今日のメンタルトレーニングのテーマは、
「自分のポテンシャルを最大限引き出すためのメンタル・トレーニング
〜限界を突破するマインドをつくる!〜」
です。
それに合わせて、「さてと何をしようかな?」と思った時に、読み返したのが本書。
動画でも解説しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ofBOOJIYpTY
人には、「現状維持メカニズム」=「ホメオスタシス」が働く、なんて言われていますが、
それが苫米地さんの言う「コンフォートゾーン」です。
うまく行きそうになった時に、「どうせ自分はダメなやつ」と思っていると、
途中で、うまくいかないような選択を、自ら選んでしまう。
「自分はお金がない」と思い込んでいる人が、宝くじに当たっても、
結局、お金を浪費してしまって、「やっぱり自分にはお金がない」と思ってしまう。
それが、コンフォートゾーンの働きです。
それを変えるためには、「現状の理想」をはるかに超える目標を設定し、
あたかも、それが現実かのように錯覚させることで、「認知的不協和」を起こすこと。
「認知的不協和」を起こし続ける人生こそ、
本当の意味で、豊かな人生である、と、本書では語られていると感じました。
もちろん、しっかりと、成し遂げたこと、日々の成果に対して、丸をつけていくことも大事。
一方で、常に高みを目指し続けること。
常に、理想を追い求め続けること。
一生涯、成長し続ける覚悟が問われている、ということですね。
「人は幸せになるために生まれてきた」
「人は魂を磨くために生まれてきた」
そんな風に思っていますが、
「どんな時でも幸せを感じられる心を持てるようになるために生まれてきた」
と思っています。
常に、今ある命への感謝を忘れず、
未来への高い目標を持ち、現状を突破し続け、成長し続け、
どんどん、自己革新を起こし続ける人生を。
今日から、今から、改めて、過ごしていきましょう!
人は変われる。
いつからでも。
そう信じています。
今日も、豊かな1日を、お過ごしください。
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『コンフォートゾーンの作り方』苫米地英人
結果が想定よりも高すぎるときも、不安や緊張が生じ、自己抑制メカニズムが働く。
例えば、コンフォートゾーンが年収500万円の人が、何かの拍子に年収1000万円になった時、無意識的に仕事でミスを出し、年収500万円に戻ろうとする。
人は、自分が緊張や不安を感じることなく自然に行動できる範囲=コンフォートゾーンの中に収まるように、無意識のレベルで自己抑制機能を働かせているということ。
コンフォートゾーンに制約されている限り、あなたはその範囲の中でしか、能力を発揮することができないということ。
<ルー・タイス・プログラムの特徴>
・ゴールの設定がすべて
・フォールの世界をリアルに感じることができるようになると、ゴールの世界が現実になる。
この時、アファメーションを、ゴール世界の臨場感をあげる道具として使う。
ゲシュタルトとは、人間の精神の全体性を持ったまとまるのある構図、つまり、統合的な人格のこと。
人間は潜在的には、複数のゲシュタルトを持つことができる。
ただし、臨場感を持つ、ホメオスタシスを維持できるゲシュタルトは同時に1つだけ。
ゲシュタルトは、より臨場感が高い方が選ばれる。
ゴールの世界(例:年収1億円)のゲシュタルトの臨場感が強ければ、ゴールは達成される!
ゴールの世界のゲシュタルトには、ゴールのために何をすれば良いのかがわかっている。
そこで、ゴールの世界の臨場感をあげることができれば、ゴールのゲシュタルトが選ばれ、自然にゴールを達成することができる。
脳は手抜き器官。
脳は実は、そのままでは大した情報処理能力を持っていない。
しかし、脳は大した働きを持っているように見せかけるのが上手。
脳は、人間に昨日見たものを今日も見たという気にさせる。
つまり、脳は「俺はすごいんだ」と思わせるのがうまい!
脳がフル回転すれば、その瞬間に餓死するほどのエネルギーを消費してしまい、脳そのものに深刻なダメージとして跳ね返ってくる。
だから、脳は手抜きしている。
今の自分のコンフォートゾーンの外側にゴールを設定し、そのゴールに自分自身で責任を持って臨み、それをリアリティとして自分のものにしていいく。
すると、ゴールを達成するための情報が次々に脳に飛び込んでくるようになる。
ハビット(習慣)とアティテュード(行動・態度・選択)を変えることなしに、ゴールを設定しても、何をすればいいのかわからずに、ゴールを諦める事になる。
ハビット:普段つい、こうしてしまう癖など
アティテュード:行動の性向・日常の無意識の選択のこと。
過去の情動記憶に細工する最高の方法は、未来に対する働きかけ。
認知的不協和:人が認知している自分の内側の現実と、外側の現実に矛盾が生じたときに、その不協和を解決しようとする心理状態。
目の前の机の上に財布があるのに「財布がない!」と慌てる光景。
「大変だ! 財布がない!」と思ってしまうから、それが現実になり、目の前の財布が見えなくなる。
財布がないという内側の現実に、外側の現実を合わせてしまうことから起こる、認知的不協和の典型例。
マインドを変えない限り、過去が決めた自分の意見や考え方は毎日コピーされ、強化されることになる。
自分のマインド形成は、自分自身で行うことが大切。
他人に委ねてはならない。
セルフイメージとは、ブリーフの集合。
セルフトークを繰り返すたびに、過去の情動や他人の意見があなたのブリーフの中に組み込まれ、それとともにコンフォートゾーンが決められていく。
したがって、私たちは、私たちのセルフトークをコントロールしなくてはならない。
そうしなければ、セルフトークによって、私たちがコントロールされることになる。
<ルー・タイスが重視する3つ>
1、ワーズ:言葉
2、ピクチャー:映像
3、エモーション:感情
セルフトークで、実際の体験を思い出すことが大事。
<セルフトークで事故を起こしやすくなる!>
例:奥さんが旦那さんの出勤時に声を掛ける
奥さん「あなたは事故を起こしやすいんだから、運転に気をつけてね」
旦那さん「そうだ、俺は事故を起こしやすい人間だ」と過去に事故を起こした時のことを思い出す。
→ ワーズ、ピクチャー、エモーションで事故を起こす臨場感が高まり、次の事故につながる。
<セルフイメージを高めるには?>
今の自分よりもはるかに高いゴールの世界の自分に、強いリアリティを持たせることによって、マインドにある自分自身の基準を引き上げていくことが重要。
①マインドを変える
②コンフォートゾーンを広げ、高める
【そのための方法】
1、アファメーション、セルフトークのコントロール
2、ビジュアライゼーションでイメージを心の中で描く
<ドリームキラーの話を聞いてはいけない!>
他人の言葉に耳を貸すことなく、自分が望む未来に焦点を合わせてセルフトークをコントロールすることが、高い効果を生む。
<セルフトークの4ステップ>
1、諦め:「無理だ」「できるわけがない」
2、目的論的:「〇〇するべきだ」「〇〇であったらいいなぁ」
3、誓い:「もうこんなことはやめよう」「こんな状態から抜け出そう」
4、新しいイメージについてのセルフトーク:「次はこうする」「明日はこうありたい」
第一から第三の段階を経て、第四段階に到達し、自分が望む未来を実現できる。
<アウェイをホームにする方法>
1、アファメーションとセルフトークのコントロール
2、ビジュアライゼーションでコンフォートゾーンを広げる
→ 自分の基準が高ま理、あなたにとって全てが「やってみたい」事柄になる!
高いゴールを設定すれば、現状との差が大きくなるので、大きなエネルギーが生まれる!
例えば、現状で年収500万円の人が、年収1億円の生活をゴールにしているとする。
そのゴールをリアルに感じるというのは、「実際私はすでに年収1億円の生活をしています」という自分の世界観をつくること。
ゴールはすでに達成していると思いなさい!
今、年収500万円の人が、私はすでに1億円稼いでいると感じないといけないということ。
現状のゲシュタルトを壊すためには、すでに私はニンジンを食べているのだけれども、それは現状ではないというリアリティをつくることが重要。
そうすると、ゴールを達成するために何をすればいいかが見え、そのための行動を無意識のレベルで選択するようになる。
今の延長線上にある「理想的な現状」をゴールに設定すると、ゴールに自分を引っ張り上げるテンションがなくなる!
脳は、ゴールを現状のコンフォートゾーンの外側に設定すれば、ホメオスタシスの力で、創造性が発揮され、それまで見えなかった方法でゴールを達成する。
現状の外にゴールをつくる。
ゴールは高ければ高いほどいい。
だから、不安感などが生じても、決してゴールを下げないこと。
<ルー・タイス・プリンシプルの方程式>
I × V = R:イメージ × 臨場感 = リアリティ
<新しいコンフォートゾーンをリアルにする>
ゴールの世界のイメージと情動を自分の中で何度も繰り返す
→ 未来の記憶が無意識の中に刻まれる
→ 「望みが叶って嬉しい」という将来の感覚が心と身体には染み込んでいく
うまくいかないときは、過去に経験した成功体験を思い出し、その時生じた情動を引き出して、その情動を味わいながら、未来のイメージを心に描くことが効果的。
自己充足的予言=朝、「今日はいい日になるぞ」と思うと、必ずいい日になること。
「今日はいい日になるぞ」と思うことで、悪いことに対するスコトーマ(盲点)が生まれて、悪い出来事が見えなくなるから。
悪い出来事が見えないから、必ずいい日になる。
ビジネスでも同じこと。
「私は年収1億円の人間だ」と思うと、1億円の稼ぎ方しか見えなくなる。
実際は、年収500万円であっても、500万円の稼ぎ方は見えなくなるため、年収1億円を達成するために必要のあることしか見えなくなる。
それがまさに、心が現実をつくる、ということ。
最初に心が変化すると、そこにコンフォートゾーンが生まれ、有用なことからスコトーマが外れて、無用なことにはスコトーマが生じる。
そうすると、無意識の行動が心の変化に合致するように現実を導かざるを得ないようになる。
未来志向でゴールを設定し、アファメーションを書き、ビジュアライゼーションを行うことは、マインドの内側に、有意義で継続的な変化を生み出す。
<ゴールが先。方法は後の目標達成法>
ゴールを先に設定すれば、今は達成の仕方がわからなくても、そのゴールをリアルにしていくことにより、何をどうすれば、目標を達成できるのかが見えてくる。
もし、あなたに「ねばならない」ものがあるとしたら、それはあなたが自分のコンフォートゾーンから外れているから。
「ねばならない」は、あなたをゴールから離れたところに追いやる。
「ねばならない」ことは、一切しないことが大切。
あなたは「したいこと」だけをするべき。
ただし、自己責任で。
「ねばならない」で動けば、あなたは、無意識に、「自分には選択の余地がない」というメッセージが刷り込まれてしまう。
無意識への刷り込みは、重いダメージとして、あなたに影響を与える。
<2種類のモチベーション>
1、建設的動機:外部から与えられるものではなく、自発的に起こるモチベーション
2、強制的動機:恐怖によってもたらされるモチベーション
人間は、行動を制限されたり禁止されたりして、不本意な行動を取るときは、高いパフォーマンスを上げることができない!
セルフエスティームとは、自分のポジションに対する自己評価
エフィカシーとは、自分の能力に対する自己評価
謙虚な言動をするたびに、あなたは自分を「大したことのない人間だ」と記憶し、本来の自分よりも低いセルフイメージを作ってしまう。
例えば、有名な経営者とある機会に知り合ったとする。
あなたが自分を大したことのない人間だと考えていれば、対等な気持ちで自信を持って話をすることはできない。
自分は価値ある人間だという強い気持ちがあれば、どんなに格上とされる相手に対しても、あなたは話したいことを率直に話すことができる。
あなたが自分の価値を認め、自分が優れていると自信を持っていれば、人は自然にあなたの考えについてくる。
これは、科学的にも証明されていること。
セルフエスティームとエフィカシーを高めるには、自分に対してネガティブな評価をしないことが第一。
そのために、「自分に対して24時間ネガティブな評価はしない」というルールを課して、24時間過ごすと決めればいい。
小さな成功の度に、「よくやった」「私はすごい!」と必ず自分に言葉をかけてやる。
こうしたセルフトークの積み重ねが、セルフエスティームとエフィカシーを高めていく。
逆に失敗した時は、「自分らしくない。よし、次は必ず〇〇しよう」と前向きなセルフトークをする。
<未来の記憶の臨場感を強めるイメージ法>
【ゴールを達成した時の自分を心に描く】
・身近な人たちの様子はどうか?
・どんなモノやサービスを提供しているか?
・周りの人の反応はどうか?
【さらに、その時の新しいハビット、アティテュードを思い浮かべる】
・どのような眼差しをして相手と接しているか?
・近隣の人々とどのように付き合うか?
・経済面では何を重視しているか?
・どんな価値観を大事にしているか?
<アファメーションのつくり方>
1、一人称であること:主語を「私」にする
2、肯定的に書く:「こうなりたいもの」「欲しいもの」についてのみ書く
「こうなりたくない」「欲しくないもの」については書かない
3、現在進行形で書く:「今まさに〇〇している」「今起こっている」などのように書く
4、「達成している」という内容にする
「私は〇〇を持っている」「私は〇〇だ」「私は〇〇をする」などの言い回しを使って、すでに達成しているという内容にする。
「私は〇〇することができる」「私は〇〇したい」「私は〇〇しなければならない」という表現は使ってはならない。
5、決して比較をしない:自分自身の変化と成長のみをしっかりと思い描く。
6、一行動を表す言葉を使う:打ち解け、くつろいだ態度で、それを成し遂げている自分自身の行動を表現する言葉を使い、その様子を書く
7、感情を表す言葉を使う:ゴールを達成した時の感動を正確に呼び覚ます言葉を使って書く
8、記述の精度を高める:言葉の中に不要な曖昧性がないかをよく検討し、書き改める
9、バランスをとる:ゴールの中に、あなたの人生における様々な分野を調和よく組み合わせる。
家庭、余暇、社会(地域)、精神性、教育、ビジネス、健康、キャリア、財産など
それぞれのアファメーションが互いに矛盾しないようにする
10、リアルなものにする:アファメーションの中に、ゴールを達成した自分自身が見えるくらい、リアルな記述にする
11、秘密にする:個人的なアファメーションは、誰かと共有する必要はない
ルールに基づいて書き上げたアファメーションを、毎日少なくとも2回、声を出して読む。
最も効果的な時間帯は、夜の就寝前と朝目が覚めた直後。
まず、アファメーションを読み、目を閉じる。
次にアファメーションに書かれたイメージを思い浮かべる。
それが実現した時の嬉しさや充実感などの感覚を引き出す。
実際に感じるであろうワクワクした感情をじっくり味わう。
このプロセスを、一つ一つのアファメーションに対して、1回ずつ行っていく。
ゴールが近づくと、やる気が薄れてくるもの。
<幸福のバランスとは>
1、基礎的な(本能を満たすための)幸福
完全に満たされることのない激しく即物的な幸福。食欲や性浴など。
この幸福を求めようとすると、「強迫観念」に襲われる。
2、競争からもたらされる幸福
他者より優れたものをより多く所有したり、他者より優位に立つことで得られる幸福。
他者を追い落とすことで得られる幸福。
独善的な幸福。
3、奉仕することで得られる幸福
他社の幸福や成功から得られる幸福
4、至福の境地
完璧かつ究極、及び、正義、真実、愛など人間のレベルでは得ることができないと考えあられている幸福。
幸福は、人生のあらゆる側面にバランスが取れたゴールでもたらされる
<バランスホイール>
変化させたいと思っていることを記入する
(例)
個人的な事柄
家族
健康
精神的な健康
社会性
キャリア
老後
結婚
教育
コミュニティ・サービス
お金
時間
人生のいろいろな方向性に対して、満遍なくゴールを設定するということ。
バランスの取れたゴールである方が、無意識を活性化し、全ての分野で成果をあげる方法が見つかるように機能する。
同時に8つのゴールを設定し、8つのアファメーションを別々に唱えてもいい。
未来しかコントロールできない!
人間がただ1つ自在にコントロールできるものは、未来だけ。
過去をコントロールすることはできないし、現状は、考え方次第でコントロール可能だが、結局それは、現状を維持することにつながる。
「昨日までの夢は、今日の必需品になる」
成長とともに、新たな夢を描けばいい。
ゴールに向かって前進し、ゴールに近づいていると実感するならば、さらにその先にあるゴールを探すことが必要。
そして、設定したゴールの先にある新しいゴールを見つけたら、その時はゴールを更新する。
新しいゴールに合わせて、コンフォートゾーンをもっと広げていく。
そうすると、さらにその先に、もっと新しいゴールが出てくる。
自分のゴールをさらにその先に設定することがとても大切。