大学時代は工学部で学び、人とのコミュニケーションが苦手。
にもかかわらず、トップ営業マンとなった著者が語る、「理系思考の営業術」。

こういう工夫をしながら、日々、変化・進化して実験として営業活動をしていければ、
確実に、営業は面白いものになっていくよなぁと思える本でした。



以下、抜粋です。
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大学時代は工学部でセラミックの研究。そこでは、1日中、誰とも話さないこともあった。
口下手だったので、7年間、ダメ営業マンだった。
しかし、科学的に営業を捉えるようになり、その結果、
営業マンとして4年連続でトップを取るまでになった。



訪問恐怖症を克服させてくれた「営業レター」
自分の家を建てる際に、会社にあった「入居客の失敗例、クレーム例」を見ながら設計。
「この情報は、家を建てる前の人は知りたいだろうな」と思い、
「お役立ち情報」として編集し、見込み客90件に郵送。
3件反応があり、スムーズに契約が成立。



「何が問題でうまくいかないのか?」をデータからあぶり出す。
問題をきちんとあぶり出すことで、早い段階で解決して、調子を取り戻すことができる。
まずは、自分を客観的に分析し、何が原因なのかをリストアップしてみる。
それだけで解決方法が見えてくることもある。
営業は、運や勢いではなく、科学である。まずは、データをつけて、自分を客観視すること。



2:8の「パレートの法則」を活用してお客様をパターン分け
「すぐ話が進む2割のお客様」:「話が進まない8割のお客様」
話が進まない8割のお客様にアプローチしても、ろくな結果にならない。
話が進まないお客様に対しては、営業レターできちんとフォロー。
「定期的に役立つ情報を送ってくれる営業マン」>「1回顔を出して終わりの営業マン」



得意先を月に3回訪問 → 月に2回訪問、月に1回は営業レターにする = 時間短縮
飛び込み営業でも、話ができたお客様には営業レターでフォローする。



「エビングハウスの忘却曲線」を活用して、スケジューリング
人は24時間経つと74%を忘れる。
出会ってだいぶ経つと、「あんた誰?」となってしまう。
一度覚えたものは、最初の24時間を乗り越えれば、1ヶ月後も5%程度しか忘却しない。
「ザイアンスの法則」・・・「60分×1回」よりも「10分×6回」の方がはるかに印象に残りやすい。
接触時間よりも接触頻度を増やした方が効果は高い。
「お役立ち情報」を一度に送らず、複数回に分けて送る。

①面談当日・・・・ ハガキを書く。
②3~4日後・・・ お役立ち情報①+自己紹介文
③10~20日後・・・お役立ち情報②+挨拶文
④30日後・・・・・ お役立ち情報③+挨拶文
 (電話で見極め)
「今まで、お役立ち情報を3回ほどお送りさせていただきましたが、今後も必要でしょうか?」
⑤45~60日後・・・お役立ち情報④+挨拶文
⑥月1回のレターの送付を、半年~1年続ける。


「レスポンスレター」を活用する。
ハガキとお役立ち情報を3回送ったところで、
「◯◯に参考になる資料がありますので欲しい方はご連絡ください」と資料を請求してもらう。
その後、お役立ち情報4回目に、少し突っ込んだ内容の「レスポンスレター」を同封する。
反応率を計測して自分の営業活動の良し悪しを判断する。半年で自分の数字を見極める。
例:「レスポンスレター40通につき1件の反応」=「反応率2.5%」