新入社員時代に見つけた3冊セット。
このうち、この本が、一番、ボロボロになるまで読んだ本。

毎晩のようにお風呂で読み、1日をリセット。
いつか、このトンネルは抜けられると、信じていた本。

改めて、この本のおかげで、今の自分があること、
10年来の長かったスランプを抜けられたことに、心から感謝。


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『道は開ける』 D・カーネギー

悩みを克服する基本事項
①今日1日の区切りで生きる。
「我々にとって大切なことは、遠くにぼんやりと存在するものに目をやることではなく、手近にはっきりと存在することを実行することだ」
全知全能を傾け、今日の仕事を今日中に仕上げる。

②苦境に陥った時は次の3つを行う。
 ・状況を分析し、生じうる最悪の事態を予測する。
 ・その最悪の事態を受け入れる覚悟をする。
  失職したら、別の仕事を探せばいい。
 ・事態を少しでも好転させるように、冷静に自分の時間とエネルギーを問題解決に集中させる。

③悩みが健康に悪影響を与えていることを肝に銘じる。
ノーベル医学賞受賞のアレクシス・カレル博士
「悩みに関する戦略を知らないビジネスマンは若死にする」
患者の7割は、不安や悩みを取り除きさえすれば全快する。
 例:神経性消化不良・一部の胃潰瘍・心臓病・不眠症など

様々な悩みは、「事実の把握」→「事実の分析」→「決断・実行」の3段階で処理することで、
その多くが解決する。

情報収集は、自分のためではなく、誰か他人のためなのだと思うようにする。
自分に反論を加える準備をしているつもりになって、
自分に不利な事実のすべてを把握するように努める。
自分に不利な事実のすべてを把握するように努める。


分析の際は、紙に書き記してから分析すると作業はずっと容易になる。

一度決断を下したら、あとは実行あるのみ。その結果に対する責任や不安は捨てること。



悩みの習慣を断ち切るための6原則
①忙しい状態でいる。

「みじめな気持ちになる秘訣は、自分が幸福であるか否かについて考える暇を持つことだ」
 (ジョージ・バーナード・ショー)

②小事にこだわらない。

③不安の種になっている事柄が実際に起こる確率を調べる。

④避けられない運命は、潔く受け入れる。

「物事をあるがままの姿で受け入れよ。
 起こったことを受け入れることが、不幸な結果を克服する第一歩である」
 (ウィリアム・ジェームズ)

「あきらめを十分に用意することが、人生の旅支度をする際に何よりも重要だ」
 (ショーペンハウエル)

避けようのないものに抵抗してみたところで、避けようのないもの自体を変えることはできない。
だが、自分自身を変えることはできる。

⑤ひとつの問題に対して、どの程度まで気にかけるべきかを決め、
その限度を超えたら、その問題のことは忘れる。

「人間の不幸の大部分は、人々がものの値打ちを誤って評価してしまい、
それぞれの呼子笛に対して代金を払いすぎているところに原因がある」
 (ベンジャミン・フランクリン)

トルストイは、秘密の日記をつけ、妻に対する罵詈雑言を並べ立てた。

悩みで身を滅ぼす前に、一度立ち止まって、次の3つの問いを考えよう。
・悩んでいることは実際にどの程度重要か?
・この悩みに対して、どこまで悩み、どこで悩みを手放し、忘れるか?
・この呼子笛に対して、いくら払えばよいか?

⑥すでに起きてしまったことについて思い悩まない。
おがくずを挽こうとするな!
すでに終わったことをクヨクヨ悩むのは、おがくずを挽こうとしているようなもの。