「おはようございます」
「おはようございます。本日はどうされましたか?」
「はい。いつも、何か、食べ過ぎてしまって、胃腸が疲れているというか、ぐっすり休めないというか、疲れが取れない感じが続いているんです」
「疲れが溜まっているんですね」
「そうなんです。その原因は、食べ過ぎにあるとは頭ではわかっているんですが、どうしても食べ過ぎてしまう。口が寂しい、心が寂しいんでしょうか?」
「口や心が寂しい感じがあるんですね。今話してみて、どんな気持ちですか?」
「はい。話してみて、ちょっと落ち着いたというか、スッキリした感じはあります」
「食べ過ぎてしまう原因って何か思い当たりますか?」
「そうですね。先の見えない不安感とか、今抱えている色々な問題とか、その重圧に押しつぶされないように耐えていること、でしょうか?」
「いろんな重荷を背負って、頑張って耐えて生きているんですね」
「そうですね。改めて、今、そう言っていただいて、『頑張ってるんだよなぁ』ってじんわり感じています」
「その気持ちを、ちょっと感じてみてもらってもいいですか?」
「はい」
(しばらく感じる)
「今は何を感じていますか?」
「ただただ、頑張って生きてるんだよなぁって思ってました。そんな頑張ってる自分の首を絞めているのは、自分自身だよなぁとも気づきました」
「自分で自分の首を絞めているんですね」
「そうですね。頑張って耐えているのに、食べ過ぎることによって、重荷をさらに負わせるようなことをしていたんですね」
「そうなんですね。これがそのまま続くと、どうなりそうですか?」
「確実に潰れますよね。少なくとも、重荷を負わせることは、早くやめたいですね」
「重荷を負わせることをやめられたら、どうなりそうですか?」
「見た目にはスリムになるかもしれませんが(笑)、軸が通るというか、芯が強くなるというか、そんな内面的な変化が起こってきそうです」
「いいですね! そんな未来の自分のイメージ、描くことはできますか?」
「はい。やってみます」
(しばらく想像してみてもらう)
「う〜ん、なんだかイマイチ集中できないですね」
「そうなんですね。何か気がかりでもありますか?」
「まぁ、少しは落ち着いたかなというのはあるんですけど、どうにもモヤモヤしている感じがあります」
「なんだかよくわからないけど、モヤモヤ、集中できない感じなんですね。評価判断しなくていいので、その感覚をただただ味わってもらってもいいですか?」
「はい」
(しばらく感じてもらう)
「今はどんな感じですか?」
「少し落ち着きました。呼吸が深くなった感じです」
「いい感じですね。では、改めてなんですが、将来、どんな風になれたら嬉しいですか?」
「そうですね。軽やかな自分、何事にも動じない、ブレない、力強い自分になりたいですね」
「そんな自分が目の前にいるのを想像してみてもらってもいいですか?」
「はい」
(しばらく想像してみてもらう)
「どんなイメージが浮かびましたか?」
「朝はガバッと元気よく飛び起きて、何事にも全力投球で、サクサクと仕事をこなし、家族との時間も笑顔で楽しんで、食事の時は笑顔で食べている人のことを見守り、自分は適量食べて味わって、幸せで心穏やかで満ち足りた自分が思い浮かびました」
「すごいですね! そんな自分が思い浮かんで、今はどんな気持ちを味わっていますか?」
「少しでもそんな自分に近づいていけたらなと思っています」
「あたかも今、そんな自分になったかのように、リアルにイメージして、味わってもらうことはできそうですか?」
「やってみます」
(しばらく味わってもらう)
「今はどんな感じですか?」
「走り回る時は走り回り、人に寄り添う時には相手に合わせ、緩急自在、変幻自在の千変万化な自分がいる感じが思い浮かびました」
「そんな自分が思い浮かんで、今はどんな気持ちですか?」
「楽しいですね! そんな風になりたいですね!」
「そんな風になれたら、日々、どんな気持ちで過ごしていると思いますか?」
「今からは想像できないような爽快感とか、軽やかさ、見えているもの、感じ取っているものも違うんだろうなぁって思います」
「いいですね! そんな理想のイメージを、もうちょっと味わってみてもらってもいいですか?」
「はい」
(味わってみてもらう)
「今はどんな感じですか?」
「だいぶ落ち着いていますね」
「いいですね。そんな理想に向けて、何か、やりたいこと、してみたいこと、やめたいこと、何か感じることはありますか?」
「そうですね。もっともっと胃腸の声を感じる時間を持ちたいですね」
「胃腸の声を感じる時間というと?」
「胃腸と対話する、胃腸の声に耳をかたむける。具体的には、目を閉じて、ただただ感じてみる。それだけで、何かが変わるんじゃないかと感じています」
「そんな時間を持ったら、どうなりそうですか?」
「食べる量が減りそうですよね。食べ過ぎなくなりそうです」
「どうやったら、できそうですか?」
「そうですね。例えば、娘の食事の時、ご飯の準備ができたら、自分も一緒に娘と食事を始めていたんですが、娘が食べ始めてから、『ちょっと胃腸とお話ししてくるね』って言って、隣のソファに座って、目を閉じて、胃腸と対話する時間を持つ、なんていうのはいいかもしれませんね」
「素敵な時間ですね。そんな時間が持てたら、どうなりそうですか?」
「そうですね。食べるか食べないかを、頭ではなくて、心で感じて決められそうです」
「頭と心と体が一致していく感覚を得られそうですね」
「そうですね。いい感じに整いそうです」
「いいですね! 他には何かやってみたいこと、やめたいこと、思い浮かびますか?」
「そうですね。もし食べるとしても、食べながら、胃腸の声に耳をかたむけるのも、いいかもしれませんね」
「食べながら。いいですね!」
「他には?」
「胃腸に意識を向けながら、というのもいいですけど、舌先の感覚、味わいを、より深く感じたいなと思いました」
「そうなんですね。何か、そう思わせる理由、みたいなのがあるんですか?」
「『一生太らない魔法の食欲鎮静術』という本があるんですが、それを以前読んで、『舌先で味わう時間を多く持つと、心は満たされる』みたいなことが書いてあったので、ふと思い出しました」
「いいですね! ぜひやってみてください」
「はい。久しぶりに、その本をざっとでいいので読んでみようと思います」
「いいですね! 是非是非!」
「他には何か感じていることはありますか?」
「そうですね。本つながりで、『心を満たせばカラダはやせる』という本があるんですが、それも合わせて、ざっとでいいので、見返してみようかなと思います」
「そうなんですね。勉強家ですね!」
「いえ。気になった本は、常にチェックしているので」
「改めて、今はどんな気持ちですか?」
「今日から改めて、リスタート、リセットして、理想の未来の軽やかな体に向けて、できることをやっていこうと思っています」
「エネルギーが充電された感じですね!」
「はい。ありがとうございます!」
「あとは何か、話したいこと、聞きたいこと、ありますか?」
「大丈夫です! ありがとうございました!」
「はい。ありがとうございました。最後に確認なんですが、今日から何をやっていくんでしたっけ?」
「そうですね。軽やかな体、ブレない自分づくりのために、食べる前に座る、胃腸との対話の時間を持つ。食べるときは味覚をもっと意識する、味わう。本を2冊、ざっとでいいので、目を通す。この3つですね」
「いいですね! ぜひ、やってみて、また報告をもらってもいいですか?」
「はい。喜んで! いい報告ができるように、楽しみながらやってみます!」
「吉報を、心待ちにしていますね!」
「はい、ありがとうございました!」
「こちらこそ! ありがとうございました!」