かつて、どん底に落ち込んでいた時
(うつ病真っ最中、あるいは、そこから抜け出た後。たぶん、25歳~28歳くらい)

はまっていた漫画。

その後も、しばし、落ちがちになったり、人生を再確認したくなった時に、

読み返している漫画、

『絶望に効くクスリ』(通称『ぜつやく』

再読中です。

しかも、4歳の息子に読み聞かせ、しながら。(笑)



(余談ですが、今、息子が楽しく「読んで~」と言ってくる本は、

 『ぜつやく』と『テルマエロマエ』です。息子と一緒に、大人の漫画を読めるなんて、幸せです)



(もう一つ余談ですが、フローレンス駒崎弘樹さんの本を読んだ時に、
『ぜつやく』がおすすめ本に載っていた時には、ある種、感動したもんです。)



そんな『ぜつやく』の中に、こんな一節がありました。

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巨大メディアが命令する。

「どんな服を着ろ」

「どんな曲を聴け」

「どんな映画を見ろ」

「どんな夢を語れ」

そして、気づかぬうちに人は、

誰かのように言葉をしゃべり、

誰かのような人生を辿ろうとしていく。

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この一節を読んだ時に、改めて、僕自身、テレビを見なくなって6年。

テレビの弊害に思い至ったのでした。



もちろん、流行り廃りを知ることも大事。

でも、テレビで伝えられていることがいつのまにか、

自分で思ったかのように錯覚してしまう現代社会。



それに対する警鐘を、山田玲司さんは鳴らしているんだなぁと思ったのでした。



テレビを見ないからこそ、

「自分はどうしたいのか?」

「自分はどうありたいのか?」

というところに正直にいられる。



「自分は、自分の命を、どこに使いたいのか?」

「自分の魂は、何て叫んでいるのか?」

そういう叫び声に気づくことができる。



そういう側面もあるのかもしれませんね。



もちろん、「テレビを一切見ない」という選択は、失うものも大きいかもしれません。

(僕も、何かを失っているのは確実だと思っています)


でも、せめて、1日のうち、わずかな時間であっても、

テレビではなく、自分の声、身近な他人の声に耳を傾ける時間を持つことが、

確実に人生を豊かにしていくと思っています。




テレビが1日中、つきっぱなしという方は、ぜひ、

テレビを消す時間を持つことから、始めてみてください。



改めて、大切な何かに気づくことができると思います。




テレビを消して、自分と、他人と、しっかりと向き合って、素敵な夜をお過ごしください。