自閉症の育児で専業主夫の道へ | 散らかる頭の中をスッキリ整理! ADHDコーチ 大阪 奈良

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迷走から脱したい女性を丁寧にサポート。

個性に合った具体的アドバイスをします。 頭を整理すると、外見も、家の中も、人生も変わります!

先日のこと。

 

いつものように

表で幼児の泣き声が聞こえてきました。


(ああ、ご近所の男の子が

 療育園から帰ってきたな…

 今日は少し手こずっているのかしら)


洗濯物を取り込むついでがあったので、

ベランダに出てみました。


案の定、パパにひもで抱っこされた

定形発達の次男くんは大人しく、

自閉症の長男くんがゴネていました。


「おかえりー。おやつの時間だね。(^^) 」

声をかけると、

気分が変わった長男くんは

ニコニコして

私のところへ駆け寄ってきました。


そして、最初は塀の隙間から

うちに入り込もうとし、

無理とわかると、ベランダに手をかけ、

よじ登り始めたんです。


「あー、すみません」

と、両手に荷物を持ったお父さん。

 

毎日大変だな…

と労りの気持ちが湧いてきました。


私もADHD息子を育てていた頃は、

毎日が戦争でしたから。


「ちょうど良かった。ほら、見て!

 お花が咲いたのよ。(^^) 」





花壇を示すと、

抱っこされた次男くん(2歳前)

 

「おはな、きれいー」

 

とニコニコ指をさしました。


長男くんは見たくて、ますます

ベランダ塀をよじ登ろうとしました。

 

落ちると頭を打ちそうなので
私は手伝って中に入れてあげました。


長男くんは花の方へ近寄ったものの、

すぐベランダの掃き出し窓から

家の中に入ろうとしました。


「あ、ダメ!」とお父さん。

 

「今日はお家に入れないのよ。また今度ね」と私。

でも、長男くんはこだわりが強いため、

私の手を振り払い、

しゃがみ込んで抵抗します。


「あっ、虫だっ!

 こわいこわい! 刺されるよ!」

 

私は掃き出し窓の方を指し、

彼を守るように抱き寄せました。


それからしばし、ごねる長男くんを

「おやつ」で説得する私。笑

 



「じゃあねー、

 このお花を摘んであげましょう。

 

 トゲがあって痛いから、

 おばちゃんが切るわね。


 お父さんにはレモンバームを。

 ミントティーと一緒に淹れると

 美味しいですよ。(^^) 」


黄色いバラを切って長男くんに、

ピンクのバラを切って次男くんに

与えました。

 

ピンクを渡された次男くんは

微妙な顔をしていました…。  苦笑



また気分が切り替わった長男くんは

バラを見て「きれいー」


2語文はまだ出ないようでしたが、

大人が言ってることは理解できるし、

感性も育っている長男くんでした。



お父さんは次男くんを下ろし、

ベランダ越しに長男くんを抱き上げました。

「すみません。

 いつもありがとうございます」


「いえいえー。(^^) 

 お父さん、毎日お迎え大変ですね。

 お仕事はリモート?育児休暇?」


「いえ、退職したんです。

 療育園の送迎が10時16時なので、

 専業主夫になりました」


「あら、最新トレンドじゃないの!

 お父さん、カッコいいー。(^○^) 」

 

 

とっさにテンションを上げ

明るくリアクションしたものの、

後で胸が痛みました。

 

なぜ、日本の社会では

療育や介護と

仕事を両立できないのか。

 

 

 

長男くん、今度は

前庭で咲くラベンダーの花穂を

ふうふう吹いていました。


「お誕生日の練習やね」とお父さん。

「あら、もう3歳ですか?」

 

「いえ、もうじき4歳なんです」


2語文が出る弟(2歳手前)と、

2語文が出ない兄(ほぼ4歳)
 

親は切ないな、と思いました。

 

 


 

 

 

次男くんはお利口に待っていましたが、

長男くんの収拾がつかなくなりそうなので、

「さ、おやつ食べに帰ろう! (^○^)

 お兄ちゃんと弟くん、

 どっちが早いか競争だ!」

 

と私は煽りました。

そして、すばやく玄関に回り、

お兄ちゃんと手を繋ぎました。

 

お父さんは次男くんと手をつなぎました。


「どっちが先に帰れるかな?

 競走だよー!」

声かけすると、長男くんは私の手を掴み、

ぐんぐん引っ張って走りました。


「は、早い…」と

思わず声を上げるお父さん。

 

毎日の苦労が忍ばれました。



しかし、玄関までたどり着くと、

今度は長男くん、

私の手をすごい力で引っ張って

家に上げようとし始めました。


これは予想外。


「もうバイバイだよ」とお父さん。

 

そりゃそうです。

これから"戦争"なんだから。


「あっ、おばちゃん、

 お鍋の火を付けっぱなしだわ!

 火事になっちゃう!

 また今度遊ぼうね。(^^) 」

 

 

「それは大変だ。早く帰らなきゃ!」


大人2人の声かけで

長男くんの手が緩んだ隙に

「またねー、バイバイ!」と

逃げ帰りました。笑

 



ふう。 こりゃ大変だわ。

専業主夫の療育はキツイだろうな。


百戦錬磨の嘘つきお節介おばさん(笑)

これからも彼らをできるだけ気にかけよう

と思った次第です。

 

思考整理アドバイザーの

野中ナオミでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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