今日の電話でのコーチングセッション、
クライアントさんのテーマは「怒り」でした。
 
ある特定の相手に対して、「怒り」が抑えられない。
 
数年前まではこんなことはなかったのに、
ある時期をきっかけに、「怒り」が爆発するようになってしまった、
というご相談でした。
 
 
「これは、コーチングで対応できるんだろうか?」
と思いながら、お話を伺っていくと、
30分弱で、理想の未来のイメージが思い浮かび、
ご本人も何かに気づかれたご様子。
 
その「理想のイメージ」を味わっていただくと、
声も本当に伸びやかになり、爽やかな心地よさが伝わってくるように変化していました。
 
そのイメージを味わってもらいながら、具体的な行動を決めていくと、
「自分を満たすことで、相手との適切な距離感が保てる気がする」
とクライアントさん。
 
 
 
ここまでで30分。
 
ここでセッションを終えてもよかったんですが、
さらに気になったことが2つほどあったので、
さらにお話を伺っていきました。
 
 
まず1点目。
 
「怒り」の根っこには、「期待」がある、と言われます。

「期待」とは、「願い」でもあり、「〜すべき」という思い込みでもあります。
 
その「願い」や「思い込み」が強すぎると、
その「願い」が裏切られた時に、ブチッと音を立てて、
感情の抑えが効かなくなってしまうことがあります。
 
 
そこで、クライアントさんの「願い」や「〜すべき」という理想を伺っていき、
「時には〜してしまうこともある」
「必ずしも、〜というわけではない」
といった形に、緩めてもらいました。
 
 
 
こうした「願い」や「思い込み」は、潜在意識の深いところに入っていることが多く、
それが根深く残っていると、なかなか書き換えることができません。
 
 
しかし、言葉の力はパワフルなので、
繰り返し繰り返し、声に出して自分に言い聞かせていくと、
だんだんと、「そうだよね。時には、〜してもいいよね」
「必ずしも、〜しなきゃいけないわけじゃないよね」
と思えるようになって行きます。
 
 
そんなご提案をしました。
 
 
 
 
続いて2点目。
 
椅子を2つ向き合わせてもらって、
相手に対して言いたいことをお伝えしてもらいました。
 
そして、言い終えたら、今度は相手の椅子に座ってもらって、
「自分が言った言葉を受けて、相手が言うであろう言葉」を考えてもらい、それを発言してもらいました。
 
さらに、自分の椅子に戻ってもらって、
「相手の発言を受けて感じていること」
を語っていただきました。
 
その上で、2つの椅子を両手に見る立ち位置に移動してもらって、

「第三の存在が、何か、意図を持って、この2人の関係性を作っているとしたら、どんな意図があると思いますか?」

と問いかけて、自分が今、すべきこと、学ぶべきことを考えてもらいました。
 
 
 
「なかなか、到達するまでは遠い」とは言われていましたが、
何かに気づいていただけたようで、本当に良かったです。
 
 
 
最後に、「理想のイメージ」を味わっていただき、
名前をつけて、そのイメージを日々味わうということを提案し、
セッション終了となりました。
 
 
 
 
人の本質は「愛」だと思っています。
 
しかし、忙しさや、いろんな出来事に追われることで、
気がつくと、「愛」が曇ってしまって、外に出てこなくなることがあります。
 
 
誰かに話を聞いてもらうことを通じて、自分に対する気づきが深まり、自分とのつながりが深まることで、その「愛」に気づける。
 
自分の中の「愛」に気づけたら、その「愛」を大切に、温め続けたらいい。
 
 
いつか、「愛」の花が咲き誇り、自分にも、周りにも、さらなる「愛」を配れるようになる。
 
 
 
そう信じています。
 
 
 
全ての人の心に「愛」を。
 
改めて、大切にしていきたいなと思った、セッションでした。
 
 
貴重な機会を、ありがとうございました!