現代のリーダーは、オーケストラの指揮者。
各自の自主性を大切にし、持てる力を存分に発揮できるように、タクトを振る。

そんなリーダーが、増えたらいいなー。

コーチング、人の話を聞けるようになることって、
こういうリーダーを育成することにつながるんだよね。

今週末も、仙台にて、マネジメント層対象のコーチング研修。

オーケストラの指揮者型のリーダーシップを、お伝えしてきます!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アルファ型のリーダーシップには、明確な階層構造が必要。
産業化時代の仕事は、少しずつ積み上げるもので、経験が物を言った。
一方、情報化時代の仕事は経験より創造性が重要。
よって、現在、アルファ型は廃れ始め、ベータ型の組織とリーダーが求められている。

情報と即時コミュニケーションが当たり前になったことで、自分たちには自由に発言する権利があると考えている世代に、いつでも意見を主張する能力と手段が与えられた。
もはや、ビジネスは、閉じたシステムの中には存在しない。
1人のリーダーがすべての答えを出すことなどできない。
未来は、コミュニケーション、協調、話を聞き、導く力を持つ組織とリーダーのものである。

今や情報は広く行き渡るものであり、コントロールしようとしても逆効果になるどころか、失敗する。今日の組織やリーダーは、内部の社員だけでなく、外部の公衆、時には世界に対しても、できるだけオープンに対話しなければならない。

ベータ型のリーダーと社員は、コミュニティにネットワークを張り巡らしている。
自分の強みを生かし、足りないスキルがあれば補うために他人の協力を求める。
ベータ型のリーダーは、自分が特に得意としていることなどに集中する。そして、他の幹部もそれぞれの強みを生かすように促す。この場合、リーダーに必要なものは、命令ではなく、話を聞き、導く力である。

ベータ型のリーダーと組織は、オーケストラの指揮者によく似ている。指揮者の目標は、メンバーの能力を最大限引き出すとともに、各メンバーの力を一つに合わせてグループの力に変えることだ。
計画やアイデアは各方面から出され、リーダーは協調努力を促進する。道筋は一つではない。

ベータとは自分の職業分野に満足することを目指し、野心を自己認識と自己改善に向けること。
自らの能力を開発し、社会に貢献し、成果を生み出していると感じられる職業に幸福と充実感を見出すこと。社員は上に進むべきとは限らない。横に進むこともできる。

ベータ型の組織、リーダーの特徴
①社員に本来の自分ではないものになるように強制するのではなく、社員が得意なもので成功できるようにする。
②決められた計画に従うのではなく、社員が自らの要望に基づいてスキルを拡大できるようにする。
③社員が組織の共通のミッションに協調して取り組み、共に問題に向き合って解決するように促す。
④誰もが仕事に行くのを楽しみにし、社員の関心と会社の関心は同じ方向を向いている。会社は経営幹部やエリート社員のニーズや関心だけでなく、すべての社員を重視する。
⑤全員が評価されていると感じる。会社のミッションに全面的に参加し、相応の評価と報酬を受けているように思える。