行政書士と老じたく15

財産管理の問題は重要な問題ではある。

財産管理はライフステージとの関係が深い。

ライフステージ毎に財産管理について考えてみる必要がある。

ステージ1(心身ともに健全)

基本的に自分の意思で財産管理ができる。

ステージ2(判断能力が減退)

判断能力の衰え自分自身で感じる。物忘れがひどくなったりする。いわゆる認知症の兆候が出始める。おひとり様にとっては財産管理が難しくなる。

ステージ3(判断能力を喪失)

意思表示が難しくなり、自分自身で適切な財産管理ができなくなる。この問題を解決する方法として、成年後見制度がある。

この成年後見制度では、被後見人の生活を守るための契約、財産管理などの身上監護を行う。

ステージ4(相続の発生)

本人が亡くなり、相続が開始するステージである。遺産を相続人に引き継ぐため手続きがスタートする。相続については専門的な

知識が必要である!

ステージ5(二次相続の発生)

本人の財産を引き継いだ方、さらに亡くなる。自分の希望どおり

に相続させた場合は遺言を書いておくことであるが、遺言には限界がある。遺言を書くことができるのは一次相続だけである。二次相続以降について遺言書に書いても無効になる。二次相続以降のついては家族信託制度を利用して解決できる場合がある