多くのお父さん、お母さんは、「子どもに幸せになってほしい」と思いながら子育てをされていると思います。
でも、これだけ複雑化した現代社会。ともすると、いろんな問題ばかりが、ニュースでも取り上げられ、意識にも上ってきます。
問題にフォーカスしてしまうと、不安が先に立ちます。
もちろん、不安も、必ずしも悪いもの、というわけではありません。不安があるから準備をして、いざという時に救われることもあると思います。
でも、不安ばかりになってしまって、本来の力が出し切れなくなってしまったら、それはものすごく残念ですし、もったいないですよね。
では、いろんな問題が複雑に絡み合う現代社会で、どんな風に子育てをしていったら、子どもは幸せに育っていくことができるのでしょうか?
たとえば、こんな思いで子育てをされている親御さんを見かけることがあります。
「いい学校に行って、いい会社に入れれば、いい人生を送れる」
これは、まさに、うちの両親がそうでした。僕は、そんな親の価値観に染められて育ちました。
小学校高学年の時の「将来の夢」が、銀行員、でしたから(笑)
また、大学を卒業して、一部上場企業の医療用介護用ベッドメーカーに入社して間もない頃、5月くらいに買った本が、『定年後を豊かに生きる』とか、そんなタイトルの本でしたから(笑)
そのくらい、「いい大学を出た。いい会社にも入った。これで、自分の人生安泰だ」と思っていたんですね。
でも、残念ながら、実際にはそんなことありませんでした。
そこから、僕の人生、どんな変遷を経て今に至るのかは、また別の機会に書かせていただきます。
他にも、こんな思いから子育てをされている方もいます。
「自分ができなかったアレができるようになれば、きっと、この子は幸せになれるはず」
「プロ野球選手になれば・・・」「プロの音楽家になれば・・・」
親が、自分で成し遂げることができなかったことを、子どもにやらせたいと思ってしまう気持ち。
わからなくはありません。
でも、それをやってしまうと、子どもは、子ども自身の人生を生きることができなくなってしまいます。
本来、人にはそれぞれの命の使い方、使命があると思っています。お役目、と言ってもいいかもしれません。
そのお役目を果たすためには、子どもが本来持っている、「好き・嫌い」や「価値観」を大切に育てて行くことが大事だと思っています。
それなのに、親の夢を背負わされた子どもは、ある程度のところまではがんばれるかもしれませんが、本当に自分のやりたいことじゃなかったり、あるいは、親の顔色を伺いながら、いい子のフリをして、一生懸命がんばってきたりした場合、あるところで突然、糸が切れたように力が出なくなってしまったり、親に対して反抗をし始めたりしてしまいます。
無理は続きませんよね。
あるいは、こんな思いで子育てをされている方もいらっしゃいます。
「子どもには苦労をさせたくない」
そうすると、どんな関わりをするかというと、子どもの半歩先、一歩先を先回りして、事前に危険なもの、苦しいものを排除してしまいます。
その結果、子どもは、苦労をすることなく、自分で何かをがんばってする経験もなくなってしまいます。将来、社会に出た時に、この子は生きていけるようになるのでしょうか? 心配になってしまいます。
もっとひどいケースだと、こんな思いで子育てをされている方も中にはいます。
「うちの子さえよければいい」
「他の子に勝つことが大事」
特に、スポーツなどをしている子どもの親御さん、自分自身もスポーツを長年やってきた方に多いように思いますが、他人と比べて、優れているかどうかばかりを気にしてしまうんですね。
そうすると、どうなるか。
とんでもないことがわかってきています。
精神科医の山本晴義先生の『ストレス1日決算主義』という本に書かれていた事例です。
プロ野球選手に、こんなアンケートを取ったんだそうです。
①「お宅で買った時計はよく壊れます」とクレームを受けました。どうしますか?
②本を4冊借りようと思って図書館へ行ったら、2冊しか借りられないことがわかりました。どうしますか?
③話していた相手に「言い過ぎじゃないか!?」と言われたらどうしますか?
みなさんだったら、どう答えますか?
そうしたら、ある野球選手が、こんな回答をしていたんだそうです。
①「よく調べもしないで買ったお前が悪い」と言う。
②2冊はこっそり借りていく。
③「うるせぇ!」と言って黙らせる。
衝撃的ですよね。「この選手、引退した後どうするんだろう?」って心配になっちゃいますね。
でも、この後、もっと衝撃的なことが書かれていたんです。
「プロスポーツ選手では、こうした回答をすることは、珍しくない」と、チームドクターは言っている、と。
実は、僕も、大学まで、箱根駅伝を目指して、競争社会の中で生きてきたので、この選手のドクターの言っている言葉が、何となくわかるんです。
つまり、スポーツ社会のような、熾烈な競争社会で日々を過ごしていると、どうしても、「周りを蹴落としてでも、自分が勝つことが大事」「自分さえよければいい」という価値観になってしまう危険性があると思うんです。
その結果が、このアンケート結果に現れているんじゃないかと思っています。
このブログでは、どんな関わりを意識していけば、子どもは幸せに育っていくことができるのかを、見つめていきます。
普段、講演などでお伝えさせていただいている内容ですので、お楽しみいただければ幸いです。
でも、これだけ複雑化した現代社会。ともすると、いろんな問題ばかりが、ニュースでも取り上げられ、意識にも上ってきます。
問題にフォーカスしてしまうと、不安が先に立ちます。
もちろん、不安も、必ずしも悪いもの、というわけではありません。不安があるから準備をして、いざという時に救われることもあると思います。
でも、不安ばかりになってしまって、本来の力が出し切れなくなってしまったら、それはものすごく残念ですし、もったいないですよね。
では、いろんな問題が複雑に絡み合う現代社会で、どんな風に子育てをしていったら、子どもは幸せに育っていくことができるのでしょうか?
たとえば、こんな思いで子育てをされている親御さんを見かけることがあります。
「いい学校に行って、いい会社に入れれば、いい人生を送れる」
これは、まさに、うちの両親がそうでした。僕は、そんな親の価値観に染められて育ちました。
小学校高学年の時の「将来の夢」が、銀行員、でしたから(笑)
また、大学を卒業して、一部上場企業の医療用介護用ベッドメーカーに入社して間もない頃、5月くらいに買った本が、『定年後を豊かに生きる』とか、そんなタイトルの本でしたから(笑)
そのくらい、「いい大学を出た。いい会社にも入った。これで、自分の人生安泰だ」と思っていたんですね。
でも、残念ながら、実際にはそんなことありませんでした。
そこから、僕の人生、どんな変遷を経て今に至るのかは、また別の機会に書かせていただきます。
他にも、こんな思いから子育てをされている方もいます。
「自分ができなかったアレができるようになれば、きっと、この子は幸せになれるはず」
「プロ野球選手になれば・・・」「プロの音楽家になれば・・・」
親が、自分で成し遂げることができなかったことを、子どもにやらせたいと思ってしまう気持ち。
わからなくはありません。
でも、それをやってしまうと、子どもは、子ども自身の人生を生きることができなくなってしまいます。
本来、人にはそれぞれの命の使い方、使命があると思っています。お役目、と言ってもいいかもしれません。
そのお役目を果たすためには、子どもが本来持っている、「好き・嫌い」や「価値観」を大切に育てて行くことが大事だと思っています。
それなのに、親の夢を背負わされた子どもは、ある程度のところまではがんばれるかもしれませんが、本当に自分のやりたいことじゃなかったり、あるいは、親の顔色を伺いながら、いい子のフリをして、一生懸命がんばってきたりした場合、あるところで突然、糸が切れたように力が出なくなってしまったり、親に対して反抗をし始めたりしてしまいます。
無理は続きませんよね。
あるいは、こんな思いで子育てをされている方もいらっしゃいます。
「子どもには苦労をさせたくない」
そうすると、どんな関わりをするかというと、子どもの半歩先、一歩先を先回りして、事前に危険なもの、苦しいものを排除してしまいます。
その結果、子どもは、苦労をすることなく、自分で何かをがんばってする経験もなくなってしまいます。将来、社会に出た時に、この子は生きていけるようになるのでしょうか? 心配になってしまいます。
もっとひどいケースだと、こんな思いで子育てをされている方も中にはいます。
「うちの子さえよければいい」
「他の子に勝つことが大事」
特に、スポーツなどをしている子どもの親御さん、自分自身もスポーツを長年やってきた方に多いように思いますが、他人と比べて、優れているかどうかばかりを気にしてしまうんですね。
そうすると、どうなるか。
とんでもないことがわかってきています。
精神科医の山本晴義先生の『ストレス1日決算主義』という本に書かれていた事例です。
プロ野球選手に、こんなアンケートを取ったんだそうです。
①「お宅で買った時計はよく壊れます」とクレームを受けました。どうしますか?
②本を4冊借りようと思って図書館へ行ったら、2冊しか借りられないことがわかりました。どうしますか?
③話していた相手に「言い過ぎじゃないか!?」と言われたらどうしますか?
みなさんだったら、どう答えますか?
そうしたら、ある野球選手が、こんな回答をしていたんだそうです。
①「よく調べもしないで買ったお前が悪い」と言う。
②2冊はこっそり借りていく。
③「うるせぇ!」と言って黙らせる。
衝撃的ですよね。「この選手、引退した後どうするんだろう?」って心配になっちゃいますね。
でも、この後、もっと衝撃的なことが書かれていたんです。
「プロスポーツ選手では、こうした回答をすることは、珍しくない」と、チームドクターは言っている、と。
実は、僕も、大学まで、箱根駅伝を目指して、競争社会の中で生きてきたので、この選手のドクターの言っている言葉が、何となくわかるんです。
つまり、スポーツ社会のような、熾烈な競争社会で日々を過ごしていると、どうしても、「周りを蹴落としてでも、自分が勝つことが大事」「自分さえよければいい」という価値観になってしまう危険性があると思うんです。
その結果が、このアンケート結果に現れているんじゃないかと思っています。
このブログでは、どんな関わりを意識していけば、子どもは幸せに育っていくことができるのかを、見つめていきます。
普段、講演などでお伝えさせていただいている内容ですので、お楽しみいただければ幸いです。