トート版タロットの世界 | 明珠掌在〜【日常がスピリチュアル!】掌の上にある小さな宝物たち
タロットに興味を持ったのは高校生の頃。
そう、わたしにもジョシコウセイの時代があった……(遠い目/笑)
あの頃は"男子"ではなかったな〜
むしろ、今よりずっと女子力高かったような。

もちろん、例に漏れず恋愛がどうなのかがテーマ。
占い雑誌やおまじないが好きだった。


それから四半世紀がすぎ、まさかもっと本格的にタロットを知ることになるとは。
チャネリングやリーディングを教えていただいた師匠のお一人からトート版タロットを学ぶ。
……と言っても、タロットの世界は奥深い。
カバラ、占星術、神秘学に神聖幾何学、ギリシャ神話、ローマ神話、密教にウパニシャッド哲学…
数えたらキリがないほどの知識が詰め込まれた、アレイスタ・クローリーとフリーダ・ハリスのトート版タロット。



解説本は分厚く小難しく。
数々の知識を付け焼き刃ながら網羅して、ようやく意味が見えてくる世界。
それが逆にそそる(笑)
すっかりその世界にハマっていく。
学び出したらどっぷり浸かって、しばらく戻って来れないのがまた心地よい。
そうだな…
中毒、という感じかも。
人を惹きつける怪しい魅力がある。


トート版タロットを使うタロットリーダーは多いけれど、カードそのものが感性を軸に作られている所為なのか、解釈には幅がある。
タロットリーダーの感性によって、全く違うリーディングになる。
それもまた面白いところ。

たくさんのタロットリーダーからセッションを受けたけれど、私はやっぱり自分の師匠の読み方が好き。
"そこに愛はあるか"って言うのがいつも私のテーマなんだけど、師匠のリーディングには確かに愛がある。
そして、そのレクチャーにも。
どんな生徒にも根気強く寄り添ってくれる。

タロットを通して私が師匠から学ばせてもらったことはたくさんある。
今でも大事にしていることがいくつか。

「その時」でなくて良い。
いつか、花を咲かせれば。
たとえ時間がかかっても。

正しいものはない。
その人が何を選びどう解釈するのか。
それを尊重する。

完全はない。
完全も不完全もジャッジメント。
全ては経験であって、その経験が人を育てる。

…そんな師匠の姿勢と感性でタロットカードを読んでいく時、そこにはそこはかとない優しさが溢れている。


タロットに何を聞きたいのか。
みんな背中を押されたい。
人生を良い方向にシフトさせたい。
まずいことがあれば修正したい。
とにかく、良くなりたくてカードに聞く。

だから読み手はネガティブなリーディングをする必要がない。
いつもクライアントの背中を押す言葉、失望を希望に変える読み方、不具合を成功に導く方法、それらを意識してセッションに臨むと言うのも、師匠の受け売りだけど(笑)


そして私は今でも有り難く、師匠の教えを大切にタロットを楽しむ。

もう一つ教えて頂いた大事なこと。
トート版タロットのフール(愚者)と仲良くなれと言う師匠の言葉。
フールはトート版のエネルギーの具現化、擬人化であり、メーガスの神殿で天と我々をつなぐ役割をしてくれるという。
だからいつもカードを使う時には、フールに話しかける。
10年もそうしてきて、"うちのフールくん"とはもうすっかりツレになった感じ(笑)
信頼しているから、必ずわかりやすく答えを伝えてきてくれる。
だからこそ、リーディングが楽しい。

あらためてトート版タロットに引き合わせて下さった師匠に感謝し、10年信頼を育んできた"うちのフールくん"にも、いつもありがとうとお礼を言おう。

そして学びはもっと続く。
ハマりながら、振り回されながら。
トート版タロットの世界は半端なく奥深い!