今、幸せな人生を、自分らしく輝いて生きるために大事なことが、だんだんとわかってきています。

たとえば、イチロー選手、石川遼選手、本田圭佑選手の、小学校6年生の時の卒業文集が、今やインターネットで読める時代です。
それを読むと、3人とも共通していることが書かれているんですね。


たとえば、イチロー選手は、
「自分はこれだけ練習しているんだから、必ずプロ野球選手になれると思う」
と書いた上で、
「そして、僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って、応援してもらうのも夢の1つです」
と書いています。


あるいは、石川遼選手は、
「マスターズ優勝が僕の夢です」
と書いた後で、
「僕の将来の夢は、プロゴルファーの世界一だけど、世界一強くて、世界一好かれる選手になりたいです」
と書いています。


本田圭佑選手は、
「僕は大人になったら、世界一のサッカー選手になりたい、と言うよりなる」
という書き出しで始まる作文に、
「そして、世界一になったら、大金持ちになって親孝行する」
と書いています。


つまり、3人に共通しているのが、

①明確な目標
②その目標に至る明確な過程
③周りの人を喜ばせること

この三つなのです。

そして、最後の三番目、周りの人を幸せにする価値観・考え方こそ、幸せな人生を歩むためには、最も大切だと思うのです。

そんな価値観・考え方の上で、夢・目標に向けて日々努力するからこそ、イチロー選手も、石川遼選手も、本田圭佑選手も、夢を実現し、さらなる高みに向けて、努力し続けることができているのではないでしょうか?



では、そんな「人の幸せを自分の喜びとする価値観」「周りの人を喜ばせて生きる」子どもが育つためには、親や周りの大人は、どんな風に関わったらいいのでしょうか?


その方法は2つあると思っています。


一つ目が、「親や周りの大人が、そんな生き方を背中で見せる」こと。

ことわざには、「子は親の背中を見て育つ」「子は親を映す鏡」というものがありますし、「子は、親の言うようにはしない。するようにする」という言葉もあります。

どんなにいいことや素晴らしいことを口で言っても通じません。
子どもは正直に、親のやっていることを真似します。

「本を読みなさい」というよりも、親が本を読んでいる姿を見せることです。

「勉強しなさい」と言っても子どもはなかなか勉強するようにはならないでしょうが、親が勉強する姿を見せれば、子どもも自然と、勉強するようになるのではないでしょうか?


そして、もう一つは、「親からの承認を実感しながら育つ」ことです。

発達心理学では、「基本的信頼」なんていうふうに言いますが、2歳までの子どもがぐずったり泣いたりした時に、親がそれをすぐに察知して、その子の欲求を満たしてあげると、それが、親、特に母親に対する信頼となって、その子は安心して自分らしく過ごせるようになっていくのです。

これは必ずしも母親でなくてはならないわけではありませんし、また、取り戻しもできると言われています。

安心して育った子どもは、安心して、自分らしい冒険の旅に出ることができるのです。


ぜひ、子どもが自信を持って生きていけるようになるために、
①大人が背中を見せること
②子どもを信頼して、子どもが安心して自分を出せるようにしてあげること
意識していきたいものです。