お願いするから断られる。質問をすれば、お客様は答えてくれる。
お願い型から質問型に切り替えれば、営業は断られることがなくなる。

営業マンは、お客様がどのようなことに関心や興味を持っているか、
何を解決したいと思っているのかを知った上で提案する。

営業は、礼儀正しく、ざっくばらんに、自然体で挨拶すること。
そして、質問型で会話すること。そうすれば、お客様は自然に話してくれるようになる。

しっかり共感すればお客様は嬉しくなり、話はどんどん盛り上がっていく。

契約時にも、「商品の説明」をするのではなく「質問」することで「買おう」と思ってもらう。

営業で重要なのはお客様の本音を知ること。
そして、お客様の問題解決のお手伝いをすること。
「営業とは、お客様のお役に立つこと。お客様に喜ばれること」

会話の流儀「好意ー質問ー共感」まずは、好意を持つことが大事。

質問の流儀「現状ー欲求・問題課題ー解決策ー提案」
①お客様が置かれている状況や、それに対するお客様や周りの人たちの気持ちを聞く。
「今の状況はどうなのでしょう?」
「お客様はそれに対して、どのようにお考えなのですか?」
「周りの方はどう思っておられるのでしょうか?」

②その現状をどのようにしたいと思っているのか、を聞く。
「この現状をお客様はどのようにしたいと思っておられるのですか?」
「では、この現状の問題は何だと思われますか?」

③問題に対する解決策を聞く。
「それらの問題をどのように解決(しようと)されていますか?」

④提案
「私どもでもいいご提案があるのですが、聞いていただけますか?」

ポイントは、問題や課題を聞いた後に、すぐに提案を行わないこと。
いきなり提案を聞くと「売り込まれている」と感じてしまう。
しっかりと、解決策も聞いた上で、提案を行うことで、
お客様は「自分の役に立つために言ってくれている」と思ってくれる。


お客様に好意を持つためには、まずは興味・関心を持つこと。
「このお客様はどんな人なのだろうか?」
「どんな仕事をしているのだろうか?」
「どんな所に住み、どんな家族に囲まれて生活しているのだろうか?」
「どんな人生を生きてきたのだろうか?」
「今、どんなことを考えているのだろうか?」

「人は素晴らしい。
 みんな、顔形が違うように、誰一人として同じ人はおらず、それぞれに個性があり特徴がある。
 だから私は、出会った人一人ひとりに対して興味と関心を持つ。
 そして、私は、そんな個性豊かな一人ひとりを愛し、心からの好意を示そう」

好意ではなく、恐怖心を持つと、通り一遍の会話すら成り立たなくなる。


<好意を持つ3段階>
第一段階 思い込ませる = アファメーション
第二段階 屈託のない微笑み 
      メラビアンの法則 顔の表情 55% 声の質 38% 言葉の内容 7%
第三段階 温かみのある声  
温かみのある声は、お客様に和みを与え、和を作り出す。

①好意を持って、②目的を告げ、③「ところで」と言ってお客様の情報を聞かせていただく。
「どう売り込むか」「どう話を聞いてもらうか」ではなく、
「何かお役に立てないだろうか?」「何が問題なのだろうか?」
「どうすれば話を聞かせていただけるだろうか?」と考える。


いつも使える質問言葉
①なぜ? 「なぜそう思われたのですか?」「そう考えられるのはなぜですか?」
②たとえば? 「たとえばどういう事例がありますか?」「たとえばどういうことですか?」
③ということは? 「ということは、どうしたいということですか?」
         「ということは、どういうことですか?」

お客様と営業マンが話す比率は、8:2。
営業とは、お客様の話を聞かせていただくこと。

「人は自分の思った通りに動きたい」「人は、自分の思った通りにしか動かない」
だからこそ、「お願い」はしない。「質問」をする。

「ぜひお時間を取ってください」→「お時間を取っていただいては、どうですか?」
「一度会ってください」→「一度、お会いしませんか?」
「いいでしょう」→「いいと思いませんか?」