子どもの心、「非認知能力」を育てるには、「あそび」が大事!
そんな当たり前のことが、わかりやすく書かれていて、
また、「どんなあそびがいいの?」と迷ってしまう方には、
いろんなあそびがわかりやすく紹介されている本です。
子どもが夢中になって、自発的に、主体的に始めたあそびを心ゆくまで楽しめる環境を整えてあげること。
合わせて、子どもの興味関心を引くような環境を、親は整えてあげること。
この辺りが大事なことだと改めて感じています。
ますます豊かなあそびを通じて、子どもの心が育っていく、
そんな環境を、整えてあげましょう!
そして、大人も夢中になって遊ぶ時間をぜひ、持ちましょう!
【動画はこちら】
https://www.youtube.com/watch?v=v4BQbpvV_cU&t=12s
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『0歳~5歳児のあと伸びする力を高める 非認知能力を育てるあそびのレシピ』
大豆生田啓友 大豆生田千夏
非認知能力をとは、「社会情動的スキル」とも呼ばれる、数値化しにくい能力のこと。
1、目標の達成:忍耐力、自己抑制、目標への情熱
2、他者との協働:社交性、敬意、思いやり
3、情動の制御:自尊心、楽観性、自信
OECD(経済協力開発機構)
何かに熱中・集中して取り組む姿勢、
自分の気持ちをコントロールできること、
他者とうまくコミュニケーションできること、
自分を大事に思えること、
といった力のこと。
<どうしたら「非認知能力」が育つ!?>
第一に大切なことは、大人に愛されて、無条件に受け入れられるという経験を赤ちゃん時代から得ること。
「アタッチメント」
「不安な時に、特定の大人にしっかりとくっつくことで、確かな安心感を得て、その中で形成される情緒的な絆」のこと
親など身近な大人との基本的な信頼感を持つことが何よりも大事。
子どもはありのままの自分を温かく受け止めてくれる大人がいることで、
自分の気持ちをコントロールして、自発的に物事に取り組むようになる。
(自己抑制)
自分の気持ちに応じてくれる大人がいることが、とても大切。
非認知能力を育むために、もう一つの大事なこと。
それが「あそび」。
子どもが夢中になる時、「あそび」は豊かな「学び」となる。
夢中で遊んでいる子は、実は、「問い」を持っていたり、
「探求」したりといった「学び」を実践している。
これが「アクティブ・ラーニング」。
主体的に、自分でやろうとしてできたと感じる達成感(成功体験)から得られることがより良い学びとなる。
いたずらも探索活動。
「幸福学」前野隆司先生
「幸せの4つの因子」
1、「やってみよう!」因子:自己実現、自分が社会の役に立っている感
2、「ありがとう!」因子:愛されている実感、人に感謝し親切にしたいという思い
3「なんとかなる!」因子:楽観的、気持ちの切り替えができる
4、「あなたらしく!」因子:他者と自分を比べない、自分自身のことを知り自分を持っている
<非認知能力を育てる特に大切なポイント>
1、親子のスキンシップや甘えなどを通して、心の安全基地を作る。
2、子どもの個性(その子らしさ)や主体性(自己決定)を大切にする。
3、子どもの頑張っている姿を褒め、小さな成功体験を大切にするなど、自己調整力を育てる。
4、多様なあそび体験を通して、好奇心を持ったり、夢中になる経験をする。
5、外遊びを通して、多様にからだを動かしたり、自然に触れたりする経験をする。
6、絵本の読み聞かせを通して、コミュニケーションや言葉への興味を大切にする。
【あそびのレシピ】
①からだを動かして遊ぼう
1、「出したり、入れたり」するあそび
2、「運ぶ」あそび
3、「のぼったり、おりたり」するあそび
4、屋外でからだを動かすあそび
②自然と遊ぼう
1、散歩の楽しみ方
2、植物であそぶ
3、生き物と触れ合う
4、水であそぶ
5、空を眺める
③「作る」あそび
1、何でも「わたしの作品」に!
2、お絵かきしよう
3、廃材を利用しよう
4、日用品を利用しよう
5、自然のものを使おう
④「なりきって」あそぶ
1、お出かけごっこ
2、おうちごっこ
3、おままごと
⑤絵本を楽しもう
1、絵本でつくる親子の時間
2、絵本から広がる世界
⑥大人と一緒のあそび
1、赤ちゃんとあそぼう
2、「ふれあう」あそび
3、「まねっこ」あそび
4、「お手伝い」をあそびに
5、おじいちゃん、おばあちゃんとあそぶ
6、街を見に行こう!
7、季節の行事を楽しもう
【あそびを豊かにする脇役】
①ダンボール
②バケツ
③ビニール袋
④ひも・毛糸
⑤布