今月の新人研修フォローアップのテーマは、「メモ術」。
その2冊目。
デイリーの振り返りと、壮大な夢・目標(ぶっ飛んだ目標)の両輪が、
先延ばしをなくしますね!
いつも心に北極星(人生の目的)を持ちながら、
一日の初めに、今日のテーマを設定して、
今ここに心を込めて、
1日の終わりに、振り返ることを忘れず、
今日も豊かな1日を楽しみましょう!
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『先延ばしは1冊のノートでなくなる』大平信孝
<タスクの4つの分類>
1、緊急で重要な仕事
・顧客からのクレーム対応
・締め切りの近い仕事
・トラブル処理
2、緊急だけど重要じゃない仕事
・飛び込み営業の対応
・目的が不明確な会議
3、重要だけど緊急じゃない仕事
・人脈作り
・準備・計画・仕組みづくり
4、緊急でも重要でもない仕事
・ダイレクトメールを読む
・ネットサーフィン
・ダラダラ休憩
あなたにとって重要なこと(=先延ばしすると、自分の人生や仕事に重大な損失が生じること)を先送りすることこそが、先延ばし
「自分の人生で本当に実現したいことは何か?」という判断基準が、
「すぐやるべきか、後回ししてもOKか」を決めるのに不可欠な視点となり、仕事と人生の質に大きく関わってくる。
<先延ばしのメリット>
・その瞬間には、嫌な思いをせずに済む
<毎日ノートに書くことが楽しくなる工夫>
1、ぶっ飛んだ目標を作る
2、10秒でできることをノートに書いて実行する
イノベーションとは、創造的破壊。
一度ぶっ壊して、今のあなたにとってより良い方向・新パターンを作っていくことを指す。
<目標を書き出す際のポイント>
1、夢や目標の素に「ダメ出し」しない
2、欲望を思うがままに
3、楽しく無責任でいい
4、まずは、質より量を
5、悩みや課題を書き出す
なかなか行動できない。
ついつい先延ばししてしまうという人に共通していること。
それは、「ぶっ飛んだ目標設定をしていない」ということ。
ぶっ飛んだ目標がない人というのは、ゴールなしのサッカーをしているようなもの。
サッカーに目指すべき明確なゴールがあるように、
あなたの目指すべき方向がはっきり明確に決まる「ぶっ飛んだ目標」があったら、
あなたはどう変わるでしょうか?
ぶっ飛んだ目標が入るとスイッチが入る。
先延ばしを撃退するのに必要な考え方の一つ目は、「ぶっ飛んだ目標」を持つこと。
現在の延長線上にラインを引いてもブレイクスルーは決して起きない。
新しいことにチャレンジする時には、どこかの時点で、ぶっ飛ぶ必要がある。
誰でも最初は初心者・未経験者。
先延ばしを撃退するためのもう一つ大切なことは、「逆算思考」。
実現した未来から逆算する。
<「先延ばし」で悩む人の4タイプ>
1、不安先行タイプ
2、自信不足タイプ
3、「あれもこれも」タイプ
4、時間不足タイプ
これらの解決に必要な方保はたった1つ。
ぶっ飛んだ目標を立てること。
こんな目標では、いつまで経っても先延ばししてしまう。
1、他人から与えられた数値目標
2、努力しなくても達成できそうな目標
3、世間一般でいいと言われている目標
目標を思いつくままに書き出す。
まずはそこから始まる。
ひたすらたくさん紙に書くことを通じて、本当に成し遂げたいことも見えてくるようになる。
「欲望=頭の声、体の声、心の声」
1、頭の声・・・普段考えていることで、「しなければならない」という義務感
2、体の声・・・体の状態やコンディション。肩が凝っている、喉が痛いなど。
3、心の声・・・感じていること、気持ち、喜怒哀楽など。
欲望を考えるものではなく感じるもの。
この3つの声を分けて、「本当はどうしたい?」と自分に聞いてみる。
先延ばしに悩む人の大半は、「頭の声」だけに従って生きている。
・会社の指示に従わなければならない
・クビにならない程度の成果を出せばいい
・家のローンを返すのが最優先
・今更やり始めるのは遅い
・そんなことをする余裕が今はない
・周りにがっかりされるかも
・どうせ自分には無理だ
3つの声のうち、先延ばしを撃退したい場合は、「心の声」を重点的に聞いてみる。
「欲望」の先には、必ず、「他人のために何かをしたい」という「他者貢献」のビジョンがある。
実現可能かどうかよりも、情熱の熱量が大事。
夢は壮大であればあるほど、先延ばし撃退の力になる。
<目標を見出すための質問>
1、やってみたいのに、今まで我慢していたことは?
2、1ヶ月自由な時間があるとしたら、どんなことをしてみたい?
3、生活費を稼ぐために働かなくてもいいとしたら、どんなことをしたい?
4、1円ももらえなくても、やりたいことは?
5、寝食を忘れてもやりたいことは?
6、子どもの頃、夢中になったことは?
7、子どもの頃、憧れていた人はどんな人?
8、今までの人生でどんなことに時間を使った?
9、今まででどんなことに一番お金を使った?
10、どんなことが楽しかった?
11、仕事でどんなことを達成したい?
12、どんな仕事をしたい?
13、あなたが一番嫉妬を感じるのはどんな時?
14、どんな場所で働きたい?
15、給料やボーナスはいくらほしい?
16、どんな人(上司、先輩、同僚、部下)と一緒に働きたい?
17、お客様からどんな言葉をかけてもらいたい?
18、ランチはどこで、誰と、何を食べたい?
19、どんな資格を取りたい?
20、どんなことについて勉強をしたい?
21、夏休みや年末年始、ゴールデンウィークなどの長期休暇はどうしたい?
22、休日はどんな風に過ごしたい?
23、家族とはどんな会話を楽しみたい?
24、帰宅後はどんな風に過ごしたい?
25、朝、どんな気持ちで目覚めたい?
26、どんな気分で1日を終えたい?
27、どんな家に住みたい?
28、着たい洋服は?
29、貯金や資産はどれくらい欲しい?
30、行ってみたい場所は?
31、どんなことを体験したい?
32、どんな人と友人になりたい?
33、誰に直接会ってみたい?
34、買いたいものは?
35、食べたいものは?
36、3年後、どうなっていたい?
37、5年後、どうなっていたい?
38、10年後、どうなっていたい?
39、20年後、どうなっていたい?
40、死ぬ時、絶対後悔したくないことは?
やりたくないことを書くことで、本音や本心がわかることがある。
やりたいことよりも、やりたくないことの方が、人としてのあり方や生き様、生きる姿勢が鮮明に出やすいこともある。
<やりたくないこと・課題・悩みの例>
・睡眠時間を削りたくない
・満員電車での通勤にうんざり
・いつもイライラしているのが嫌
・ため息ばかりつきたくない
・無駄な付き合いの飲み会に出たくない
・クライアントさんいペコペコ頭を下げたくない
・上司におべっかを使いたくない
・人の成功にいちいち嫉妬したり、いじけたくない
・意味のない休日出勤はしたくない
・締め切りやノルマに追い込まれて深夜残業するのは嫌
・他人を蹴落としてまで出世するのはうんざり
・価値観の合わない人と一緒に働きたくない
・預金残高が気になって買いたいものが買えない
・帰宅後に家族のご機嫌取りなんてしたくない
・友達と出かけてもお金も時間も余裕がなくて楽しめない
・ダラダラスマホしか趣味がない
・英会話など習い事が長続きしない
・飲みすぎて記憶をなくす
・お菓子の食べ過ぎで後悔しまくり
・行きたい場所に行けない、やりたいことをする時間がない
・部屋がごちゃごちゃしていて落ち着かない
・不安で眠れない
・家族との時間が取れない
嫌なことややりたくないことを一通り書き出せたら、それを逆の表現に書き換えてみる。
それが、理想の状態。
その上で、もう一度、やりたいことを紙に書き出す。
脳は「言葉」だけでは動かない。
脳は「イメージ」と「言葉」で動く。
だから、目標も「言葉レベル」だけでは不十分。
<よりリアルにゴールを描く方法>
1、ストーリーにしてみる
あなたを主人公にして紆余曲折を経てハッピーエンドで終わる映画を作る。
(1)始め:今のあなたの悩みや課題、現状を言語化する
(2)中:あなたが変化する「きっかけ」になる出来事
(3)終わり:目標を達成して味わっていること。ハッピーエンドを具体化する。
2、あなたの願望を絵や写真のコラージュ、動画にしてみる
ゴールイメージは、絵や写真が加わるとさらにリアルなものになる。
ぶっ飛んだ目標を目的にしては行けない。
目標は手段に過ぎない。
目標とは、目的を達成するためのステップ、あるいはプロセス。
目標を立てた後に、
・その目標を達成することで、あなたはどんな未来を手にしたいのか?
・なぜ、その目標を達成したいのか?
を考える。
<目的の例>
・親孝行したい
・スポンサーを獲得して経済的に自立したい
・注目されたい
・応援してくれた人に恩返ししたい
・競技人口を増やしたい
・自己ベストを更新したい
目的とは、価値観に根ざしたもの。
価値観とは、あなたなりの判断基準や行動の指針。
あなたが大事にしていることを知ることで、目的は明確になり、目標はさらにブラッシュアップできる。
<人間の3つの価値観>
1、人との繋がり
・お客様から「ありがとう」と言われる
・チームのみんなでやり遂げる
・上司から認められる
・同僚や部下から一目置かれる
・ご縁が広がる
・笑顔が広がる
2、達成感
・目標数値達成
・商談成立
・新記録達成
・資格取得
・企画通過
・昇給・昇進・昇級
3、技術の追究
・独創性・オリジナリティ
・スキルアップ、技を磨く
・徹底的な探求・極める
・技術開発、研究、改善
<ぶっ飛んだ目標 6つの分類>
1、仕事・社会貢献
・発明して特許を取る
・非営利団体を立ち上げる
・社長になる
2、お金・モノ
・ポルシェに乗る
・年収3000万円、資産1億円
・乗りたいときに躊躇せずにタクシーに乗れる
3、時間
・週に2回は家族と夕食をとる
・毎日1時間は、自分の趣味に没頭する
・毎朝5時に起きて勉強&ランニング
4、人間関係
・異業種交流会を主催する
・エーゲ海クルーズに親子一緒に行く
・理想の人と結婚する
5、心身の健康
・ピラティスを始める
・毎朝15分マインドフルネス瞑想を実践
・20歳の時の体型&体重になる
6、学び・趣味
・フルマラソンに参加する
・将棋で初段に挑戦する
・英検1級をとる
目標が仕事だけ、プライベートだけ、などと偏らないために分類する。
大事なのは、今までの「過去」がどうだったかではなく、これからの「未来」に向けてどうしていきたいか。
まずは目標の数が明らかに足りないところについて、あなたの「やりたいこと、欲しいもの、達成したいこと、味わいたい気分」などを思いつくままに紙に書き出す。
一生を決めるような目標だとしたら、1時間かけて見つからなくてもある意味当然。
<目標の7つのブラッシュアップ質問>
1、目標が実現したら、次はどんなことを実現してみたい?
2、その目標を実現することで、どんな価値を感じたい?
3、絶対失敗しないとしたら、どうしたい?
4、絶対成功するとしたら、どうしたい?
5、もし今日が人生最後の日だとしたら、何を後悔しそう?
そうなりたくないなら、本当はどうなっていたらいい?
6、あなたの理想の人だったら、どうしていると思う?
7、ぶっちゃけ、本当はどうしたい?
1日1ページ、考えていることや感じていることを文字化する。
それだけで、先延ばしがぐんぐん減る。
ノートは、1日1ページ、2日で見開き1ページを使う。
毎日決まった時間と場所でノートを書くことも大切。
夢を実現する人の多くは、「自分にとって大切なこと」を考える時間を、仕事を始める前に確保している。
まず、起床直後から仕事開始前までの毎朝3分、時間と場所をあらかじめ決めておく。
そして、その行動を、「自分の好きなこと」や「日常のルーティン」に関連づける。
<書く際のポイント>
1、目標が偏りすぎないように6分野に分類する
2、あなたの価値観の優先順位を確認する
3、象徴する写真を貼るか、絵を描く
<目標の例>
1、仕事・社会貢献
・2枚目の名刺を持つ
・自分の本を出版する
・日本代表になる
2、お金・モノ
・競走馬のオーナーになる
・ファーストクラスで家族旅行をする
・クルーザーを所有する
3、時間
・毎年2週間の長期休暇をとる
・年間100本の映画を見る
・会社から15分圏内の場所に住む
4、人間関係
・1年かけて家族で世界一周する
・地域のボランティアに参加する
・小学校の同窓会の幹事になる
5、心身の健康
・腹筋を6つにわる
・トライアスロンを始める
・マクロビオティックを学ぶ
6、学び・趣味
・ドイツに短期留学する
・インドで本格的なヨガを習う
・大学院でMBA取得
<行動イノベーションノートの始め方>
1、昨日1日の嬉しかったこと・感謝したいこと・よかったことを3つ、左上に書く
2、3つ書いてみて、改めて気づいたこと・感じたことを右上に書く
3、目標ページを10秒眺める
4、「今日1日、目標実現のために本当はどうしたい?」と自問し、何がしたいかを思いつくままに左下に書く
今日何がしたいかを確認できたら、今日の「勝手にマイベスト3」を妄想してみるのもおすすめ。
・今日、あなたがやりたいと書き出したことを全て実行できたとしたら、1日の終わりをどんな気持ちで迎えているだろう?
・今日が過去最高の1日だとしたら、どんな1日になるだろう?
5、各やりたいことに対して10秒アクションを右下に書く
6、随時、10秒アクション、またはやりたいことが完了したら赤ペンなどで線を引いて消していく
目標ページは、ちょっと笑顔を作って見るようにする。
人間の目の動きは、脳の働きと密接に関係している。
下を向くと思考が過去に向かったり、マイナス感情を思い出し、上を向くと、思考が未来に向かい、プラスのイメージを描きやすくなる。
今日1日の明るい展望を描くときには、上を向くことを意識する。
10秒は、あなたが思っているよりもたくさんのことができる時間。
例えば、
・職場の同僚に「ありがとう」と言う
・会話中、声を出して笑ってみる
・気づいたことを付箋に書く
・資格試験に関する本をカバンの中に入れる
・仕事に関する本を一行だけ読む
・ゆっくり深呼吸をする
・自分のデスクをサッと拭く
・パソコンのゴミ箱を空にする
・企画書のタイトルを書く
・メールの返信の一行目だけ書く
行動は、「自分が本当はやりたいこと」を実現させる小さなことでいい。
重要なことは、小さなことであっても、立てた目標に向かって進むこと。
10秒アクションでは、目標に向かった小さな一歩目を作ることが大切。
<デイリーページの書き方>
1、昨日1日で嬉しかったこと・感謝したいこと・よかったことを書く |
2、改めて、どう感じたかを書く |
3、今日1日、本当はどうしたいかを書く |
4、10秒アクションを書く |
<デイリーページの書き方例>
・〇〇さんが事務連絡以外で話しかけてきた ・会議が効果的にできた ・ゴルフレッスンが楽しかった |
・意識して話を聞き始めた効果かも!? 嬉しい! ・全員が主体的に発言してくれた ・自分の健康をケアする余裕うがあることがありがたい |
・チームで社長賞ゲット ・ゴールデンウィークの家族旅行の準備完了 ・〇〇くんのスラップ脱出をサポートする |
・絶好調の〇〇さんにうまくいっているコツを話してもらえるよう依頼する ・メールで確認 ・朝、こちらから話しかける |
<夜バージョンの習慣があれば最高>
1、今日1日で嬉しかったこと・感謝したいこと・よかったことを書く |
2、改めて、どう感じたかを書く |
3、明日の勝手にマイベスト3を妄想して書く |
4、「明日の勝手にマイベスト3」を実現するための10秒アクションを書く |
<Mさんの行動イノベーションノート>
1、自宅で夕飯を食べられた 2、同僚が美味しいお菓子を差し入れしてくれた 3、改善策を1つ提案できた |
1、オンとオフの切り替えが少しうまくなった 2、他のスタッフをも嫌る人もいるのはありがたい 3、今まで提案もせずに諦めていた。受け入れられなかったけど、気分的にスッキリした |
1、社内トレーナーになるための布石を打つ 2、気持ちを込めて朝礼の話をする 3、より丁寧に報告書を作る |
1、後輩たちをランチに誘う 2、第一声を元気よく 3、ワードを開く |
<Hさんの行動イノベーションノート>
1、地方出張にこられた 2、出張先で部長と2人で飲んで色々な話ができた 3、地方出張につなげて実家に帰れることになった |
1、出張が実は好き 2、部長との関係に悩んでいたけど、「なんとかなる」と思えた 3、いち早く実家に帰りたい! |
1、さらに部長との距離を縮めたい 2、新しい価値を生み出す企画を提案したい |
1、朝の挨拶に一言加えてみよう 2、気になるキーワードを書き出してみる |
<Tさんの行動イノベーションノート>
1、締め切りの仕事が終わった 2、砂糖入りの缶コーヒーを今日も飲まなかった 3、近所の公園をジョギングできた |
1、今回も追い込み型だったので、もっと計画的にしよう 2、ブラックコーヒーが美味しく感じられるようになってきた 3、体を動かすのが楽しいし、よく眠れている |
1、プロレベルの人事の仕事をしたい 2、ブラックコーヒーを引き続き 3、プロボノとして活動したい 4、上司に打ち合わせの予定をもらう |
1、社外勉強会のレジュメを通勤カバンに入れる 2、ランチのとき、ブラックコーヒーをテイクアウトする 3、「WEB申し込みページ」にアクセスする 4、朝、挨拶ついでに話しかける |
10秒アクションは、「パソコン上のファイルを開く」「資料を眺める」「音読する」など、行動の内容がわかる、箇条書きレベルの簡単な記入でOK。
・この10秒アクションに効果があるのか?
・他にもっといい10秒アクションがあるのでは?
などと迷う必要はない。
「完璧な10秒アクション」や「納得のいく10秒アクション」はない。
「仮決め」「仮行動」でいい。
気楽に取り組んでみる。
大切なのは、目的と手段をあべこべにしないということ。
先延ばしを撃退するには、「ぶっ飛んだ目標」に加えて、何らかの「行動」が必要。
最初の一歩が曖昧だと、行動に着手しないことが多くなる。
1週間行動が続いたら、自分に「ご褒美」をプレゼントする。
「ご褒美」はあらかじめ決めておくことが大事。
10秒アクションができなくても落ち込まない、責めすぎない。
できなかった自分を責める代わりに、
・どうすればできるだろうか?
・どうしたら毎日負担感なく忘れずに、行動イノベーションノートをかけるか?
・どんな工夫うをしたら、10秒アクションを確実に実行できるか?
を考える。
<プランを3つ考えておく>
プランA:理想的プラン
プランB:もしものプラン
プランC:もしものもしものプラン
例:1週間に参考書を30ページ進める場合
プランA:火曜日と土曜日の夜に15ページずつ(でも火曜日の夜に残業になるかも)
プランB:水~金で5ページずつ、土曜日の夜に15ページ
プランC:水~金のどこかで10ページ、土曜日の夜に15ページ、日曜日の夜に5ページ
プランを3つほど考えておく癖をつけてしまえば、予定通り進まないという状況はかなりの確率で回避できる
<先延ばしがちな人の7つの口癖>
1、「~だからできない」:条件が整わないから「行動」をやめる
2、「~だったらどうしよう」:心配だから「行動」をやめる
3、「今更~」:年齢的に無理だから「行動」をやめる
4、「もう少し学んでから~」:今は実力不足だから、「行動」をやめる
5、「難しそう」:難しそうだから「行動」をやめる
6、「他に楽しいことがあるので~」:合ってなさそうだから「行動」をやめる
7、「目標通りの結果がでなかった」:目標未達成だから「行動」をやめる
「頑張りすぎ」の人は、「最後までやらない」「ちゃんとやらない」という感覚を大事にする。
人間の脳が、視覚から得る情報の割合は、83%という研究データもあるくらい、視覚情報のインパクトは大きい。
ノートは目につくように工夫する。
<10秒アクションのリスタート法>
1、なかなか着手できない場合、あえて2つのタイムリミットを作る
(1)いつから始めるか
(2)いつまでにやるか
2、1分でも「1人になれる時間」を作る
非常階段などで1分間目を閉じるだけでも、気持ちも思考もスッキリする
3、「〇〇する」という「10秒アクション」をメモを付箋に書いてパソコンなどに貼っておく
4、資料を眺める
仕事をスタートさせる「とっかかり」を作るのがポイント
5、結果目標ではなく、行動目標にフォーカスする
行動というのは面白いもので、簡単すぎても、難しすぎても、実行しなくなる。
10秒アクションに飽きて、やっつけや惰性になると、10秒アクションが「きっかけ」「トリガー」「行動の入り口」としての着火剤にならないこともある。
そんな時は、時間を長くしてみる。
「10秒アクション」で行動のスイッチが入らなくなってきたら、「1分アクション」を追加してみる。
・1分間、本や資料を読む。
・1分間、デスク周りを片付ける
・1分間、次に会う人に聞きたいこと、確認したいことを箇条書きにしてみる
・1分間、ラジオ体操してみる
・1分間、やりたいことの手順や流れを書き出してみる
1分アクションは、10秒アクションの後に実行する。
「お父さん、いつも『後でね』っていうけど、その『後でね』っていつくるの?」
2015年秋のこと。
本を出版して、仕事にますます精を出そうという気持ちでいた時。
いつものように終わらない仕事を自宅に持ち帰り、仕事をしている時。
「お父さん、あそぼ!」と次男から誘われた。
パソコンの画面を見ながら、「後でね」と答えた私に、次男が怒ったような悲しい声で言い返してきた。
私にとって、痛烈な一言だった。
遊びたい盛りの息子たちから、「お父さん、あそぼ!」と声をかけられても、「この仕事が終わったらね、後でね」と先延ばしの返答をする癖がついていた。
「家族のためにも、クライアントさんのためにも、今は仕事に邁進するのがベストだ」と自分を納得させていた。
当時、やってもやっても仕事は終わらず、長時間労働せざるを得ない状況だった。
行動イノベーションを提唱しているのにも関わらず、本屋雑誌の原稿執筆を先延ばしし、締め切りを過ぎることが恒常化していた。
そんなとき、息子からの一言にハッとさせられた。
もう「後でね」と言うのを封印しようと決意した。
自分自身が「ぶっ飛んだ目標」を見失っていたことにも気づいた。
「家族やクライアントさんのためにと思って、必死に頑張っていた自分の人生って一体何だったのか?」
「本当はどうしたいんだろう?」
もう一度、ぶっ飛んだ目標を作り直した。
もう一度、自分としっかり向き合って自分と対話をした。
そして、「自分にしかできない仕事に全力で取り組む。そして、掛け替えのない、二度と来ない子どもたちとの時間も大事にする」と言う心の声にたどり着いた。
その結果、未来の目標に近づく仕事を最優先に取り組むようになった。
依頼の来た仕事を全ては引き受けず、断ることもできるようになった。
すると、流れが徐々に変わっていった。