先日、某所よりご依頼あり、二十歳前の若者に、
カウンセリング&コーチングをさせていただきました。
ご依頼主から状況を伺っていたので、前日に、セッションの意図・流れを考えたのですが、
その中に、
「自分を許す」と「親を許す」、
という項目がありました。
なんだか、そういうテーマになる気がしていたのです。
実際、話しを伺ってみると、
親から愛されなかったこと。
幼少期、親が怖かったこと。
などが本人の口から語られました。
一方で、すでに、お母さんは亡くなっているとうことも。
もちろん、その「怖さ」「怖れ」「恐怖心」は、しっかりと体で感じてもらって、ケアしつつ、
「悲しみ」「痛み」もしっかりと体の感覚として感じてもらって、浄化していきました。
すると、だんだんと、光が差してきたイメージがわいてきて、
さらに、胸の辺りに、「ぽかぽかとした温かさ」を感じるまでになっていきました。
そして、改めて、
「目の前に、お母さんがいるのを思い浮かべてもらってもいいですか?」
と聞くと、
「すごくニコニコとした笑顔のお母さんがいます」
との答え。
「そのお母さんが思い浮かんで、どんな気持ちですか? 何か、伝えたいこと、したいこと、ありますか?」
と聞くと、
「こんなお母さんと一緒に生きていきたい」
との回答。
「イメージの中で、お母さんに、『ずっと一緒に生きていこうね』って伝えてみてもらってもいいですか?」
と尋ねると、
「はい」
と笑顔で回答。
実際に、イメージの中で、伝えてもらいました。
そしてさらに、
「産んでくれて、育ててくれてありがとね」
「今まで気づかなくてごめんね」
「これからはずっと一緒だよ」
「大好きだよ」
「愛してるよ」
と伝えてもらいました。
「今は、どんな気持ちですか?」
と質問すると、
「すごく軽くなりました。胸の辺りがものすごくあったかいです」
とのこと。
「その温かさを感じてもらってもいいですか?」
とお願いして、感じてもらい、そこからは、コーチングに切り替えて話しを聴いていきました。
「どんな未来を描いているのか? どうなりたいのか?」
「未来の自分は、どんな風に過ごしているか? どんな風に周りの人と関わっているか?」
「そんな未来の自分を思い浮かべると、どんな気持ちか?」
「その未来の自分から、今の自分を見ると、何に気がつくか? やりたいこと・やめたいことはあるか?」
などなどと質問していきました。
そして、個別具体的なこと、家での過ごし方や、職場での過ごし方、あり方について、質問していきながら、
何をやっていくかを明確にして、セッション終了となりました。
特殊な形でのご依頼のため、依頼主が背後で聴いている状態。
(もちろん、本人の了解を得て)
終了後、
「感動的なセッションでした。涙が止まりませんでした」
とのお言葉をちょうだいしました。
たまに、小学生のセッションなどでは、お母さんが隣にいて、
一緒に涙を流したりすることもありますが、
最近は、そういう機会もなかったので、自分のセッションを客観的に見ることもなくなっていましたが、
久しぶりに、自分を客観的に見つめることもできたセッションとなりました。
何にしても、「親と繋がる・親を許す」ということ。
人は誰もが、「インナーマザー」を自分の中に持っている、と言われますが、
より自分らしく生きていくためには、本当に大切なことですね。
一人でも多くの方が、親を許し、親とつながり、自分とひとつになり、自分とより深くつながり、
ますます豊かな日々を過ごされることを、心から願っています。
セッション、ご希望あれば、承ります。
お気軽に、お問合せください。
office.imacoco@gmail.com