰っていった。
ある日、インフルエンザにかかってしまい、猛烈な孤独感に襲われ、あきちゃんにケーターメール。
あきちゃんは、SOSを受け取り、
薬、水枕、氷嚢、体温計、水や食料を携え、
すぐに駆けつけてくれた。
そして、1週間に渡って看病をしてくれた。
居留守を使ったこともわかっていたはずなのに、
優しさは何一つ変わらない。
そこで冒頭の言葉。
「あきちゃんみたいな人になる!」
石黒さんは、こんなことも書かれている。
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大学に復帰して、私が仕切りに書き込んだのは、
家族や友達の夢の実現を願う内容で、単に、
「あきちゃんみたいな人になる!」
の一文が原動力になっていた。
(中略)
人生には苦しいこと、辛いことがいっぱいある。
しかし、自分一人で悩んでいるときはなかなか乗り越えられないもの。
「大丈夫だよ、私がついている。世界中が敵になっても、私だけが味方する」
そう言って、安心できる居場所を作ってくれる人がいるということが、
どれだけ大切か、私は身をもって実感した。
だから、
友達の夢を一つ一つ叶えるために何をしたらいいかを、
毎朝ノートに向かって考え、
会って悩みを聞いたり、電話をかけて励ましたり、
応援するために、四葉のクローバーを見つけて送ったりした。
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人のために生きようと努力するからこそ、
自分も応援される人になれるということ。
まさに「ギヴァー」の生き方、ですね!
僕も、ここ半年くらい、
「応援する人になろう!」
と思って、少しずつ、応援できるように意識して行動してきています。
まだまだ、足りないところがたくさんありますが、
石黒さんの「夢ノート」を参考に、
人の夢を応援し、人の幸せを願い、
人の目標達成を、一緒に喜べる、
そんな人間として生きていけるように、
ますます精進します!
11月最後の朝。
とってもキラキラと、素敵な、心地のいい朝です。
今日も生きてます。
ありがとうございます。
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【本日の質問】
周りの人の夢や活躍を応援するために、
今日、何をしますか?
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ほめ言葉や感謝の言葉に遠慮はいらないし、
人のことを応援するのにも、遠慮はいりませんね!
気づいたら、即行動で、ますます豊かな時間を!
お読みいただき、ありがとうございます!