不登校について考える2冊をご紹介します。
動画はこちらから。
https://www.youtube.com/watch?v=dXPCyhOPu7Q
コンプリメント=承認の関わりによって、子供に自信の水を注ぎ込んであげることの大切さ。
そして、その上で、居場所があること。
役割があること。
自分には居場所があると思えること。
自分は信頼されていると感じられること。
自分は役に立っていると思えること。
これらが大事なポイントになり、子どもは安心して、一歩を踏み出すことができるようになるということ。
そのことを、改めて感じた本でした。
動画でも最後に紹介した【勇気付け】
1、感謝を伝える
2、良いところを伝える
3、失敗を許容する
4、聞き役に徹する
5、変化・成長を伝える
この関わりを大切に。
【勇気くじき】をやめていくこと。
1、ダメ出し
2、高過ぎるゴール設定
3、他人との比較
4、減点主義での評価
5、失敗を批判
6、一方的な決めつけ
これらをとにかく排除して。
そして、
1、まずは自分に対しての勇気くじきを止めること
2、そして、自分を勇気付け
3、その上で、他人を、子供を勇気づけること
これらを大切に、ますます豊かな関係性を育み、
子どもたちが未来に、自信を持って、あるいは不安があっても一歩を踏み出せるように、
関わっていきましょう!
午後も素敵な時間を!
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『コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決する』森田直樹
コンプリメント:①賛辞・褒め言葉・称賛 ②敬意を表す行動 ③感謝の気持ち・挨拶
子育てとは、子どもの心を自信の水で満たしてあげること。
子どもにかけるコンプリメントの一言一言が、子どもの自信の水の一滴一滴となる。
それがわかっていながら、「お母さん嬉しい」の、その一言が口から出ない。
泣き叫ぶ幼い我が子に、「あなたが私のところに生まれてきてくれて、お母さん嬉しい」と言いたい。
自信の水を入れてあげたい。
「お母さん嬉しい」と声をかけられた記憶がないと、言葉が出てこない。
喉のところで止まってしまう。
紙に書いて何度も読む練習をした。
そして、心を込めて読んでみた。
私の口から、「お母さん嬉しい」と声が出た。
子どもの目を見つめて、「お母さん嬉しい」と言えた。
その時の子どもの笑顔を一生忘れることはできない。
子どもは、一瞬戸惑い、そしてゆっくりと口元が緩んだ。
「お母さん嬉しい」と言いながら、ハグすることができた。
この子が子育てをする時は、「お母さん嬉しい」がすんなりと口から出てくるだろう。
子どもに自信の水を入れてあげられる家庭をつくっていける。
やっと母親になれそうだ。
(コンプリメントトレーニング中の幼稚園児のお母さんからの相談メールの一部)
親から注がれる自信の水が、子どもの心の栄養。
自信の水は、子どもの活動のエネルギーであり、順当な成長を育む。
自信の水は、子どもの持つ「良さ」を、「…の力がある」と「…お母さん嬉しい」の2つの言葉を使って子どもに気づかせることでつくられる。
この「良さ」を気づかせることを「コンプリメント」と言う。
「…の力がある」は親からの承認、「…お母さん嬉しい」は親の愛情。
子育ては親の役目。
子育てを他人に任せることはできない。
身体症状が出ていれば、育て直しをする。
嘆き悲しむ前に、まずコンプリメントで自信の水を入れる。
親の力で子どもの心に自信の水を満たせば、順当な成長へと導ける。
幼児でなくても子育てはできる。
育てた時間だけ、育て直しをする。
子どもの人生から見れば僅かな時間。
子どもの心を自信の水で満たせば、何歳からでも育て直しはできる。
自信の水を入れないで、親が背中を押すばかりでは、順当な成長はできない。
「過干渉や過保護」のように、親が子どもにとって「良し」と思っていることが、子どもの自信の水を減らしていることもある。
子どもを支える柱となるのは、子ども自身が「私のここはすごい」とか「良い」と思えるものもある。
それをコンプリメントすれば、事実を認められたと納得し、自分を支える柱とすることができる。
・「走るのが速い」「英語力がある」などの、具体的に何かができるという能力。
・「乗り越える力」「続ける力」などの、具体的にしていること。
・「笑顔が素敵」などの魅力。
・「親にとっては掛け替えのない存在」「人から愛されている」などの、「存在」に対するコンプリメント
子どもに笑顔が出るコンプリメントをする。
少しでも笑顔が出るなら、子どもは「事実を認められた」と納得している証拠。
「〇〇は、ママの宝物だよ。ママのところに生まれてきてくれてありがとう。ママ嬉しい」
「〇〇は、この世に必要とされて生まれてきたのだよ」
「〇〇は、人様の役に立つ子どもになるように、神様仏様から、お母さんに渡された子どもだよ」
「〇〇が生まれた時は、ママもパパも大喜びしたよ。今でも同じ気持ちだよ」
このように、子どもの存在をコンプリメントしていく。
人の様のために生きることのできる人に育ってほしい、神仏からこの世に命をいただいた、この世に果たす役割があるなどのことを、繰り返し伝えていく。
子どもはこの世に必要とされて生まれてきた。
そのことをしっかりと繰り返し伝える。
道徳心のインプットも大事。
<会津藩・什の掟>
1、嘘を言うことはなりませぬ
2、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ
3、弱いものをいじめてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです
コンプリメントで、親の思うように子どもを動かすことはできない。
心のコップを大きく育てるには、3年かかる。
未来の可能性の種まきをする。
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『不登校・ひきこもりの9割は治せる』杉浦孝宣
1、規則正しい生活
2、自律して自信をつける
3、社会貢献をする
<ひきこもりになるタイミングは人生で4度ある>
1、中1ギャップ
2、高1クライシス
3、高校卒業直後
4、就活での失敗
<子どもに対する親のあり方・関わり方>
ひきこもりは、日々の接し方の積み重ねで起きる
1、親が本気で向き合う
2、無条件の愛情で接する
3、親の学歴信仰を疑う
4、甘い対応はしない
5、親は友達でも兄弟でもない
6、鉄は熱いうちに打て
毎日通わなければならない場所があることが重要。
<ひきこもり危険度チェックテスト>
【親の態度】
1、過干渉
2、高学歴・高収入
3、親の学歴コンプレックス
4、父親が放任しすぎる、子育てに関わらない
5、DV(家庭内暴力)がある
6、手作りの食事を用意しない
7、金銭的にルーズ、すぐに物を買い与える、お小遣いを与えてしまう
【子どもの様子】
1、お風呂に入っていない
2、歯磨きをしていない
3、昼夜逆転している
4、髪が伸びきっている
5、服装など外見を気にしていない
6、暗いところが好き、カーテンを閉めっぱなし
7、周りの目を気にしない
8、同年代と話せない
9、部屋の掃除をしない
10、学校の担任との関係性が悪い
【親子関係】
1、家族で「おはよう」などの挨拶をしていない
2、親子で会話をしていない
3、食事を家族で一緒に食べていない(特に朝食)
4、朝、親が子供を起こせない(起こすと暴力を振るわれるため)
ひきこもりには高校生インターンスタッフによる訪問。
信頼関係とは、双方が互いに認め合い、手を差し伸べ合える関係。
上っ面だけの言葉と、一方的な会話のドッジボールしかしてないのにも関わらず、コミュニケーションをとっていると勘違いしている教師があまりにも多すぎる。
そういうコミュニケーション では、残念ながら信頼関係は築けない。
NPO法人「日の出太陽の家」
「不登校は精神疾患ではない」
『高校中退』
子どもがお母さんのお腹にいる時から、コンプリメントをかけてあげる。
「お母さん嬉しい」「生まれるのを待っているよ」とコンプリメントする。
子どもはお腹の中で、コンプリメントを聞いている。