【事例5】好き嫌いをなくしたい
5歳になる次男。
特に野菜嫌いがひどい。
人の好き嫌いも激しく、お友達を泣かせてしまうことも度々。
2歳上の長男は温厚でおとなしい。
栄養素などの知識のない子供であっても、
自分の身体が欲している食べ物は、
本能的にわかるようにできている。
あるアメリカの哲学者が、テーブルの上に様々な食べ物を置き、
数日間、子供達が自由に食べられるようにしたところ、
どの子も自然にバランスのとれた食物を選んで食べた。
あまり神経質にならずに、お子さんがこの先ずっと、自主性を持って、
身体に合った食物を選んで行けるように、しっかりと指導していきたいもの。
まず、子供は、親の思いや行動をそのままに再現するものであるということをよく覚えておく。
まず、親が日頃、どのような気持ちで食べ物に接しているのかを見直してみる。
日本人が大切にしてきた「もったいない」の精神を子供達にしっかり伝えていく。
そのために子供達に食前、目の前に並ぶ食べ物が
どのようにして我が家のテーブルまで運ばれてきたのかを教えたり、
家族一緒に、野菜やお米の作り手に感謝してから食べることを習慣にする。
食前・食後にしっかりと、命に感謝の挨拶を唱える、など。
言葉は生きている。
こうした挨拶を毎日続ける中で、いつしか、
「自分は多くの恵みの中に生かされている」と気づき、
自然と食物に対して「有り難い」という気持ちが育っていく。
また、食事時間をきちんと決める。
決まった時間に食事をとることを習慣にすれば、
子供は食事を楽しめるようになるはず。
自分の中に、食べ物以外でも
「好き嫌い」の気持ちに通じるものがなかったかを振り返る。
子供の好き嫌い、長男と次男の比較をやめる。
兄弟といえども、違いはあって当たり前。
親として、その違いを認め、受け入れてあげるのが、
個性を尊重し、伸ばしていくことになる。
お子さんの短所ではなく、長所を見て、たくさん褒めてあげる。
親は子育てによって初めて気づくことがたくさんある。
子供は、親の至らない点や課題を教えてくれる有り難い存在。
親が成長するチャンスと捉えて、できることから一つずつ取り組んでいく。
子育てでは、父親と母親の教育方針が一致していることが何より大切。
まずは夫婦で我が家の教育方針をしっかりと決め、協力し合うこと。
その時、お子さんも見違えるように変わってくるはず。
今、ある命への感謝。
自然の恵み、作り手の力、運び手の努力、多くの人々の働きへの感謝。
生きるということは、多くの方々への支えの元に、生かされているということへの感謝。
そうした想いが、子供に通じ、子供も「食べる」ことから、
「生きる」ことを見つめ直すことができるのだなぁと思った、
今日の事例でした。
今日も生きてます。
ありがとうございます!