福島大学の白石豊先生にお会いした際にオススメしていただいた本。

だいぶ時間がかかりましたが、ようやくまとめられました。



藤原先生の著書は、かつて大好きで、ほぼ全部読んでましたが、
最近は、ご無沙汰だったので、総復習+αといった内容で、
懐かしくも、新しい気づきもあり、面白かったです。



まずは、自分のキャッチコピーを考えることと、
常識を疑って、新しい発想で、いろんな物事を考えていきたいと思いました。



いろんなものがぎゅっと凝縮されていて、オススメの1冊です!

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これからの時代は、あなた自身の時給に注目すべき。なぜなら、時給こそ、あなたの仕事が1時間あたりに生み出す付加価値そのものだから。時給の差は希少性の差。

現在は、それぞれ一人一人が、自分独自の幸福論を持たないと、幸せになれない時代。こういう時代においては、教育も変わらなければいけない。
かつては、「与えられた選択肢の中に必ず成功がある」という前提があった。しかし今や、そのような時代ではない。今、求められるのは、選択肢を自分自身で仮説として立てられる人材。

今、産業界が求める人材・・・
・自分自身の仮説として、いくつかの選択肢を見つけられる人
・選択肢のどれかを試行錯誤でやってみる人
・やってみた結果を見て、選択肢を修正していける人

最初から完全な解を出そうとする必要はありません。自分が思ったことをまず言う。それに対する人の意見をよく聞いて、意見を進化させていく。この「修正主義モード」がイノベーションを生む場をつくります。

たとえば、日本の喪服は、明治期に入るまでは白だった。
Q.1、世の中には白いものがいっぱいある。白でなければいけないもの、白であってほしいものを10以上あげる。 Q.2、黒にするとヒットしそうな商品はどれか? 具体的にイメージする。

Q.消費税が上がったらどんなビジネスチャンスが生まれるか? → 例解:物々交換がより活発になる。

リクルートでは、お互いを職位ではなく、「さん」付けで呼ぶ。たったそれだけで、組織のコミュニケーションレベルが上がる。でも、これに気づいている人は、少ない。

ブレストでは、何でもいいから、人の出してきたアイディアを褒める。

コミュニケーションとは、「伝達」することではなく、「共有」すること。

Q.1、初対面の人と名刺交換する瞬間、自分のキャッチコピーを言うとしたら? 15秒で考える。
例解:教育界のさだまさし
名前に一言添えて相手をつかむ。そんなストーリーを用意する。
「喜平という名前は、時代劇なんかによく出てくるんですけど、見ていると、大体最初に出て、橋のたもとあたりでお侍さんに斬られる村人の役なんですよ」(官庁の偉い方)

失敗、挫折、病気など、マイナスモードの話は、共感の宝庫。できれば、面白おかしく語る。

独り言の応酬にならないために、「相手の世界観の中」で話す。

2人1組で相手に個人的な質問をする。2分間で、できるだけ多く、相手と自分の共通点を見つける。

経営者に限らず、新入社員でさえも、「経営者意識」を持つことが、21世紀の働き方の必須条件。
「皆、経営者主義」を実現するためのコツ
①情報を徹底的に共有する。 ②プロフィットとコストの意識を全員が持つ。

公立の学校の授業料は、児童生徒、1人1コマあたり、1000円のコストがかかっている。
(児童生徒一人あたり、年間100万円の税金が投与されていること。そして、どこの学校でも、年間1000コマ程度の授業が行われていることから算出)
30人の教室であれば、1コマ3万円。「3万円が支払われるだけの価値ある授業をする」と意識することで、それ以上の「付加価値を付けよう」という意識を持てるようになる。

正解が出るまで、100回の会議を積み重ねるのはムダ。まずは、小さく始めてしまってから、100回修正を続ける。この姿勢こそ、市場に受け入れられる商品にスピーディーにたどり着く王道。 

人望がある経営者の条件
①真摯さがあること ②仕事の出口を考えていること ③参画性を高めること