・部下のやる気を引きすには、自分が部下の活躍を期待していることを、言葉や態度などで示す。
上司がいつも、自分の言動や仕事ぶりを注目してくれていて、しかも、「あいつはきっといい仕事をするだ ろう」と期待を込めて見ていてくれるという実感を部下が持った時、部下はやる気になる。
ある人物に対して、ある行動を期待し続けると、実際にその人物は期待に沿うような行動を取るようになる。 =「ピグマリオン効果」
期待が本人にも伝わるような働きかけが重要。
上司がすべき働きかけとは?
言葉かけ・・・機会を見つけて褒める・評価する。
「この仕事は君に任せておけば安心だ」
上司に期待されていると知った部下は、その期待に沿うように自分の力で伸びていくもの。
・部下に指示を徹底するには、各々の担当を決め、責任を明確にする。
皆で協力してやるよう命じると手を抜く。
・仕事の報酬は、過大であるよりも、やや少ない額の方が、仕事に対する満足感が得られ、やる気になる。
本人が考えていた額より少し抑え気味の報酬だと、「報酬は少なかったが、やりがいのある仕事だった」と 自分を納得させるようになり、仕事に対する満足感が得られ、やる気になる。
・部下にやる気を出させるには、全体の目標をみんなで共有した上で、一人一人の目標を定め、その目標をどうやって達成するかを一人一人に決意を述べさせる。
・業務態度の悪い部下を強制するには、責任のある地位につけ、その役割を経験させるとよい。
仕事をさぼることが多い社員を新人を中心にしたチームのリーダーに抜擢し指導させたところ、その社員は 次第にリーダーとしての責任を自覚するようになり、新人教育にも成功した。
・部下に優れたアイデアを出させるには、部下が考えた案を3度まで突き返し、部下を追い込むと効果的。
・部下に困難な任務を依頼する時は、マイナス情報を事前に伝えておく。
「これが成功すれば、君の昇進は間違いなしだ」といい話を伝えた後で、「実はこんな困難がある任務なん だが、君でなければこの仕事は頼めない」とマイナス情報も伝えつつ、部下の自尊心をくすぐるように説得 する。こうすれば、後になって心変わりして、「やめたい」と言い出す部下はいなくなる。
・部下が失敗した時は、仕事の結果そのものを評価する。部下の能力を批判すると、部下はやる気をなくす。
・部下が失敗した時は、感情的に怒ってはいけない。
正しい叱り方は、部下が同じような失敗を繰り返さないようにするためのもの。そのためには、上司は、なぜそのような失敗をしたのかということを、部下に理解させなければいけない。
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心理学を駆使した上司と部下の人間関係のテクニックの数々。
興味を持ったものから、実践してみて、よりよい人間関係のきっかけになれば。
