従業員満足度を高めるために鍵を握るのが「心の報酬」
その「心の報酬」の与え方を、シンプルにわかりやすくまとめた本です。

「しあわせサイクル」が回る会社がどんどん増えたらいいなー!

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「しあわせサイクル」を回そう!

経営者が従業員のために働きがいのある職場づくりをすると、
従業員はやりがいを感じて定着率も モチベーションもアップする。
すると、従業員が質の高い仕事を提供するので、顧客は満足する。
そして、会社は業績を伸ばし、従業員にとって働きがいのある職場づくりにもますます注力できる。
従業員満足をきっかけにこのサイクルを回すと、うまく回っていくようになる。

「しあわせサイクル」を回すためには、報酬について知る必要がある。
報酬には、「金銭的な報酬」と「心の報酬」の2種類があり、
「金銭的な報酬」だけだと「働きがい」は得られない。

「心の報酬」には次の3つがある。
1役立ち感
2成長感
3絆・連帯感

「心の報酬」1役立ち感
・感謝の気持ちや仕事の評価は、声に出して伝える。

・小さな「ありがとう探し」を習慣にする
「どうしたらこの人に『ありがとう』と言えるだろうか?」と考えながら、
従業員の働きぶりを眺める。
そして、その「ありがとう」の気持ちを、直接伝えてみる。
「ありがとう」のたった一言で、従業員は報われ、「また頑張ろう」という気持ちになる。

・役立ち感の見える化に日報を活用する
直接伝えづらいことも、日報であれば素直に書ける。
照れ臭い言葉も、正直に書いてみよう。



「心の報酬」2成長感

・上司は余計な手出し・口出しをしない
人が成長するのは、実力よりワンランク上の業務を任せた時。
初めはうまくいかないが、人間は自分がやるしかない状況に追い込まれてこそ、
知恵を絞り、成長する。

・人は与えられたポジションに合わせて変化する
何よりも必要になるのは「信頼」
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で見送って、信頼せねば、人は実らず」(山本五十六)



「心の報酬」3「絆・連帯感」

・スタートは、「上司ー部下」の信頼関係
リーダーと部下1人1人との間の絆をまずはしっかりとつくる。
これがチームワークの第一歩。

・本気で叱れば嫌われない。
本気で叱るとは、言いにくいことでもストレートにぶつける。
厳しい言葉も部下のためになる。
「この人は本当に自分のために言っているんだ」と部下に感じさせる。
→上司と部下の絆

・本気で叱るための心がけ
「もったいない」と期待感を添えて伝える。
最低7回は叱る。

心の報酬は、従業員を、働くことに喜びを感じる「わくわく社員」に変身させる。
わくわく社員は、「自分の仕事」「自分の会社」「自分の顧客」「自分と一緒に働く仲間」、
そ して、「自分」に関心を持ち、「愛」を持っている。

誰もが、自分が成長できる職場を望んでいる。
社員が少ない小さな会社ほど、成功は「人」で決まる。
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心の報酬の与え方