こんにちは。
介護労務コンサルタント(社会保険労務士、介護福祉士)の松岡勇人です。
業界の経験者の中途採用は、取り扱いが難しい!
介護事業所では、深刻な人手不足もあって、年間を通じて中途採用を実施している。
中途採用者には、
①介護業界の未経験者
②介護業界の経験者
がいる。
通常、業界経験者を中途採用する場合、採用者側としては、前職での実績を評価して、即戦力になってもらう予定で採用しているハズだ。
人手不足の介護業界でも、即戦力になってもらう予定で介護業界の経験者を中途採用している。
しかし、介護業界の経験者は取り扱いが難しい場合があり、即戦力にならず、トラブルメーカーになることもよくある。
なぜ、介護業界の経験者は取り扱いが難しいのか?
例えば、
OJT中にもかかわらず、「前の施設ではこう言うケアの仕方だった…」などなど、
前の職場のケアの仕方等を持ち出す業界経験ありの中途採用者が必ずいる。
介護技術などの教科書に記載があるケアのあるべき姿(基本)はあるが、個別のケアについては、担当関係者がそのご利用者にとって、ベストと思われるケアを模索してきた結果だ。
「ケアについて色々と言うことが悪い」と言っているのではない。
ケアについて色々と意見があるのであれば、OJT中ではなく、ケアカンファレンスで発言すればよい。
この手の業界経験者は、事業所内でトラブルを起こして、結果的にすぐ辞めていく者が多い。
「業界の経験者は取り扱いが難しい・・・」では、解決になりません。
「この事業所では新人でしょ!」と、今までの経験を無視した対応では、業界経験者のプライドを傷つけるだけです。
業界経験者の場合、今までの経験を教えてやる的な人もいるので、
採用面接の際に、
チームワークを考えてくれるタイプなのか、
どのようにしたら前職場での経験が活かせるのか
を確認しましょう!
今号もご覧いただき、ありがとうございました。次号もよろしくお願いいたします。