資格や一定年数の実務経験を持っている人がいないと下りない許認可はいろいろと多いですよね。われわれの仕事で代表的な建設業の許可もそうですし、介護や障害福祉系の事業所の指定をもらうのにも、資格職をずらりとそろえなければならないです。ほんの一例ですが、ほかの許認可でも多々あります。
そして、そうした資格等を持っている従業員さんが退職したり、転職したりということはよくあることですが、新たな就職先の手続きに必要なので、前の勤務先に預けていた資格証を返してもらったり、実務経験を証明してもらったりするのが、これまた一苦労。
前の勤務先を辞めるのにはそれなりの理由があって、円満退職ばかりではありません。
今日も朝から、その対応に追われています。結局はご本人さんに、前の勤務先に交渉してもらうしかないのですが。
そういえば、少し前に国際業務の研修会でコックの在留資格である「技能」について勉強した時に、講師が興味深い発言をしておられました。「コックは逃げます」。私は在留資格の手続きでは技能はほとんどやっていないので、最初「???」と思いましたが、日本で技能の在留資格で働いているコックさんのかなりの割合がカレーの国のコックさんで、給料の不払等のトラブルも多い業界の様子(もちろん、きちんとしているお店の方が多いでしょうが)。そうなると円満退職どころではありません。大変な業界なんですね……