~自分はできると思い込んでいる若手を育てる3つの方法~
最近の若手社員には、次の3つの傾向が顕著に見られる。
① 自分のことは棚に上げ、会社などに対する不満を口にする。
② 自分の将来のビジョンが明確になっていない。
③ 自分を客観視できず、自己認識が乏しい。
また、若手社員には「上司や先輩など、目上の人に対する尊敬の念」「基本を尊重し大切にする心」、この2つのリスペクトが足りない。これは、親のしつけの問題である。
2003年 SMAP「世界に1つだけの花」大ヒット ⇒ 当時大学生 = オンリーワン世代
若手の問題社員を変えるには、次の3つのステップを踏む。
① ビジネスの基本を「ティーチング」で叩き込む。
・物事を2つの視点から見られるようにする。
知識やスキルといった「やり方(IQ)」と、人格や人間性といった「あり方(EQ)」
知識のなさは人格でカバーできるが、人格のなさは知識ではカバーすることはできない。
⇒ まずは人格の大切さを若手社員に教える。
・入社後数年は試されている時期であることを自覚させる。
・「怒られキャラ」は得ということを教える。⇒ 怒るという行為は愛情の裏返し
・コミュニケーションは直接取ることを教える。
⇒ メールはあくまで確認のための手段。直接会って話をするのが大原則。
・報連相を徹底させる。
② 「コーチング」で最大のアウトプットを引き出す。
コーチングが機能するのは、ティーチングによる基礎の習得が完了してから。
・「他責の社員」には、自分を客観視する機会を多く与える。
・「指示待ち社員」には、自ら考え、発言することを促す。
・「評論家タイプ」には、自分の影響力が及ぶ範囲のことにエネルギーを注ぐことを教える。
③ リーダー自身が日頃の言動を見直し、それに磨きをかける。
・日頃から肯定的・前向きな言葉遣いを心がける。
・率先してリスペクトを周囲の人に示す。
・日々、正しい行動を愚直に続ける。 = 部下に変化がなくても諦めてはいけない。
行動のキーワード
① 「start」・・・・・何か新しいことを始める
② 「stop」・・・・・悪習は断ち切る
③ 「change」・・・良くないことは変える
④ 「continue」・・・良いことは愚直に続ける
変化の源は、リーダーの日々の絶え間ない行動にある。
来週、「匠の技を伝えるためのコーチング」と題して、技能士協会の方々にお話をさせて頂くので、そのネタにと読みました。
現代の若手問題を考える上でも参考になりました。